10.モッツレッラ工場で見学・試食&究極のジェラート この宿で、先に来ていた友人家族3人(1人は1歳10ヶ月の幼児)、 そしてカプリから移動してきた姉や姪3人と合流。7.5人となりました。 滞在中の1日、みんなでワゴン車でモッツァレッラ・チーズ工場見学に行きました。 一昨年、本で読んだモッツァレッラ工場を見学したいと思い、 ネットでサイトを見つけ、そこから見学させてほしい旨のメールを2回送りましたが、 受け付けませんのメールすら無しでしたので、 見学を手配してくれる日本語サイトに事前に依頼してあったのです。 日本語ガイドはなしで、車だけでよいとお願いしたのですが、 車だけだと、見学はできるが、説明係りはつかないし、試食もできないことになると言われ、 馴染みのアグリのおじさんに頼めば、小さな工場、つまり日本の豆腐屋さんのようなところなら 見学できるからまたの機会でもいいなと思ったのですが、 他の2グループが是非見たいと言うので、泣く泣く日本語ガイド付きの高い方でお願いしました。 結果的にはとても良かったと思っています。 なぜかと言うと、そこは水牛を繁殖させ、育てるところからやっていた工場だったからです。 しかも、有機農法で。 牧草はもちろん有機栽培。 規定では、殺虫剤も使用できないので、蝿取りのつぼをあちこちにぶら下げたり、 蝿の卵を食べる小さな虫をわざわざよそから連れてくるなどしています。 水牛の赤ちゃんは、生まれるとすぐ、1度も母親の乳を飲むことなく、分離して育てられます。 母親の乳は、製造に使用するため、赤ちゃん牛には、 よその、やはり有機農法で育てている牛の乳を買って飲ませているのです。 水牛には汗腺がないため、体温調節するための泥の池を作ってあったり、 (この泥は、体について乾いて落ちるときに、体についている虫なども一緒に落とすのだそうです) 水牛たちが気持ちよく休んだり遊んだりする環境を整えてあったり 水牛が、健康にのびのび生活できるように工夫してありました。 このように育てることにより、より濃厚なミルクが得られるのだそうです。 チーズを作るところは、ガラス越しでしか見られませんでしたが、近くでデモンストレーションしてくれました。 そして待ちに待った味見タイム。 ボールに入ったボッコンチーニが運ばれてきてました。 おいし~~~い!!!! 今まで食べたどのモッツァレッラよりも、ミルクの味が濃くて、 気持ちのよい弾力をギュウゥっと噛みしめるとジュワ~とミルクの香りの水分が出てきます。 ついつい4個も食べちゃいました。 ここのすごかったところは、このミルクを使った、ヨーグルトやジェラートも生産していること。 モッツァレッラの販売所でお土産を買い、 バールでヨーグルトのお土産を買い、 ジェラートはもちろんその場で食べました。 ミルクの味が一番よく分かるように、バニラを選択。 実は、私、甘いものはどうでもいい人なんです。 でも、ここのジェラートは別。その美味しいことといったら! 今まで生きてきて良かった~、としみじみ思える味でした。 自力で、公共交通機関を使って行くのは難しいかも知れませんが、 機会があったら、是非バールにだけでも立ち寄ってみてください。 工場見学後、昼食はナポリでピッツァを食べようと、 工場見学ツアーは、ピッツェリアの前で降ろしてもらうことにして終了。 2時ごろに、行こうと決めていた「イル・ピッツァヨーロ・デル・プレジデンテ」で卸してもらいました。 ここは、2年前にできた新しい店ですが、美味しい店として今評判なのだとか。 美味しくはありましたが、今まで食べた美味しい店と格段に違うという感じではありませんでした。