3.ピアッツァ・アルメリーナ、カルタジローネへ 翌朝、レンタカーを借りて、西へ向けて出発。 4人とはいえ、私ともう1人はパーパードライバーなので、もっぱらナビ役。 友人2人が交代で運転してくれました。 まずは、2年前にシチリアを訪れたときに、時間の都合で断念したピアッツァ・アルメリーナへ。 もう、素晴らしいです。モザイクが最高です。 これが紀元前3世紀頃につくられたなんて、なんとすごいことでしょう。 あまりきれいに汚れが落とされていないのですが、それでも美しいし、楽しい。 モザイク・クリーニングのボランティア募集なんてあったら、もう志願しちゃいます。 日が翳るとよく見えるので、ときどき太陽に雲がかかるのを待ちながらゆっくり見学しました。 写真満載の本も購入しました。 フィルムに、当時あったと思われる部分の図が描かれていて、それを写真に重ねると 当時の様子がわかるようになっているページもあり、なかなか素敵な本です。 その日の後半は、陶器の町カルタジローネへ。 丘の上のドゥオーモへの階段の蹴上がりの部分が、全段陶器のタイル張りになっている階段を見るためです。 町の駐車場に車を置き、途中で道を聞きながら歩いて行き、 小路から広いところに出たところで見回せば、 突然右側にその階段は出現しました。 タイルの模様を見ながら、ゆっくりゆっくり上ります。 1段1段模様が違い、上下の段との色のバランスがよく、本当にきれいです。 タイルの写真を撮りながら、あれが面白い、これがきれいだと上っていたら、 214段はあっというまでした。 この日は、南西へ下ってアグリジェント泊。 ホテルのレセプションのオニイサンが、 明日午前中に日本人の団体の遺跡見学ツアーがあるから、 もし希望でしたら、いっしょに行けますよと、親切に言ってくれました。 私たちは遺跡は見なくていいのというと、すごく怪訝な顔をされたので 2年前に見ましたから、というとなんでアグリジェントに来てるんだ?という顔をされてしまいました。 宿も安くないのですが、明日の移動を考えて、ちょうどいい町がアグリジェントだったのですもの。 宿の庭のレストランからは、遠くにライトアップされたコンコルディア宮殿などが見えてなかなかよかったです。 さっき近くを通ったときは、一方の側面が修復のために覆われていたのですが、 丘の上から見るとちょうど隠れる部分だったのです。