07/03/11 14:03

3万円以下で真っ当な機種は無理では?

値段に関しては何とも言えないのですが、2の価格以外の条件に
合致するのは、明るいレンズと大きなイメージセンサー(記録
素子)を持つ機種です。しかし、現在はコストの面で1/2.5インチ
のものが主流で、しかも消費者に”迎合”して高画素になってい
ます。当然、光が弱く、さらにコスト削減で暗いレンズを使うの
で、暗さにはとても弱い。これを誤魔化すのが高いISO値と手ぶれ
補正です。

恐らく、自前でイメージセンサーを作ることができる富士フイル
ムのものが一番暗さにに強いはずです。大きな素子を使えば、
当然、弱い入力光もノイズなく拾えるからです。

記録素子の大きさ、レンズの明るさ、さらに手ぶれ防止機能は全
て価格に反映されます。3万円以下では全てを満たすことは無理で
しょう。

コンパクトデジタルカメラの世界は異様で、新しいから性能が
良くなっているとは限りません。ノイズリダクションを除けば、
数世代前のデジタルカメラのほうが、大きなCCD、明るいレンズ、
さらに低画素という”好条件”を備えているので、画質は良い
ことが多いのです。例えば、現行機種で一番明るいレンズは広角
側F2.8なのですが(これが最低限の条件のはず)、古い機種には
それを切るものがありました。デジタルカメラのサイクルが短い
ため、購入は難しいのですが、中古か知り合いから譲り受けると
いう手もなきにしもあらず。

あくまで一般論ですが、スリムタイプはあくまで携帯性重視で、
画質や機能重視となると大きくなります。軽量化には専用リチウ
ム電池が通常使われるので、スリムタイプはリチウムイオン、
大型のものの中にはニッケル水素充電池が使えるタイプもある
というのが現状です。しかし、小型化というのが主流なので、
単三電池式のものは減っているはずです。デジタルカメラは
高電流を要求するため、単三電池式のものでも通常のマンガン
電池は使えず、せめてアルカリマンガン、オキシライドのよう
な一次電池を使うか、ニッケル水素(普通はこれを使うはず)
か最近できたエネループを使うことになります。サンヨーの
宣伝をする訳ではないのですが、エネループは従来の二次電池
の欠点であった、放電、継ぎ足し充電や低温への弱さを克服し
た画期的な製品です。いざとなれば世界の何処でも入手可能な
単三電池が使える製品を好む人は、海外とくに辺鄙な場所に
行く人に多いようです。リチウムイオン電池は繰り返し使用
により、すぐに寿命が来ますが、入手の点では簡単ではない
こともあります。

所詮コンパクトデジタルカメラは”厚化粧の世界”と割り切れる
のなら、あまり気にしないで良いと思います。

以上は一般論。
オーロラに関しては、
明るいレンズ(F2.8が最低条件)
マニュアル操作ができ、露出も数十秒が可能
三脚が取り付けられる
ISO値もできるだけ大きく、200程度で破綻するようなものはダメ
レリーズかリモコンが使える
ノイズリダクション(長時間露出のバックグランドを差し引く)が
できる

以上の条件を満たす3万円以下の機種は絶対にないと断言できます。

もし綺麗な写真を撮りたいのならば、それなりの投資が必要です。

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1件のコメント

  • 07/03/11 16:02

    3万円以下でもありますね

    調べてみたら、フジの製品でも3万円を切りますね。
    ハニカムの1/1.7インチはかなり暗さに強いと思います。
    メディアが特殊なのが、最大の問題でしょうか。
    FinePix F31fdなどは、条件を満たしているようです。

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    オーロラを撮影すること

    最近(2月20日前後)、カナダでオーロラツアーに行ってきた人から聞いた話です。
    オーロラは肉眼ではなかなか確認できず、カメラのレンズを通して(または撮影をして)オーロラなのか、ただの雲なのかを判断するそうです。
    現地のオーロラツアーのコンダクターが、その場で撮影して、
    「あれがオーロラです」と目には普通の雲にしか見えないものを
    さして言ったそうです。
    なお、オーロラは9月に最もよく見られるそうです。
    だから季節的にもメープル&オーロラという旅が可能なんだそうです!

    カメラで撮影するにあたっては、感度のよいカメラが必要なのではないでしょうか?どのくらいの数字が必要かはわかりませんが。

    私も今月デジカメを購入した者です。
    FUJIや他社の出す、安価な単三電池使用のものを(2万円以下)、
    と思いましたが、結局、自分の最も必要とする機能で妥協できず、
    39800円のFUJI FINEPIXF31fd を購入しました。
    ネックは、XDカード(2社しか使用していない)だということ、
    手ぶれ防止、ではなく、手ぶれ”抑制”くらいのものでしかないことです。

    ***実際、手ぶれ機能は、気をつければそんなにないのではないかと思いますが・・・どうしても必要な機能なのでしょうか?
    止まっているものを撮影するならば、撮り直しできるし、
    連写機能や、動画機能があれば、動いているものも撮影できるのではないでしょうか?***

    FUJIしかない機能、フラッシュとフラッシュなしを同時に2枚とれる機能と、接写が5cmくらいまで可能、暗いところでの撮影がとてもきれいだったことで、これを購入しました。
    充電式で、1メガのXDカード購入。(XDカードはSDカードに比べて倍くらいの値)
    5泊6日の旅で、充電しなくても、770枚撮れましたよ。
    旅行中なので、何度もくりかえし撮った写真を見たり、削除したりしないのではないでしょうか?

    同じFINEPIXで、これより高価なものにしてもよかったくらいの勢い(SDカード、XDカード両方のカード使用可など、少し機能が上)したが、その分、電池消耗が早い、と言われました。

    店員さんいわく、値段に限界を求めるのであれば、それなりにカメラ機能で妥協しないといけないし、電池消耗や画面の大きさなど、思ってもいないところでデメリットがある、とも言ってました。

    店員さんは専門家ともいえるので、売れ筋とカメラ本来のよさをわかった上で、接客をしてくれるので、よく話をされたら、自然と選択できると思います。

    2種に絞り込んだものの、最後の最後まで迷いました。
    キャノン(最新のもので名前は忘れました)と購入したFUJIFINEPIXです。
    店員さんは、絶対キャノン!と言われました(同レベルの機種で、表示店頭価格はキャノンのほうが約8000円高かった)。
    キャノンのほうが、他社の表示画素数よりも映像が綺麗だということ、
    SDカードだということ、プリンターなどとの周辺機器との相性もCANON製品は充実しているということが理由だと言ってました。
    キャノンは液晶で見る映像が、すごく綺麗でした。つまり、電池消耗がそれだけ早いとも言ってました。
    (実際にはキャノンの最新よりも、その下のレベルで十分ということでした)


    結局は、私の妥協できない点、フラッシュ付きとフラッシュなしの同時撮影機能と接写距離で、FUJIにしました。

    今、FUJIFINEPIXで満足していますよ。

    今週末にもう購入されたかもしれませんね。
    参考になりますでしょうか?