もし事故にあったとき

意見は分かれると思います。最終的には総合的な判断と、経験が決めるでしょう。

ただ、言えるのは、自分で管理していて無くした場合は、だれも責任をとらないということです。室内の金庫に関してはホテル側は責任をとらないと書いてあると思います。実際は多くの人が信用して貴重品を入れているはずですが、悪意があれば(従業員でも外部の者でも)、開けることは可能です。ホテルのフロントですが、きちんとした手続きをすれば、もしものときに責任追及が可能です。勿論、鍵を第三者に渡したとか、ホテル側のいい加減な対応に従ったとかになると話は異なりますが。フロントの場合には、頻繁に取り出さないことが前提です。毎回取り出すのは流石に面倒。

台北ではないのですが、欧州のホテルで、持っていた高価な機器が室内金庫に入らなかったことがあります。ホテルの客用の金庫にも入らなかったため、ホテルの業務用金庫に入れさせてもらったことがあります。それは厳重な手続きで、もしチェックアウトのさいに担当者に話が伝わっていなければどうなるのだろうか?と心配しましたが、無事回収できました。ホテルの金庫や室内金庫に預けた場合には、取り忘れにご注意を。実は少なくない事例で、空港に行ったり、列車で他の街に到着した時に、ホテルにパスポートや現金を忘れてきたということが発覚。

少なくとも言えることは、室内には決して貴重品を置かないこと。これは取られても文句は言えません。これも事例として有名なことですが、あるパッケージツアーで添乗員が、「室内のセーフティーボックスは絶対安全ということはないので、心配ならばフロントに預けてください」と言ったところ、客は前半部だけ聞いて、貴重品を部屋に残して(スーツケースに入れて)食事に出た。戻ったら、無くなっていた。

私は真っ当なホテルに泊まる限り(そうでないホテルには決して泊まりませんが)、ホテルを信用し、室内金庫に入れます。事故の可能性はゼロではないが、室内金庫での事故よりも圧倒的に身につけるほうが事故が多いはずです。特に初めての海外ならば、身につけてびくびくするよりも、ホテルを信用したほうが気が楽なはず。さらに、万が一にも事故があった場合、ホテル側も「知らぬぞ存ぜぬ」とは言わないで、親身になってくれるはずです。

幸い台北は基本的に安全な街です。しかし、貴重品を身につけての夜市巡りはお勧めしません。またパスポートの常時携帯も不要で、大量の現金を持つ必要のない街です。