オフシーズンのコルティナ(ドロミテ)レポート(2日目その5) 帰路につく。行き以上に道がどんどん険しくなっていき、つづら折りの アップダウンが続く。 http://doga.jp/~kama/italy/pic/T15.jpg 休憩中にヒザを冷やしたのだろうか、急激に悪化してくる。 そのうち一歩ごとに顔をしかめるようになる。 この時点で、当初の計画は完全に破綻している。 どうがんばってみても、登山口まで戻れるかどうか。 その後、登山口からミズリーナ湖畔の村まで歩いて降りるのは 絶対に無理。 第一、途中で日が暮れてしまう。(こうして人は遭難していく) 考え得る最後の手段としては、登山口まで車で来ている他の登山者に 村まで乗せてもらうこと。 とはいっても、他の登山者は極端に少なく、出会うのは1時間に 1回ぐらい。その登山者が同じ登山口まで戻る保証も、車で来ている 保証もない。 時計がないので時間が分からないが、もうかなり経っているような 気もする。もう、前にも後ろにも、見渡す限り人影はない。 そうはいっても、少しでも可能性を高くするためには、できるだけ早く 登山口まで戻らないといけない。そこに車が1台もなければ、あまり 芳しくないことになりかねない。(出発の時点では1台しかなかったし) ヒザが痛くても、休むわけにもいかず、ひたすら歩く。 http://doga.jp/~kama/italy/pic/T20.jpg (トレ・チーメの反対側まで行った証拠写真(笑)) (「2日目その6」に続く)