退会ユーザ @*******
07/01/06 18:17

5.プレゼーピのまちポルティコ・ディ・ロマーニャ

春に行った時にポルティコのことは書いたので、
読んでくださった方もいるかもしれません。
http://bbs.arukikata.co.jp/bbs/tree.php/id/97940/-/parent_contribution_id/97923/

冬に行っても大して変わらず、大晦日のチェノーネ(大正餐)が楽しめるだけかも、
と思って行ったら、それは大きな間違いでした。

まちおこしとしてやっているらしいのですが、
このあたりでは、「プレゼーピのまち、ポルティコ」と言われているようなのです。
各家庭が家の前や窓に、そしてまちとしてちょっとした井戸のスペースなどに
趣向をこらしたプレゼピオを飾っているのです。
(キリスト誕生の場面を再現する人形飾り。複数形だとプレゼーピと言います。)

大きいものは等身大から小さいものは、お菓子のおまけサイズまで、
材料も、プラ、粘土、木、布、石、ガラス…
飾る場は、普通に台の上に布を敷く以外にも、木の切り株の上、
オーブンの中、鍋の中、鳥かご、パン焼き釜・・・
置いてあるものの他に、ガラス窓に描かれているものや
(夜灯りがつくと、本当にきれいでした)
吊るすタイプのものまで。

それが、中世のままの石造りのまちの小路に、次々と現れてくるのです。
ここに年越しにやってくる人たちも多いようで、宿は、満室。
訪れた人々は、ゆっくりと散歩しながら、プレゼーピを見て楽しんでいました。

そのプレゼーピの並ぶ可愛らしい小路の、とある家の前に、
クッキーとオレンジピール、肉チップ入り一口サイズのパイ、
そしてジュースと甘いホットワイン、使い捨てプラコップが置いてありました。
通りすがりの人たちにふるまうもので、みんな楽しそうにつまんでいました。
もちろん私たちもいただきました。
小さな家型の貯金箱が置いてあったので、少しばかり入れて気ました。
きっと、教会かどこかに寄付するのだろうと、友人と話しながら。

  • いいね! 0
  • コメント 0件

0件のコメント