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07/01/06 18:12

4.近郊のまち

トレヴィーゾは、運河のある、もう一つの水の都とも言われ、
中世の面影を残す街並み歩きや、城壁の上の並木道の散歩を楽しむことができます。
イタリア人の大好きな紫キャベツに似た野菜、ラディッキオは、
トレヴィーゾのものが一番とされていますが、
他にも美味しい野菜がたくさんあり、美食の街と言われているのだとか。
ティラミスも、この街で生まれたものだそうです。

バッサーノ・デル・グラッパには、
戦乱や洪水で8回も壊れては復元された、木の橋があり、
これが街のシンボルとなっています。
風景の素晴らしさ、橋の設計(パッラーディオの設計だとか)、風情のよさから
この橋は世界遺産に登録されているのだそう。
車の通らない、屋根付きの橋を、人々がゆったりと歩いたり、立ち止まって話をしたり、景色を眺めたりしています。

街の中心部は小ぢんまりとまとまっていて、
名物のグラッパ屋もたくさんあります。
橋のたもとのグラッパ屋は、古いだけあって趣のある店で
ただグラッパを飲んだり買ったりできるだけの店ですが、
街の人たちが気軽に立ち寄って飲める、素敵な店です。

ここは、有名な白アスパラガスの産地でもあり、春に行くと堪能することができます。


カステルフランコ・ヴェネトは、トレヴィーゾが、
中世に街をまもる前線基地としてつくったまちだそうで、
1辺が230mという正方形の城壁をもつ小さなまちです。
城門の時計塔が素敵でした。
また、夭折の画家、ジョルジョーネの生まれたまちで、
ドゥオーモにも彼の描いたフレスコ画があります。
また、彼の家の壁面上部には、モノクロのフレスコ画があり、
当時の楽器や武具などが描かれていて、興味深かったです。

小さなまちですので、あっという間に歩けてしまいますが、
その割りに、素敵なワインバーや美味しそうなレストランがありました。


チッタデッラは、正方形のカステルフランコに対して、
直径400mほどの円形の城壁をもつまちです。
トレヴィーゾが前線基地としてカステルフランコをつくったのに対して
パドヴァが、このチッタデッラ(要塞と言う意味)をつくったのそうです。

カステルフランコの城門は2つですが、
ここチッタデッラには4つあり、向かい合う城門を結ぶように十字の道があります。
城門から反対の城門まで、ここもあっという間に歩けてしまいますが
ここにも美味しそうなレストランや、よさそうなホテルがありました。
大晦日の晩は花火を上げるそうで、
次の年越しはここでもいかも…と思ってしまいました。

このまちで一番楽しかったことは、城壁の上を歩いたことです。
城壁の上を歩けるところは、今までにもルッカやトレヴィーゾで経験していますが、
この2つの城壁は、幅が広く、市民の憩いの場になっているのに対し、
チッタデッラの城門は、1人しか歩ける幅が無くて、
高さは17~8mぐらいありそうなのです。
ところどころ崩れているところは、鉄枠で補強してあって、板が敷いてあります。
城壁から見る向こう側の城壁、そして見下ろすまちがとても素敵でした。

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