オフシーズンのコルティナ(ドロミテ)レポート(2日目その1) さて問題なのは、今日、どうやって、どこに行くかだ。 昨日、散策しながら、情報を集めてみた。バスターミナルの時刻表を 見るだけでなく、宿の人、インフォメーションセンター、おまわりさんから 同じ宿の宿泊客まで、片言の英語で尋ねる。 (全般的に、そんなに親切ではないが) 総合すると ・山々をめぐる観光用の交通機関は一切存在しない。 ・タクシーは、バスターミナルに停まっていることが多い。 ・レンタサイクルの店は開いていた。 ・朝8時に、トレ・チーメの山へ向かうバスは出ているようだ。 (ただし、帰りのバスは夕方までない) といったことになる。 この時点で、タクシーを1日借り切るという選択肢は無くなっていた。 実は私、極端に乗り物に弱いのだ。昨日、Calalzoの駅から、コルティナまで 小一時間バスに乗っただけで、フラフラになってしまった。もっと激しい つづら折りの山道を、一日中タクシーに乗るなんて、考えただけでも 気分が悪くなってしまう。だからといって、酔い止め薬を飲んで、寝むたく なるのも困る。 ということで、とりあえずバスでトレ・チーメの山を目指す。ただ、 「地球の歩き方」によれば、トレ・チーメの登山口から展望台まで散策 するだけでは、午前中に終わってしまうとのこと。では、夕方のバスまで 時間が無駄になる。 そこで、一計を練る。まず、レンタサイクルで自転車を借りる。そして、 それをバスに積み込んでトレ・チーメへ向かう。帰り、トレ・チーメからコルティナ まで、それなりの距離があるようだが、地図で見る限り8割が下り道。 快適なサイクリングが楽しめそう。 しかし、レンタサイクルのお店の人は、「無理。バスは自転車を 乗せてくれないよ」とのこと。残念。いいアイデアだと思ったんだ けどなぁ~。 しかたがない。とりあえずバスで、トレ・チーメの山まで行き、 帰りはおとなしくバスを待つか、可能そうだったら、ミズリーナ湖まで 歩こう。そうすれば、ドッビアーコからコルティナ行きのバスがあるはず。 でもって、運がよければ、ヒッチハイクという手もあるし…。 …しかし、運はあまりよくなかったみたいだ。 朝、バスターミナルに立ってみたが、8時になってもバスなんて 来ない。他のバスの運転手も、“この時期トレ・チーメ行きのバスなんて ないよ”とのこと。…デマだったようだ。 (「2日目その2」につづく)