Re: 出発直前機体交換

旅客機が着陸してから次の出発までまでに行なわれる整備を「Tチェック」といいます。

これに当てられる時間は約2時間。この間に(実はたったの)2~3人の整備士で機体の状態を確認し、不具合を解消させなければなりません。

通常一人の整備士が機長とインターホンで交信しながら、操縦上での問題がなかったかを確認し、あとの整備士が機体外観の状況を主に目視で点検します。

パイロットが降りた後はコックピットへ入り操縦席の動作確認も行ないます。

また、客室乗務員によってトイレの故障や座席の不具合などの報告があれば、即時対応します。

このほか、燃料補給(換算)、出発体勢の確認なども行ないます。


空港内で機体を取り囲んでいる大勢のスタッフを整備士と思っている方がほとんどではないでしょうか。Tチェックにつく整備士は先程も言いましたようにわずか2~3人なのです。

機内清掃、簡易的なチェック、
荷物の搬入出、トイレの汚物処理・・・
これらに従事するスタッフを「グランドハンドリングスタッフ」と呼びます(同じようなつなぎを着ているので整備士だと勘違いされがち)。誘導や、トーイングカーを運転するのも彼らです。


「何百人もの命を預かる機長」とよく言いますが、管制官、整備士、Gスタッフ、その他すべての空港・航空会社スタッフの縁の下の力と、それを信頼して乗ってくれる乗客によってはじめてフライトが実現するのです。

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