06/12/20 18:51

やはり違う

長文で偉く気合いが入っていますね。

問題の本質は、日本人が欧州に行くのなら、一般的な感情として
「飛行時間が短い」、「乗り換えなしで行ける」、「安心して乗
れる」、「価格も安い」というのが第一に選ぶ基準だと言うこと。
これにさらに日本人のヨーロッパへの憧れが加わります。ですか
ら、アジアのエアラインは欧州への料金を下げなければ集客でき
ない現実があるのです。これはあくまで日本市場でのことです。

今の若い世代には理解しがたいかも知れませんが、所謂「格安
航空券」が出始めた頃の欧州の航空会社による欧州便は、アンカ
レッジ経由であり、しかも冬のローシーズンズでも25万円とかし
たはずで、当然、比較的安く行け、時間もそれほど掛からないタ
イ航空やキャセイ、大韓航空のお世話になったか、収容所行きを
覚悟してアエロフロートのリクライニングしないシートや巨漢の
客室乗務員に怯えながらもなんとか節約して行ったものです。

これが、今や簡単に手の出る価格まで欧州のエアラインが安くな
ってしまいました。しかも午前中に出れば、その日の内に着きま
す。アジア便が対抗するには価格をぎりぎりまで下げるしかない
のです。

また、日本人にとってはアジアに行くのと欧州に行くのとでは
目的、心構え、さらに客層が異なります。一方、欧州からの観光
客にとっては他のアジアも日本も同じ感覚なのです。同じとは
言え、実際には言葉、情報不足、先入観などにより、日本に観光
でくる欧州人はまだまだ少ないのが、近所で見かける人が居ても
現実です。欧州市場から見れば、日本路線は不利なのは明らか
です。これが、日本からの値段と欧州からの値段が大きく異なっ
ている理由だという点は問題ないのでは?

元投稿者の発言にもありましたが、日本人が憧れている欧州の
エアラインは、ここ10年の間に倒産や撤退が相次ぎ、実際のサー
ビスでもアジアのエアラインに遅れを取ってしまいました。
それなのに、何故人気があるのだろうかというのは、同じ気持ち
です。

さらに掘り下げれば、価格競争に陥ってしまった航空業界の問題
があります。この結果、以前は海外旅行などは一生に一度のこと
で、親戚やご近所からは餞別をもらい、もらった人は勿論、職場
の皆にお土産と買うのが当たり前だったのが、今は黙って行って
も誰も気がつかないくらい気軽に行けるようになりました。しか
し、これからはゼロコミッションや発券後のボイドの手数料化な
旅行業界には一層厳しい時代となります。私も含め、「日本発の
料金が安すぎる」ということを主張する人は少ないないですよ。

これが何故ビジネス、エコノミーの議論になるのか、理解に苦し
むことです。

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1件のコメント

  • 06/12/20 20:11

    Re: やはり違う

    なぜ噛み合わないか考えてみました。
    この掲示板では貧乏旅行が自慢になる風潮がありますから、殆どの人は私も含めてビジネス以上は関係ない人が多いと思います。

    仕事で行くにしろビジネスの話になると、ちょっとうらやましくもあり又ねたましくもあり違和感を持つ人が多いのではと思いました。

    そのためJORGEさんはごく自然にビジネスの話が出てきますが、お互い少し違うと思われる気がします。

    今年の春までファーストきり乗らない人がおり実際その時はお金を持っていて、私も会いましたが
    一応私の家に来るのが目的になっていましたが、実際は私もそうですが、
    他の方も私よりその方に会ってみたいというのが本音だったと思います。

    私も正直に申し上げると別世界の人という捕らえ方をしがちです。
    自分と違う環境の人にはある種の興味を持つ人が多いのも事実です。
    その人と一緒に来られた方々もおりましたが、
    その人の消息が消えると周りの方々も自然にいなくなりました。

    この観測が当たっているか外れているか私の偏見かはわかりません。

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