金属検査は機械のほうが数段上 解決したのでもはやお役ご免と思っていたのですが・・・ セキュリティー検査は空港がするというのは原則でして、特別に エアラインの責任でやることはあり得ます。これも2001年9月より もずっと以前のことなのですが、マルタの空港で英国航空の子会社 に乗ったさいに、搭乗口でかひとりずつ手作業でやられたことが あります。まさか全員の分を開けて検査することはないだろうと 思っていたら、全員の分を一人がやっていました。 金属類に関しては、機械が探し人間がそれを判断します。今の基準 では先の尖ったものは没収されるはずです。そうでなかったら余程 いい加減な空港だと言えるでしょう。実際には、今でもかなり危険 な空港は沢山あり、その気になればいくらでも危険物を持ち込めま す。ですから、現状では防ぎようはないと思っていて、資金を武器 に費やすよりも、貧困撲滅のほうが賢明だというムハマド・ユヌス 氏の講演内容に頷いてしまうのです。 爪切りも、普通のパンチ式は問題ない(ニッパー様のは不可でしょ うが)が、私の没収されたのはハサミ式で先が鋭利なものでした。 それ以降ハサミは持つのを止めました。国内線ならば、100円ショ ップで買って捨てて行くという方法も可能なのですが。 ハサミも先が丸くなっている鼻毛切りみたいなものは許してくれる かの知れませんが、あくまで人間が判断することなので、没収され ると悲しいので、持ったことがありません。 金属類は機械で見て、それを人間が判断するものです。感度を何処 まで上がるか、また検査速度を何処まで落とすかによって、さらに どれだけ高性能の機械を使っているかによって画像の質も変わって きます。これに検査員の能力とやる気(?)が拘わってくるので、 同じものが空港により、また同じ空港でも可になったり不可になっ たりするのではなういでしょうか? さらに、現状では液体を外から検査する方法はありません。少し前 に話題になった後方散乱X-線ならば可能のようですが、まだ本格的 な稼働には至っていません。そこで、人の手に寄るのですが、空港 職員だけでは間に合わないとか、場所がないとかの理由で航空会社 職員が駆り出されている可能性はあります。全て開けて手動検査で す。可哀想に。 本来ならば、パンナムの事件の後に液体やゲル状の物に対する対 策を検討し、すでに検査態勢を整えておくべきだったのに、あまり にも泥縄的な措置だと思います。空港セキュリティー関係者は、こ のような場で発言をすることは許されていないでしょうから、恐ら く生の声は聞けないと思います。 究極的には、機内持ち込みを止めさせ、エアラインが支給するもの を使わせるとか、時間が掛かっても良いから、全て開封で検査する しかないと思います。私は何故かドイツ人と相性が悪い(良い?)の か、良く全部開けさせられて、時には別室で検査(火薬)もされます。 バッテリー、ケーブル、通信機器、PCやPDAとかはやはり引っ掛か り易いですね。