その7 Palma~Vallademossa~Port de Soller~Soller~Palma

さて、鍾乳洞から戻った夜は、ムシャムシャとTunbetをメインに、
食べました。しかし、前夜、かなり酔っ払ったので、ワインは飲み
ませんでした。意外に、トマトソースが、酸っぱすぎもせず、塩辛
すぎもせず、ケチャップのちょっと薄味風味なのが特徴です。

墜落睡眠後、本日はかっちり時刻表を頭に叩きいれる。
Mallorca人は、本日の行程を2日に分けて、説明してくれたが、1日
でバス~トラム~電車で移動するためである。

さて、2日前確認したバス停から、Vallademossa行きに乗る。
しかし、実は15分遅れで来たので、ちょっとドキドキした。
まぁ、山道をウネウネと、バスは上って、上って、上っていくと、
何だか中腹に小さな街が現れた。どうやらここが、目的地のようだ。

また、こちらが○○という標識が無いし、観光客も見当たらないので、
目の前の店員さんに場所を尋ねる。勿論、英語なんぞ通じない。
小道をちょっと行くと、Paladorと出てきた。道なりに行けば、切符
売り場。カードで支払って、木の戸口をくぐると、博物館めいた
Paradorであった。

中世の医薬品室を見ると、Chopin部屋、Aragon王家展示室等々になって
いる。ここで、とても見慣れた日本人夫婦の写真が飾られていた。
平成天皇&皇后の写真である。中庭は寒々しい様子で、Chopin部屋には、
眉間に数本縦ジワのChopinの写真や、クドクド訴える手紙、使ったピアノ
が展示されている。まぁ、こんな所に遁走すれば、気も滅入るよね~。
どおりで、Mallorcaから帰国するなり、あの世に引っ越してしまわれた
訳だなぁ。

さて、次のバスを捕まえて、Port de Sollerに向かう。ここで問題発生!
お釣りをもらったその場で、ガッツン☆気付けば良かったのだが、カナダの
25㌣コインが、1Euroコインに混じって、バス代のお釣りに入っていた。
次の停留所で指摘しても、運ちゃんはガンと認めない上、大声で叫ぶ。
財布にしまうにしまえず、握り締めたまま、最終地点に着いた。一番後
になるようにして、またもや、今度は紙に書いて説明。とうとう、カッカ
としまくった運ちゃんが、スペイン語で怒鳴りながら、ⅠEuroコインを
寄越した上、25㌣コインを摘んで、窓の外に投げ捨てた。双方、母語
の大声の応酬に、他の乗客はさっさと立ち去っていた。

晩秋の港に行っても、カンパーニュさんが乗った島行きの船は無い。
大声で怒鳴ってお腹が空いたので、レストランを覗いたが、ガリシア料理
の高いレストランばかりなので、中華料理店に入る。お昼を食べ、ちょっと
ブラブラして、3km離れたSollerに、トラムで向かった。

Sollerはちょっとした典型的な街なので、ブラブラした。ここに地元の
蜂蜜、ジャムを扱う店があるので、ここでついつい買い物。もう夕方なの
で、博物館も開いてなければ、教会も閉まっている。Barで珈琲を飲んで、
Palmaに戻る電車の駅を探す・・・しかし、見当たらない。地図からする
と、絶対にトラムの延長線上なのだが、ない!切羽詰って、雑貨屋の
店員さんに聞いたら、その建物の2階であった・・・やれやれ。

1時間余、横揺れに揺れに揺られ、Palmaに戻る。しみじみ、日本の電車
の揺れを抑える構造は優秀であると感じる。この電車は、1500m程度の
山脈をトンネル3つで抜けて、Palmaと結ぶ路線になっているので、一言
「値段が高い」電車であった。

多分、晩秋ではなく、「Mallorcaの夏時間」で、この行程を辿ると、
もっと明るい印象が残ったのかもしれない。

あと、バス運転手と口論したが、別の手段でPalmaに戻る事にしておいて、
良かったです。

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1件のコメント

  • ひゃ~そんなトラブルがあったとは!

    さすが旅クマさん、負けてませんねぇ。普通の人なら「ま、いっか」で済ませちゃうかもしれませんが。
    こういう時は「母語で応酬」する方が良いですよね。
    下手に相手の言語で言わない方が良い。
    怒ってるってことは外国語でも十分伝わりますからね。
    でもいやーな感じですね。お気の毒に。

    sollerーpalma間の列車ってダークブラウンの木製っぽいやつですか?
    結構なスピードで走るけどなんだかバラバラになりそうな音がする列車だったような・・・
    私が行ったのは夏だったのでバルデモサもステキでしたよ。
    鳥のさえずりが聞こえて、結構な山の中でしたけどね。

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    トラブ~ルでトラベ~ルの予感 (¬へ¬メ)

    カンパーニュさん、最近1回は、「バス運ちゃん関係のトラブル」
    が起きるスペイン地方道中です。

    2005年11月 Viana do Castelo ~ Vigo(国際バス)
     事前に切符を買う事を知らず、置いてけぼりを喰らい掛け・・・

    2006年5月  A Coruna ~ Carballo
     Carballoに戻るつもりが、何故かFerrolに連れて行かれ、
     約3時間戻りにかかる羽目に・・・

    2006年11月 お釣りのカナダコイン混入で、運ちゃんと大喧嘩

    ----------------------------------------------------

    また、次回の地方道中で、何かありそうな予感がします。
    2度あることは3度ある、で実は用心をしていたのですが、
    用心レベルが低かったようです(日本語が変だな)・・・

    あちらの片言英語が怒るとわからないので、米語にせず、
    日本語で怒鳴った方が、本当に怒っているのが通じやすいんですよね。
    「カナダ人じゃない、日本人の私が、何で1Euroの代わりに、カナダの
     25㌣をわざと混入しなきゃならないんだ!!!」ってね・・・

    > sollerーpalma間の列車ってダークブラウンの木製っぽいやつですか?
    > 結構なスピードで走るけどなんだかバラバラになりそうな音がする
    列車だったような・・・

    そうです、どうも保線費用に、片道14Eurosなんぢゃ~ないか?って
    勘繰りたい程、がたごとの未だに怪しい木製の電車です。
    あの横揺れのひどさが、「ジョーバ」を思い出させました。

    それにしても、Chopin達も、あんな山の中で一冬過ごすよりも、ちゃんと
    調べれば、Mallorcaなんてもっと温暖な場所がゴロゴロしている、って
    わかった筈なんですけどね。あそこに馬車で行くんだったら、大変ですよね。

    私が行ったのは、11月下旬なので、かろうじて、庭の柿の色がまぁまぁで、
    あとは寒々しい限りでした。

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