F3.5のレンズでの露出時間

お持ちのレンズは28ミリの時にF3.5ですね。
写真の縁の解像度は如何ですか?中心部と比べて、ボケ気味ではありませんか?もし解像度が悪い時は、一絞り欲しい所ですが、開放値がF3.5なので、オーロラが暗い時は開放で行くしかないと思います。
周辺の解像度が良ければ問題ありませんが・・。

ISO800フィルムでF3.5だと、オーロラが暗い時は30秒以上の露出が必要です。しかし、余りにも長すぎるとカーテンは動きますので、ぼーっとした画像になります。これは仕方がありません。
私なら、30、45、60、75、90秒と開けます。

もし、カーテンをくっきりと表現されたい時は、もっと明るい、早い話高額なレンズが必要になります。

もしオーロラが明るい時は、F3.5で15秒、30秒、45秒で良いと思います。ネガフィルムなので、少し位の調整が効きますのでご安心を。しかし露出が足りない時はかなり厳しいですが。

また明るい/暗いの加減が微妙なので、とにかく露出時間を変えてたっぷりと撮って下さい。でも巻き上げが大変なんですよね。ここNZでは考えられませんが。

それと言い忘れましたが、バルブ開放時でもバッテリーが必要なカメラでしょうか?出来れば機械式のカメラが良いのですが・・・。

それとカメラのオーバーホールはされていますか?モルトといって、遮光材がバラバラになっていたりしていませんか?フィルムに付着して、黒い点になったりしますので。
確かEOS650も、年季入ったカメラですよね。

残念ながらご出発日をお知らせ頂けなかったのですが、12月は6日が
満月です。満月だと露出が微妙になります。開け過ぎると、昼間みたいに写りますし、暗いオーロラは中々目立たなくなります。
とにかく露出時間をを変えながら、数ショットを撮るしかないです。

さて話は変わりますが、そうですか、先月ここにお越しになられていたんですね。今現在、ワカティプ湖が増水して溢れそうになっています。11月は雨が多かったんですよ。

ところでジルルカさんもオーロラは寒い時にしか出現しないと思っておられませんよね?強い太陽風が酸素、窒素と衝突して発光する現象、これがオーロラです。1年365日にチャンスがあります。
まあ強いて言えば春分・秋分の日前後が良いですね。

ここクィーンズタウンのオーロラは、白夜が無いので一年中見張っていないといけません。その分、楽しいですよ。
またやはりオーロラは極地に近い方が良いので、南に行けば行くほどチャンスが上がります。その点、クィーンズタウンは南の空が開けた高所に行く事が出来るのでラッキーです。星空も凄いですし。

ちなみに、クィーンズタンの磁気緯度は53度です。オーロラ帯の中心部が67.5度ですので、かなり端っこになります。カナダ・イエローナイフ、アラスカ・フェアバンクスが、この67.5度だと思います。

しかし、余りにもオーロラ帯の中心過ぎて、低いオーロラ、早い話、白いオーロラ(写真だと緑色)が多くて、私には物足りません。クィーンズタウンのオーロラは極彩色になりますから。

その点、スカンジナビアの磁気緯度は中心より離れているので、高所の赤や紫、その上の青色が見え安くなります。

私なら、北米には行かないですね。やはりスカンジナビアですね。しかし、オーロラ帯の中心では無いので、出現確立が減るかも知れませせんが。

では、沢山のフィルムを持って行きましょう。空港のX線は絶対に避けて下さいね。

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1件のコメント

  • Re: F3.5のレンズでの露出時間

    ラクダおやじ様

    たくさんのアドバイスありがとうございます。
    そうですかクイーンズタウンでもオーロラ見れるのですか・・・素晴らしいですね、南島の南の方はまだあまり行ってないのでいつか行きたいと思っています、そのときはオーロラにも気をつけてみます。

    さて、出発日の件失礼しました、12月18日出発です、確か20日辺りが新月だったと思いますので、月の影響は無いと考えています。

    今回は急な旅行で、現有の機器のみでベストを尽くすつもりです、とにかくこの目でオーロラを見て、心に刻みたいと思います。
    とはいえ、やはりできるだけいい写真を撮りたいですね。

    たくさんフィルム持っていきます。

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    次の新月+高速太陽風は12月19日頃ですね

    いやぁ管理人さん、その旅程は最高じゃないですか!
    11月の23日と24日に新月で高速太陽風が吹き、オーロラ帯の下に住む人達がオーロラ画像を沢山アップされています。
    スペースウェザーCOMがそれです。
    http://spaceweather.com/

    そして投稿写真はここです。
    http://spaceweather.com/aurora/gallery_01nov06_page2.htm
    ここクィーンズタウンにもおられた日本人女性も投稿されています。

    露出時間とか書いてありますから参考にされて下さい。しかし、これらは皆、一眼デジカメで撮影されたものですので、フィルムとは少し違います。

    ここクィーンズタウンでも24日は臨戦態勢でスタンバっていましたが、天候が悪く諦めました。
    そしてこの11月23・24日の次の周期が、27日後の12月19・20日になると思います。

    太陽は27日周期で自転しており、コロナホールという黒い大きな穴から吹き出している太陽風が地球へやってきます。

    このタイミングで旅行をされるようなので、良い写真がきっと撮れると思います。後は天候次第ですね。

    それと、デジタルカメラもお持ちになるようですが、少しだけご注意をさせて頂きます。

    実はデジカメはポジフィルム並みに、露出が合っていないと明る過ぎたり、暗すぎたり・・・で失敗が多くなります。ラチュードって言うんですけど、やっぱりネガが一番ストライクゾーンが広いです。

    デジカメもコンパクトだと、銀塩カメラ換算で35ミリレンズが最も広角・・・というカメラが多くて、やはりもう少し広角が欲しいですね。

    その点、一眼デジカメはレンズが交換出来るので便利そうですが、実は短所も多いですよ。

    CCDサイズがフィルムサイズより小さい機種が多いので、いつの間にか1.5倍か1.6倍の望遠になってしまいます。
    50ミリレンズだと75ミリか80ミリレンズになってしまうんです。故に、15ミリレンズでも23ミリレンズに変身しますので、もっと広角レンズを揃えないと行けません。

    そして上記の通り、露出にシビアな事。
    次にやはりバッテリー駆動なので大変です。リチウム電池は寒さに強いので、こいつを使いたいですね。でも予備バッテリーが高価で、結局フィルムを大量に買った時と変わらなかったりします。

    それと最後に、この現象をご存じ無いプロもいる位ですが、実は「赤いオーロラ」が出たら、デジタルは止めた方が良いですよ。でも肉眼で見えなくても、写真にしたら赤が緑の上に写っている事が多々あります。
    しかし、デジタルカメラは赤外線域の光線を遮断してしまうフィルターがカメラに内蔵されており、赤が紫に写ってしまうデジカメが殆どです。

    私は天体写真を主に撮っていますが、デジカメでは赤色の星雲が紫色に写ります。フィルムで撮ると真紅の赤色で写ります。
    故に出来るだけデジタルは避けた方が良い・・・というのが、私の考えです。本気で撮るならやはりフィルムに限ります。

    次に、デジタルだと液晶画面で画像を確認出来ますが、ドンピシャ露出を探している間に、もっとも美味しい瞬間を逃したりもします。前述の通り、デジタルもポジ並みにストライクゾーンが大変狭く、ドンピシャ露出を探している間に、ベストを見逃さないで下さいね。
    後で合成(コンポジット)をされる予定なら、露出の違う数枚を撮っておくのも手です。

    ちなみに私はフィルムと一眼デジタルを金属プレートに2台固定して撮っています。しかし、メインは何といってもフィルムです。クィーンズタウンのオーロラは一番下のピンク色から、黄緑、水、緑、黄、赤、深紅、紫、青紫、そして最上段の青色まで出現しますから、フィルムでないと太刀打ち出来ません。では。




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