顔面をゲンコツでボコボコ殴る

昔の話です。

マドリードで典型的な服装の若い女性に声をかけられました。
あまりのしつこさにうんざりし、いくらかあげようかと小銭入れを開けた瞬間、一枚だけ折りたたんで入れていた小額ペセタ紙幣を盗られました。
私が反射的につかみ返したため、折りたたんだ紙幣の引っ張り合いになってしまいました。

その時、買い物籠を下げたスペインおばちゃんが現れ、すごい勢いで彼女の顔面をゲンコツでボコボコ殴りはじめたのです。それでも彼女は紙幣をつかみ続けましたが、5、6発目あたりに耐え切れず、手を離しました。かなり、痛そうでした。

私はというと「人が人の顔面をゲンコツで殴っている」光景に呆然としていました。
また、あれだけ殴られても、一枚の小額紙幣を離さない執念にも。

私の結論:
1.呼びかけに反応しない。完全無視。
2.しつこかったら威嚇する。
3.手をかけてきたら、顔面をゲンコツで殴る(くらいの気迫を持つ)

あれ以来、彼らを見ることはあっても、煩わされたことはありません。
あのスペインおばちゃんのおかげです。

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一昨年、ローマ在住の人に聞いた話。
最近、彼らは一般市民と見分けがつかない服装をしているらしいです。身なりのいい子供だと思って油断しないように、とのことです。

元旦のローマ、彼らの顔面を殴っている日本人女性がいたら、それは私かもしれません!

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