Q&A

仏語の galette と crêpe について

公開日 : 2006年11月11日
最終更新 :

クレープに関するトピが出ていましたが、あれはおやつに食べる甘い系統のクレープだろうと思います。
食事時に食べるgaletteについて、フランスでの言葉の使い方で疑問を持ったので、トピを立てました。
食事のgaletteというのは、こんな感じのものです。↓
 http://www.le-bretagne.com/j/galette.html

発端から;
2002年にパリ北部郊外のRER-A線で30分ぐらい行った町のお宅に泊めてもらいました。
(短期ホームステイとでも言うような形式です。)
ある日の昼食に、上に示したようなクレープ(日本語ではガレットか?)が出たのです。
フライパンを裏返したような焼き器の上で焼いて、できあがったら、皿にのせて出しナイフとフォークで食べます。
そこのマダムをマダムAとしておきます。
マダムAいわく、「この料理、なんて言うか知っていますか?」
私は、この、そば粉のお好み焼きのなりぞこないみたいで、
焼きすぎた部分は、ナイフで切りにくいし、その時初めてだったので、知らないと言いました。
(日本では、その当時、現在ほどガレットがポピュラーではなかった。)
マダムは、「ブルターニュの料理で、galetteというのよ。」と教えてくれました。

今年5月にパリ南部郊外Essonne県の別の家庭に泊めてもらいました。
ここのマダムをマダムEとしておきます。
ある日の昼食に例のそば粉のgaletteが出ました。
マダムEが「これ食べたことある?」と聞くので、
ふふん、知ってるよという感じで「食べたことあるよ、galetteっていうんでしょ」
と言ったら、マダムEは、
「galetteと言うものは別のもので、これはcrêpeっていうのよ。」
と言うのです。
また、「galetteと言うものは、薄いお菓子のようなものを言うのよ」
と手で5cmくらいの丸を作りながら言うので、私は、
「???。でも、パリ北部郊外のお宅のマダムは、galetteって教えてくれたよ」
と言ったのですが、断じて違う、crêpeである、と言い張るのです。

明くる日、私が午後4時頃帰宅すると、お茶でもどうぞというので、
キッチンのテーブルでお茶をいただくと、お菓子をどうぞと言って出されたせんべいみたいな、ちょうど昔のビスケットをやや堅めに焼いた茶色いものがありました。
「これは何ですか」と聞くと、「これがgaletteですよ、箱に書いてあるでしょう。」
と言われて見ると、箱にデザインされた字でgaletteと書かれていました。
前の日に私が納得していない様子だったので、私に見せようとして、買い物の時にスーパーで買ってきたものでしょう。
(こちらは大しておいしくないです。そばの味がするかどうか覚えていません。)

後で辞書を見ると、galetteとは、平べったい菓子を言うとの項もあり、こちらが本来の使い方かとも思います。

その後考えたのですが、
フランスでは、crêpeに対してgaletteの使い方が一般的になっていないのでしょうか。
(クレープのような形をしたものをgaletteと言うのは、ブルターニュの言い方のようですし。)
ブルターニュでは、甘党系のクレープもgaletteと言うのでしょうか。
なぜ、マダムEは、あれほどcrêpeと言い張ったのか。推定される理由などあれば教えて頂きたいです。

両マダムとも、パリ近辺の育ちで、地方には住んだことはないそうで、地方の言葉との差ではなさそうです。

この辺の事情に詳しい方がいらっしゃったら、レスお待ちしています。
(なんだか、フランス語の掲示板へ行った方が良さそうな内容になりましたが、よろしくお願いします。)

  • いいね! 0
  • コメント 5件

5件のコメント

  • 遅まきながら私にも言わせてくださーい!

    こんにちは。週末「食い倒れ旅行」に行っていて今頃このトピを見つけました。
    今年、5月にまさにこのブルターニュ旅行に行き、お菓子作りが趣味の者としては一言言わせていただきたくて・・・
    mamoruさんの体験されたガレット、クレープ、硬いクッキーみたいなガレット、全部ブルターニュで食べました。
    他の方がおっしゃるように、そば粉のガレットは昔、ブルターニュ地方は貧しくて小麦よりもそば粉の方が安かったのでそちらで作ったクレープが主食でした。
    それが時代が変わって今やおしゃれな食べ物というイメージになり、甘くないクレープをガレット、小麦粉で作ったデザートのような甘いのをクレープ、
    そしてバターたっぷりの厚焼きクッキーみたいなのもガレットと呼んでいます。このクッキーはブルターニュ名物です。
    ムーミンママさんのおっしゃるガレット デ ロアは中にビーブ(って言ったかしら?)陶器の人形が入っていて
    これを家族で切り分けた時にビーブ入りのが当たった人がその日一日王様扱いになれます。
    ガレット デ ロアはパイ生地です。
    以上、他の方のレスと重なりますが、一応投稿させて頂きました~。

    • いいね! 0
    • コメント 3件

    訂正

    >ムーミンママさんのおっしゃるガレット デ ロアは

    違った、mamoruさんでしたね。間違えました。

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • 06/11/12 18:34

    皆様、レスありがとうございます

    ●ムーミンママ さま
     ヨーロッパの昔は、「王様などの食べ物は豪華だ」というのをおおっぴらに言ってももいい社会だったのでしょうかね。
     砂糖のあまり入っていない普通のgaletteよりもGalette des Rois (王様のガレット)の方が砂糖を多く使っていそうだし、カイザーシュマルンと言うのも砂糖は多く使っていそうですよね。 
     日本じゃ、食べ物に「殿様の、、、」と付くものは、とっさには思い浮かんでこないです。庶民よりは、高価なものを食べていたでしょうけど、禅宗などの影響なのか、贅沢をしていないというのが、建前だったのでしょうかね。
     殿様が付くもので、すぐ思いつくのは、トノサマガエルくらいです。(笑)

    ●ららさらま さま
     ガレットとクレープとシードルのセットだと、さすがにおなかがいっぱいになるでしょうね。
     日本で、ガレットのレストランで食べたことはありますが、2000円も出そうとは思わないので、ごく単純なものを食べただけです。味は、フランスの家庭で出されたのと、それほど変わらないようでした。
     (ガレットの方は、大した味付けはしていないので、そんなもんでしょうけど。)

     ところで、フランス人はフランス語以外の外来語、特に、英語がフランス語に入って言語体系が崩れるのを嫌うので、食事用のgaletteと言う単語も、マダムEは、ブルターニュから入るのをあまりよく思っていないのかも知れません。
     (ブルターニュ人は、ブルトン語というのを話すと聞きましたが、これが純粋のフランス語に入るのをよしとしていないのかも知れないと思いました。)

    ●kiya さま
     ガレットを食事に食べようと思うと、水分があまりないので、ワインがどうしても多めに必要ですね。(で、昼間から多めに飲んでしまう。パリの家庭では、アルコール濃度の低いシードルは、ほんとにたまにしか買って来ないようでした。)

     kiyaさんは運転されるから、田舎のオーベルジュでアルコールを飲むわけにはいかないでしょうし。
     ミネラルウオーターでは、あまり食事をした感じがが出ないような料理ですね。
     
     また、これを食べた後も、デザートを多めに食べたくなりますね。

     
     

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • 06/11/12 12:11

    Re: 仏語の galette と crêpe について

    ブルターニュでgaletteを食べましたが、美味しいけど食事としては量が不足で、もう一つという感じでした。

    galetteが、オヤツでなくて食事だと思うのは、
    galette屋さんは、レストランの時間に開いていて、午後のオヤツの時間(3時頃)には、店を閉めていました。

    ちょっとフォーカスずれしましたか。

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • 退会ユーザ @*******
    06/11/11 09:23

    Re: 仏語の galette と crêpe について

     我が家の近くにクレープ専門店があり、その店のランチが、メインのガレット、デザートのクレープに、ボリュームたっぷりのサラダとシードルがついて2000円。
     おなかが張り裂けます。

     は、ともかく、私も食いしん坊なので調べてみました。

     mamoruさん引用のサイトにあるように、クレープの中でも特にブルターニュ地方独特のそば粉を使った塩味のクレープをガレットと呼び、単にクレープと言うと小麦使用の甘い物をさす、のが一般的なようです。
     我が家の近所の店も、この定義を使っています。

     しかし、本来のクレープが、そば粉のクレープ(ガレット)を含めた概念であるように、ガレットという言葉にもいろいろな使い方があり、マダムEのいう平たいお菓子もそのひとつのようです。

    http://home.tokyo-gas.co.jp/shoku110/jiten/192.html

     要するに、マダムEは、子供の頃からガレットとはそのお菓子のことと覚えていて、ブルゴーニュ料理としてのガレットは単にクレープの1種と理解していた、ということではないでしょうか。

     このトピのおかげで、ちょっと勉強になりました。
     今、お昼に、近所のクレープ屋に行こうか、真剣に考えています。

    • いいね! 0
    • コメント 0件
  • Re: 仏語の galette と crêpe について

    Galetteは普通トビ主さんのURLに載っている様に、塩味で、そば粉を主に使い小麦粉を少量加えたパンケーキで四角でスモークサーモンやヤギのチーズを乗せて出てくるもので、小麦と砂糖で作られるのを一般的にはcrepeと呼ぶようですが、Galetteはプルターニュ地方の料理で、普通フランスでも材料や甘さに関係なくcrepeと呼ぶのではないでしょうか。

    なんとなく、Galettaは庶民の食べ物、crepeは品のある食べ物といった感じがします。

    また、フランス語でGaletteは日本の「ラスク」の意味もあるようですし、1月6日に食べるGalette des Roisというパイ菓子もあるようです。http://www.brandt-zwieback.de/deutsch/produkte/set.htm
    http://www.fotolia.de/id/29501

    と、フランスに詳しいわけでもないのですが、食べることが大好きなのでおじゃましてしまいました。

    ちなみに、ドイツではクレープ風のことをプァンクーヘン、プリンゼン、アイアープッファー、etc.オーストリアではパラチンケンと呼び、パラチンケンを作ろうとして失敗して、フライパンの中で、フライ返しでごちゃごちゃに切り刻んで、グラニュー糖をかけ、りんごのムースを添えるとカイザーシュマルンと言って皇帝の食べ物になります。http://www.marions-kochbuch.de/rezept/0352.htm


    • いいね! 0
    • コメント 0件