晴れるといいですね

QT在住のラクダです。
もうご納得されたようですが、ミルフォードサウンドにガイドとして500回ほど行ったでしょうか、小生が簡単にご説明します。

往復飛行機の方が安い理由は、セスナ会社が単独で主催するツアーであり、拘束時間が短いからです。
パイロットは、お客様が入り江を遊覧する船の運行時間100分は現地で待たないといけませんが、片道約45分の飛行機操縦を入れても、ツアーは4時間で終ります。

また往路バス/復路飛行機は、バス会社と飛行機会社の2社の共同企画です。故に復路飛行機の代金三百数十ドルが、そのままバスでの往復ツアーに上乗せになります。

勿論パイロットは往路にお客様を乗せないですね。また飛行機に乗って帰られるお客様は、復路のバスをキャンセルする事になりますが、当日のキャンセルなので返金はありません。

また往路/復路とも飛行機の予約だと、天候が悪い時には飛行機は飛びませんので、ミルフォードサウンドに辿り着けなくなる事になります。そこで割安にしないと集客が苦しいと思います。

しかし往路をバスにしておけば、ミルフォードサウンドへは何とか辿り着けます。但し春先の雪崩警報発令時や悪天候などで、道も閉鎖になることもあります。

ミルフォードサウンドへの道は、それほどの手付かずの自然が残る景勝地の中を走っていくのです。
またバスツアーの場合は10時間ではなく、12時間です。
確かに道が一本しかありませんので、同じ道を戻りますが、反対から見る景色が違うことに気付かれるかもしれません。

しかし、都会の雑踏から離なれ、これほどまでに素晴らしい絶景と自然を12時間も楽しめるのです。バスストップでは毎回深呼吸をされ、氷河が削った大地をその眼で経験されて下さい。

お勧めは日本語ガイドが保証されているところが良いですね。
例えばReal Journey社、Great Sights社、それ以外にも、先日Milford Sound BBQ Busを日本人の友人が買ったので、もしかしたら日本語ガイドさんが来るかも。いずれも検索されてお調べ下さい。

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1件のコメント

  • Re: 晴れるといいですね

    大変ていねいで論理的なご説明をありがとうございました。これでスッキリしました。
    ところで、ラクダさん ミルフォードツアーに使用されるバスにはトイレが付いていますか?もしくは、2時間おきとかにトイレ休憩があるのでしょうか?

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    バス内のトイレ

    車両故障等で100%の保証は出来ませんが、RJ社もGS社もトイレ付の車両が殆どです。しかし、このトイレ、良く故障しています。

    それより、車両走行中にお客様は車内を歩いたり立ち上がることは禁止されているので、トイレは基本的に休憩地でのお立ち寄りになると考えて下さい。

    私が現役ガイドだった頃は、トイレ付など皆無でした。
    まずQTを出発して2時間はノンストップです。テ・アナウという土ホタルで有名な街で朝のビッグ休憩をします。休憩だけで、ホタルを見ることは出来ません。

    約30分は停まります。これは交通法規に則った休憩です。2時間連続運転のバスドライバーは、30分間の休憩が義務付けられています。

    次に写真ストップをしながら3時間かけてミルフォードの入り江まで参ります。途中70分の所にある「ノブス・フラット」が唯一のトイレのあるカメラストップです。

    出なくても搾り出して下さい(笑)。その後、100分はトイレがありませんので。

    入り江の建物、船内にトイレあります。
    帰りは皆さん爆睡されてしまい、カメラストップもなくテ・アナウまで直行です。そしてQTまで2時間です。

    トイレの件はご心配には及ばないと思いますよ。

    それよりデジカメのバッテリー、記憶媒体の予備をお忘れなく。多くの方が、予想よりも写真枚数を撮ってしまうので、こんな事が起こります。

    またレンズが交換出来るカメラなら、広角レンズをお忘れなく。
    ミルフォードサウンドは広いし大きいからです。では。