フランスのフランシュ・コンテ地方は、旅行情報が少なく、
自分なりに調べたところ、生産量の少ないジュラワインと、
4大チーズの一つであるコンテチーズの産地だと分かった。
今回の旅行では、これらを買い求めることも、旅行の大きな楽しみにした。
<ジュラワイン>
ジュラワインの集積地はアルボワという小さな町で、ここにはワインショップが数多くあった。
ジュラワインの代表銘柄として、生産地が銘柄になっているアルボワ・パプリン?(ARBOIS PUPILLIN)、シャトー・シャロン(CHATEAU CHALONS)の2銘柄を選んだ。
レンタカーで町へ行き、ワインショップで買うのは簡単だけど、わが家の流儀に反する。
味も良く分からない素人だけど、いつもの様にワインの生産醸造所に行って、テイスティングして買うことにした。
パプリンの村はアルボワの町から4キロ程の山の上にあった。
この村は、家が数十軒ほどだが、殆どが醸造所で、何だか良い雰囲気が村中に漂っていた。
その中の一軒に入り、ポピュラーなのと少し高いのとテイスティングしたが、どちらも旨いので、両方購入。
次はシャトー・シャロン。
この村はフランスの美しい村にも指定されている崖の上にある小さな村。下から見上げた村の姿も、村から見下ろした周囲の景色も、それは素晴しい。村の家は50~60軒。
シャトー・シャロンの白ワインは、味は力強く、ビンが寸詰まりの形で、見るだけでも楽しい。村に10軒ほどある醸造所の中から、3軒ほどで購入。
この日は天気が悪く、村には人影もほとんど無かったが、そのうちの一軒でフランス人らしきカップルとすれ違った。夕方、この村のたった一軒の宿(シャンブルドット)で、彼等と出会った。彼らも、全部で3組の泊り客の一組だった。
夕食付の宿(テーブルドット)なので、夕食は同じテーブルで一緒。食事のとき彼から、「出会った醸造所のワインがベストです。あなたはワインのバイヤーですか?」と聞かれ、思わず苦笑。こんな、間抜け面した60がらみの夫婦に、何てこと聞くんだョ!
彼の仕事は、フランス・ガバメントの、何とやらとか言ってた。どうりで、とても頭が良さそうだ。宿のオーナーやもう一組の泊り客の老夫婦、いずれもフランス人で、食事中に飛び交うフランス語の会話を、彼が懸命に英訳してくれた。おかげで夕食時の雑談に参加できた。アリガト。
ジュラワインはヴァンジョンヌと呼ばれる白ワイン(イエローワイン)です。
イエローワインではハンガリーのトカイワインを思い出すが、これに比べて、だんぜんハードで力強いワインだ。
<コンテ・チーズ>
コンテ・チーズは、コクがあるけどクセが無くて食べ易い。これも我家の流儀からすると、そこらで買うわけにはいかない。
コンテ・チーズの集積地は、ポリニーという町だった。町に入る周辺には、チーズを作っている農家は無かった。町の店では買いたく無いという同伴者の気持ちは分かるが、売っている農家が無いんだから、しょうがない。仕方なく、町のインフォメーションで聞く。
「見学は朝の5時半出発で、申し込みは10人から。」・・そんなこと聞いて無いョ!こっちは夫婦2人だけだし、作っている所で買いたいだけです。
「コンテ・チーズは1個が約40キロあり、ファクトリーで作るので、農家では売ってません!、アンダースタンド?、」と言われて、・・・アンダースタンド。
(この状況は、カマンベールに行ったときと同じだった。カマンベールでも、周囲にチーズ生産農家は、無かったのです。)
結局、このポリニーの町のチーズ屋で買うことにした。コンテチーズは寝かす期間が長いのが特徴とか。6ヶ月、1年、めったに無い2年もの、とあったので、2キロづつカットしてもらって、その他も含めいろいろ買った。チーズは全部で8キロ以上になった。
何かとても満足感があるけど、レンタカーを返した後が、重かった。目方にするとワインが8キロ、チーズが8キロ、あわせて16キロ。列車の旅になると、こりゃキツイ。
そして更に訳有りで、スイスに入って、美味しいチョコレートを14箱(7キロ)ほど買いました。土産は食品3種類だけですが、合わせて23キロ以上になりました。
2人連れで、良かったよ。ホント。。。だから、夫婦のことをベターハーフって言うんだ!!!