タンジェ(モロッコ)から出国できました

10月4日(水)にタンジェからタリファ(スペイン)へ出国しました。
マラケシュへ空路で入国しており、この掲示板でいつでもtripさんの報告を読んでいたので、タンジェでトライしてみて無理ならセウタへ移動しようと思っていたのですが、大丈夫でした。
アルヘシラスではなくてタリファへ渡ったのはたまたま出航時間がちょうどよかったからです。

参考になればと思い、出国の手続きの詳細をまずは客観的に報告します。

まず、フェリー乗り場の右手にチケット売り場がずらっと並んでいるので、いくつかまわって、値段と時間が適当なものを選んだ。290Dh。チケット売り場で黄色い出国カードを渡されるが、係員のふりをしてカウンター付近に立ち、「私が記入するからお金を払え」と言って来る人がいた。この人は無視してチケットを買い、自分で出国カードに必要事項を書き込んだ。
その後乗り場の左側にある階段を上がって、2階にある出国手続きを行う場所へ行った。入り口の正面にあるインフォメーションセンターでどうすればよいか尋ねるとそのまま直進しろとのこと。直進するといわゆる空港にあるような出国の印をもらうブースがあり、欧米人がすんなりと通過していた。私たちがブースに入ろうとすると、先に通過した欧米人は二人で一緒に通過していたのに、私たちはひとりずつ来いと言われた。まずひとり進むと、「日本人は警察の印がいる」と。
1階部分には警察の詰め所が2箇所あるが、まずその一方でもう一方に行けと言われそちらへ行くともう一方のほうだと言われ、結局最初に訪れた方へ入ると「ひとりずつ入って来い、職業は何だ、学生なら学生証を出せ」と。学生証は日本語で書かれたものでも構わないと。そして「何が問題なのかわからないから上のブースで問題点を出国カードの裏に書いてもらってもう一度持って来い」と。
2階へ逆戻りしたところ、”係員のような”男性が現れ、色々と世話をやいてくれれ、問題点をひとりのカードの裏に書いてくれ(アラビア語のため私には読めず)、「これで大丈夫だ、下で印をもらって来い」と。
下の警察で漸く出国カードの裏に印が押されたものの、あと3人(私たちは日本人4人組)もそれぞれ問題点を書いてもらって来いとのこと。
再び2階へ戻り(3回目・・・)、出航時間が迫って来たので一人分の印だけでダメもとで出国を試みようとすると、また例の男性が世話を焼いて来たが、このあたりでどうにか出国できそうな気配になってきた。しかし、例の男性がお金をよこせという。残りのディラハムを全てフェリー代として使い切っていたので払えなかったが、キャンディやボールペンを渡す間もなくブースの中の別の係員が助け舟を出してくれ、結局通してくれた。無事4人とも出国☆
チケット購入から出国までの一連のゴタゴタの所要時間は1時間。

おそらく例の係員のような男性は気が弱いであろう日本人からお金をとろうとしていて、警察や出国係がぐるになってわざと日本人の出国を面倒くさくしているのではないでしょうか。印も出国カードの裏に押すだけで所定の欄があるわけでもなく、だいたい一人分の印で4人が出国でき、読めもしない日本語の学生証で事足りるのですから、そのような制度自体もともとないのではないかと思います。またひとりひとり引き離すことで不安をあおろうという計算なのでしょうか? 会話は英語でした。フェリーの代金も多少ぼったくられているかもしれません。390Dhというところまでいくつかあったのですが、地球の歩き方に書いてある値段は250Dh程度なので。

推測でしかありませんが、出国に関してはお金さえ出せばスムーズに通してもらえるのかもしれません。

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1件のコメント

  • Re: タンジェ(モロッコ)から出国できました

    cristinaさん詳しい状況報告ありがとうございます。必ずダメということは無いのですね。地獄の沙汰も金次第ということでしょうか。
    西欧人はスルーなのに...

    その警察は私服警察でしたか?2つある警察の詰め所の海に面して右側に行こうとしたら、現地人がこっち行けと通されたのが左側の詰め所でした。
    私たちには「何が問題なのか書いてもらえ。」など一切なく何を言ってもまったく取り合ってくれませんでした。
    ダメもとで再度2階の出国審査で違う窓口からの出国を試みましたが「ボスに聞け」(最初断られた人がボスらしい)と言われ断られました。
    落ち込んでいた私たちに「セウタからの出国ならお金を払えばできる。」と言い寄る現地人がいましたが日本大使館へ連絡する道を選択しました。
    翌日もトライしましたが同じ状況で出国拒否されました。
    都合3回失敗したのと日本大使館に連絡するも機能していなかったこともありセウタからの出国という判断をいたしました。

    帰国が10月7日だったので、本日外務省に情報を公開するように要請しました。
    その回答は「検討させていただきます。」なので対応してもらえるかはわかりません。
    私たちのような悔しくて悲しい思いを他の人たちにはしてもらいたくないと心から思います。

    最後に、フェリーの代金についてですが地球の歩き方に書いてある料金と実際の料金には開きがありますね。本書を参考にすると確かに高く感じますね。出国元は異なりますがセウタ-アルヘシラスで64€でした。

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