レポート

南トスカーナの旅から

公開日 : 2006年10月01日
最終更新 :

フィレンツェと南トスカーナの旅へ行ってきました。今回は80歳の
しかも足が若干不自由な老父を連れておりましたので、私と妹も
自由がきかず苦労しましたし、いたるところタクシーを使わざるを
得ず、あまり参考になるかどうかわかりませんがとりあえずご報告迄。

フィレンツェではStrozzi Palace Hotelにとまりました。共和国広場の
傍なので便利ではありましたし、設備も充実していました。ただし、
便利なことの反面、夜中まで酔っ払い(旅行者でしょう)が騒いでいた
のには困りました。フィレンツェについては皆さんよくご存知でしょう
から後ははぶきます。

(ピエンツァ)
Chiusi Chanciano Termeから車を雇いました。Montepulciano乗換で
バスもあるのですが、何せ父が一緒なので仕方なし。しかしドライブは
快適でした。ピエンツァの街は15分歩けば反対側に出てしまうほど
小さいですがさすが世界遺産、広場からの眺めはいいし、街全体が
こぎれいでゴミも落ちておらず、さりとてフィレンツェのように
観光客ずれしてもおらず、非常にいい街でした。とまったホテルは
Il Chiostro di Pienza、三つ星です。バスタブ付ではありませんで
したが、部屋は広く非常に快適でオルチャの谷の眺めもすばらしい
ものでした。是非お薦めします。食事は谷の眺めのいいIl Plato、
城壁のちょっと外です。うどんぐらいの太さの手打ちパスタ、ピチが
おいしかったです。尚、ピッコロミニ宮殿ではかつて、映画「ロミオ
とジュリエット(ディカプリオのじゃなくてもっと古い方)」のロケ
が行われたことでも有名です。

(コルトーナ)
ここは本来Camuciaという小さな駅からバスまたはタクシー。もしくは
Arezzoから一時間ほどプルマンに乗るのが便利ですが、ピエンツアから
は乗り換えも不便ということもあり、またまたタクシー。3人で80
ユーロですからそんな高くないかもしれませんが。途中、葡萄とオリーブの畑をずっと通りましたが、どちらも収穫をひかえて実がなっており
美しい光景でした。ホテルの数が少なく、とまったホテルは四つ星の
San Michele、しかし窓からはトスカーナの平原、山々、トラズィメーノ湖が見渡せ、夜は満点の星。この街は高い山の上にあるのです。
この眺めだけでもすばらしい。
食事はナツィオナーレ通りに面したエノテカへ、ワインの産地を
近くに控えているのでここはエノテカもおおいのです。おいしい
ワインが一杯3ユーロぐらいから飲めます。おつまみもハムやサラミ、
サラダ、パスタ、ブルスケッタなど3人で5品ぐらいとってそれでも
ひとり20ユーロ以下ですみました。フィレンツェとは比べ物になら
ないくらい安く楽しめます。尚、ここの街の目玉はエトルリアの遺物と
アンジェリコの美しい「受胎告知」、シニョレッリの数々の傑作です。

以上、簡単ですがご報告まで。もっと自由に行くことができる方は
レンタカーがいいかもしれません。しかし、どちらの街も一般車の
乗り入れは制限されていますので悪しからず。それにしてもこれぞ
トスカーナという風景、すばらしかったですよ。

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1件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    06/10/01 11:47

    おかえりなさい。

    よいご旅行になりましたね。
    お父様もさぞ喜ばれたことでしょう。
    是非、お父様の感想などもお聞かせください。

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    父の感想

    父は年をとるまで結構旅行好きでした。ツアーではイタリアも何度か
    行っています。母が2年前になくなり、さすがに80歳ともなれば
    衰えてはきています。足も不自由なのでおのずと車を使う機会が
    多くなります。今回も一応、国際免許を持っていったのですが、使わずにすみました。
    ピエンツァについてはかつてNHKでイタリア世界遺産紀行ということで
    放映されたことがあります。ホテルの近くの向かい側のチーズのお店も
    取材されていました。目ざとく私がそれを見つけ、当然父は大喜び。
    おいしいペコリーノチーズを真空パックにして買って帰ることになり
    ました。試食もさせてくれましたが、熟成度によって味が違い、
    これは好き好きです。私たちは真ん中ぐらいにしましたが。店主は
    自慢そうにそのときの写真を見せてくれました。
    コルトーナではモンテプルチアーノのワイン71年ものが1杯5ユーロ
    で飲めました。とてもまろやかでおいしく、ポルチーニのパスタも
    軽いバター味で日本人の口にはあいました。当然父も大喜びで
    ワインが進んでいました。(お父さん飲みすぎちゃだめよ!)

    どちらも映画の舞台になった街です。さすが趣があります。その辺、
    歳をとってもミーハーな父にとっては楽しかったようですね。

    この二つの街については街にとまらずとも付近にアグリツーリズモが
    たくさんあるようです。レンタカーを使い、そういったところに
    とまるのも一案です。でも二つの街とも広場などから見た風景は
    いかにもすばらしく、ぜひとも訪れることをお薦めします。
    父も行ってよかったと言っていました。(娘は車が約束どおり
    こなかったりと、結構苦労してたんですけれどね。あ~あ、国際
    携帯もっててよかった~。)
    行かれる方、フランコ・ゼッフィレッリの「ロミオとジュリエット」を
    見てからピエンツアに行ってください。ジュリエットの家はピッコロミニ宮殿ですから。すぐわかります。

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