Re: ここは旅の掲示板です。 誤解、誤解。なんの他意も悪意もありません。分かってるけど書かないとか、そういう狭い了見の身内びいきはやめて、素直にそうなんだ、なるほど、そういう考え方もあるんだなぁと、そういう発想でないとね。 もっと明るくいきましょうよ。少しでも見た人がためになり、感じることができたら、それはそれでいいではないですか。 気軽にどんどん書いて、旅に出る方の参考になれば最高です。ヤマネコさんのも楽しく拝見しております。本当ですよ。説教なんか僕の学生でもあるまいし、あったことない人にしませんよ。ほんと誤解ですから。 ただ説教ととらずに、もっと寛容な心で知識欲を満たすことも、これも旅の楽しみ方。ほんとにおっしゃるようにマイナス面ばかりの内容なら、地球の歩き方の掲示板にふさわしくないなら、管理人さんから消されると思いますし。もっと狭い視野でなく、なるほどなるほどの気持ちで、韓国へ旅行される方の一助になればと考えます。わざわざ書き込んで薀蓄とありますが、わざわざ書き込むのが、掲示板の本題でもあり、使命なのですよ。あっまた説教と言われそうなので、すいません。知ってる人が知らない方に、知らせる・教えてあげる、これが掲示板のいいところですよね。ヤマネコさんの旅のお話は本当におもしろいし役に立ちます。これからも期待しています。誤解しないでね。ごめんなさい。 書きたいこと、バンバン書いて下さいね。楽しみにしています。
京猫御殿さん、教えてください 昭和初期の日本(大日本帝国と言わされた時代)の韓国統治時代の 小説を、現代日本語で読んでいたのですが、そこに『陰と陽』に ついて、説明がありました。 そこで、詳しい京猫御殿さんに質問なのですが・・・ ご存知の通り、韓国の国旗は、陰陽マークが、組み合わせてあります。 それを含めての説明だったのですが、「韓国と日本では、陰と陽が 逆である」、という一文があったので、それ以来気になっています。 神社でも、日韓の陰陽が逆の位置になっているということらしいのですが、 これは本当なのでしょうか? 阿吽でもいれば、さすがの鈍い私でも、どっちが口を開けていて、どっちが 閉じている程度はわかりそうですが、8月にヤマネコ師匠と行って来た、 慶州の仏国寺の仁王様を見ても、仏閣ということもあるのか、全く わかりませんでした。 そういう訳で、簡単でいいので、わからない生徒に説明する要領で、 教えて頂ければ幸いです。よろしくお願いします。 (さすけ姐さまと、京猫御殿さんは、多分職業分類では同じになりますね) ところで、イベリア半島には、お詳しくないでしょうか?
Re: 京猫御殿さん、教えてください 旅クマさん、こんにちは。旅クマさんのお話もおもしろいですねぇ。いつも楽しみにしております。 ご質問ですが、端的に言いますと逆のもあるし同じのあります。千年前はなんでも文化・宗教的なものは、ご存知のように大陸から・正確には多くは朝鮮半島経由で我国にもたらされております。当然同じなのはこのためですし、逆なのは明治の新政権以降か戦争時に変わったんですね。難しくなりますが国家神道と神社神道の違いまで言及しないといけないのですが省略しますね。 あと意外に知られていないのが、遣唐使は有名だし学校で習うけど、遣新羅使の存在です。じつは遣唐使の倍くらいの三十回以上派遣されていますし、新羅から来る新羅使はもっとその倍くらい来ています。古代朝鮮との交流はもうここから見落とされておりますし、私の住む京都の修学院離宮は有名ですが、すぐその北に赤山禅院というお寺がありますが(京都住民は結構知ってますが)なんとそこのご本尊と言うかご神体は、新羅明神という新羅の神様なんです。天台宗の留学僧・円仁や円珍など最澄を継いだ後の高僧たちが向こうで困っているのを助けて支援したのは、なんと新羅の交易商人たちだったんですね。それで無事帰国できたら御国の神仏を祀りますという、信義が守られて建立されたのです。というように連綿と歴史そのものをきちんと固持している社寺、明治維新や帝国主義時代の国策に乗じた社寺、良いとか悪いは別にして、日韓の陰陽の上下・逆という現象はこういった事由で散見されます。私は大学で教えるとともに(神社の)神職でもありますが、ほんの少しだけでも全体が見えて頂ければ幸いです。こんなんですいません。 先々月は釜山・海雲台から汽車で安東へ。先月は友人の車で釜山から順天・松広寺・雲住寺・光州と私も韓国の田舎旅が好きで、今月はさすがに行きませんが、来月はまた引率でソウル・中央国立博物館見学、楊平から原州へ連れて行こうか思案中です。一体年間で何度、韓国へ旅行してるのか(笑い)。さすがに正月はロ-マに滞在予定ですが、イベリア半島は存じません。留学したパリやソウル、フランスと韓国はほぼどこでも行ってますのでお役に立つかもしれません。あと北京にもほんの少し詳しくなりつつあります(笑い)。 旅クマさんや、さすけさん、ヤマネコさんなど、旅通のベテランが後進の方に、色々アドバイスされて旅行を上手に楽しむ方が一人でも増えれば幸いと存じます。私もちよっとは役に立てればと思量しております。
横から失礼 陰陽が逆と言うより、上座下座が逆になっております。つまり、日本では向かって右が上座になります。京都の旧家の雛飾りを見ても、向かって右に内裏様が座っていらっしゃいます。夫婦墓や位牌でも右に男性の戒名を彫り、妻は左側です。仏壇でも一番古い先祖の位牌は向かって右奥に安置します。仁王様や狛犬の場合、阿形が右で吽形が左です。京都は中京を中心に地図上は東に左京区がありますが、これは御所から南面して左右を取っております。この考えと同じなのが雛飾りの左大臣は向かって右に位置します。しかし、儒教では向かって左が上座になります。儒教の位牌は左に男性、右に女性の霊名を刻みます。位牌の置く順も左から右へ座が下がります。(宗廟の正殿がまさにそうです)韓国の夫婦墓は向かって左に男性の名前を右に女性の名前を彫ります。(済州島で調査済み)それから風水に関しては戦前の書物ですが、村山智順著「朝鮮の風水」を参考にしてください。ポシン湯食べながらこんなことばかり考えているハラボジであります。みあんはむにだ。