留学の目的

早速ご意見をお聞きできてうれしいです。
AFSはやはり優秀な方なのですね、私の同級生もそうでした。
そうですね、最初になぜスペイン語で中南米かというお話をするべきでした。
私たちが住んでいる地区は出稼ぎの中南米の方がたくさん居住している地域で、息子の同級生もクラスの1/4は外国籍のお友達(こういう言い方をします)でした。
彼らの就学や非行は地域ではとても深刻な問題です。ゴミ出しから深夜のパーティの騒音、子どもの深夜徘徊。病院などでも大変なようで看護師の友人はしょっちゅう外国語で怒鳴られている、と苦笑いしています。
多くの方が相互理解に真摯に努力し、苦悩しています。
異国の地で言葉の壁や生活習慣の問題で苦労している彼らの気持ちは当事者でなければわからないでしょう。
それを理解するには”逆の立場”になる。それが留学の目的です。
最終目的は”市役所職員になる。スペイン語もしくはポルトガル語ができればいろいろ役に立てるかも”というようなことを言っています。
ですので安易に海外で1年過ごす、というのとは違うと思います。
必要に迫られてスペイン語やポルトガル語を習う人はとても多く、市の講座も公務員の方でいっぱいです。
小学校の担任の先生も、夏休みを利用しメキシコに短期留学をされて、その写真&お話のことは印象深かったらしく、よく話しています。
息子でなくても、”中南米に留学して言葉を!”と思うような土地柄なのです。

中学生の行き方探しですから、これから変わるかもしれませんし。
もちろん現在の学校で上位を目指すことが当然の命です。
が、なかなかキビシイので、思わず書き込んでしまいました。

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1件のコメント

  • それなら、なおのこと

    ここでは、1~2年程度の現地高校生活を前提で語ります。

    そういう立派な目的意識があるのなら、なおさら高校の貴重な時間を無駄なく使い、大学でのhigher educationを通じて、その目的を達成する方が実際的と考えます。高校時代は、良くも悪くも人格もできあがってない時期で、1年は長く、単身で海外現地校で過ごすと、生徒自身の気分が現地ナイズドされて、悪くいえばtoo casualでおおざっぱな人になったりします(全員が、という意味ではない)。帰国後の受験へのモチベーションは確実に落ちるので、本業がおろそかになる傾向があり、帰国子女枠以外では、受験実例を見聞きする限り、あまりはかばかしくない結果に陥る例を結構みます。18才になって、結果的に、目的実現どころか、進路選択の自由度が狭められる結果になるリスク高い、これが実態です。

    最も、1年終え、そのまま現地の大学(院)卒業まで行く人なら、話は別ですけ。そういう人を知っていて、優秀な人でしたが、高校からずっと県の支援で留学し続けたらしく、県関係の団体勤めの方でしたね。その身を一生、県に捧げるって感じですかね。

    外国語修得って、自分の専門性をより極める為の道具にすぎず、また、その外国語単体が、ただ表面的にしゃべれるだけでは、よくてせいぜい観光ガイド程度しか活かされません。語学修得テキストだけで言葉単体を学ぶやり方は、所詮、海外旅行どまり現地日常生活どまりで、仕事や専門では到底使えないレベルにしか到達できません。単に語学屋で終わってしまうのは、将来、仕事に広がりの欠ける、うすっぺらいものに成りかねないということです。研究分野の情報を得る媒体が、外国語で書かれている為に、知識吸収の為には、その媒体の読破が必要という観点から、その言葉を学ぶ必要があるという方向性から言葉の修得に入る方が有用・効果的です。

    息子さんの目的は、むしろ、地域に根ざした高度に行政的な意識に置かれていると思われ、外国語は、その道具として使えるべきでありたいという、ある意味、副次的な位置づけにあると思われますから、県の下級職員では、いくらの問題も解決できない。やはり地方公務員でも上級資格をとってほしいし、その為には、例えば地域経済とか地域社会関連とか行政関連方面を大学で選択し、その専門性を高めるツールとしてスペイン語を傍らで学ぶ、大学生になってある程度視野が開けてきたら、中南米にリサーチ行ったり留学する、または、学生時代に議員秘書のアルバイトを経験して、外国人居住者の生活実態の問題を探りながら言葉を学ぶ、みたいな形の方が望ましいと思いますけどね。

    現地高校生活だと、言葉の知識ゼロからのスタートで、滞在で得られる中途半端な語学能力程度では、いくらのものでもなく、それなり忘れるのも早く身に付きません。だから、高校時代の経験ならば、短期滞在で十分と思います。

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    Re: それなら、なおのこと

    本当におっしゃるとおりだと思います。
    専門知識を持った方からご指摘いただくことの有意義を実感しました。
    デメリットの存在もよく考えて時期を選ばないといけないですね。
    本人の努力次第でさらに実効性を伴うことが可能になるのですものね。
    身内にまさに上級職の県職員で海外に派遣され2年間勤務してきた人間がいますので、とてもよくわかります。が、専門は英語。現在市の講座でポルトガル語とスペイン語を習っています。国際交流イベント担当で、片言でもいいから話したいのだそうです。

    息子が憧れているのはこんな日常の一こまなのです。
    支所に行ったら保育園の先生がやってきました。
    「アンドレ君が昨日転んでケガをしたんだけど、お母さんがケガの原因がわからなくて不安に思ってるみたいなの。お電話していただけますか?」と常勤している通訳さんに頼みました。
    通訳さんは電話をかけ、「安心しました、といっていますよ」と先生に。
    「いい話でしょう?感動した」と息子。

    なにしろ、そんなに優秀じゃないのです。残念ながら。それは親なのでよくわかります。でも、人の役にたちたくて、身近に目にする風景がこんな出来事なのです。

    本当にありがとうございました。


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