まだ終わっていないのかも・・・ ちょうど仕事から帰ったのが夜10時。 ニュースステーションという番組がまだありました。 ご飯を食べて、チャンネルを合わせると、目に飛び込んできたのは、 映画の中の1シーンかと思うような映像でした。 当時、NY出身の人と一緒に働いていました。 翌朝出社すると、彼は電話で話していました。 彼の父はWTCで仕事をしていたのですが、 その日はたまたま休んでおり、難を逃れたそうです。 ですが、知り合いの何人かは巻き込まれた、と言っていました。 先々週、NYを訪れた際、彼は一緒に街を回って案内してくれました。 私はグラウンドゼロに行きたいといい、連れて行ってくれたのですが、 ここを訪れたのは、彼はこれが初めてだ、と言いました。 彼の父も、あの日以来、ここには来ていない、と。 おそらく、痛みはいつまでたっても消えず、癒える事はないのかもしれません。 爆心地を見ながら、私には祈ることしかできませんでした。 平和であってほしいと祈りながらも、何をもって平和と言えるのか、 その答えが、まだ見つからないでいます。 5年という時間は、いろいろなことを振り返るにはまだまだ短すぎるのだと思いました。 明日、アメリカで迎える9月11日をしっかり受け止めておきたい。 今はそんな想いでいます。