その12 パレルモの駅で さて、ここまでは、リゾート&グルメという感じでしたが この後は、世界遺産に指定されているヴァル・ディ・ノート(ノート渓谷)の 後期バロック都市巡りです。 ポルティチェッロを朝出てパレルモへ。そしてラグ-ザまで一気にバスで移動しました。 パレルモ駅のバールで、超早めのランチを食べている時に見かけた光景。 地元の子どもたちが、外国人の若い女性たちの観光客に愛想をふりまき、 食べ物をねだり、1人女性が、彼らを可哀想と思ったのか、 しつこいからさっさと追い払いたかったからなのか、 近くのマックでハンバーガーと飲み物を買ってきて、彼らに与えました。 がつがつとむさぼるように食べた後、 袋や容器類をテーブルの上に散らかしっぱなしでよそへ行こうとしている彼らを これまたこの辺りで、お片付けを日課にしているらしい きちんとした身なりの老人が呼び戻し、片付けをさせていました。 彼らは、しぶしぶ片付け、ちょうど帰りかけていた、奢ってくれた女性に、 男性が女性に対して使う、卑猥な言葉をかけて、別れを告げていました。 (彼女が、そのイタリア語を理解したかどうかはわかりませんが、 私なら、そんなことを言うガキがいたら、引き返して引っぱたいてやるでしょう。) その後彼らは、そばにあるマックに入り、別の観光客にお金をせびっていたようですが マックの店長に見つかり、追い出されていました。 イタリアのあちこちで、家の人がバカンスには行けない商売のところの子どもたちが 実にかいがいしくお手伝いをしている光景をたくさん見てきたので このパレルモの子どもたちを見て、とても悲しい気持ちになりました。 彼らの親たちは、きっと彼らがこのようにして日々を過ごしていることは承知なのでしょう。 いや、親の世代からこうして生きているのかもしれませんが。 このような子どもたちに、奢ったり、お金をあげるようなことは、 決してするまいと改めて思ったのでした。