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06/08/23 20:10

その6 島暮らし

ファヴィニャーナでは、そのほかの日は、海で泳いだり、昼寝をしたり、
バスで島巡りをしたり、魚介の美味しいトラットリアへ食べに行ったり、
のんびり、ぐうたらと過ごしました。

A氏に、魚介の美味しい店として紹介していただいたトラットリアは、
日本の雑誌にも出たことのある店で、
私たちが行ったら、お店のおじいちゃんがその記事を見せてくれてお話をし、
それ以来、店の前を通るたびにあいさつをしていました。

この店には2度行き、この店自慢の魚のクスクスや
マグロのムッシャーメ(塩漬け?)、マグロの燻製、カジキマグロの燻製、
蛸のサラダ、海老すり身の揚物、鰯のブジャータ(ショートパスタの1種)など
魚介三昧を楽しみました。

クスクスは、蒸し器で蒸しては、水をふりながら手でぱらぱらと混ぜ、
これを3回繰り返すという大変な手間がかかるのですが、
ここのは、クスクス自体が魚介の味がしましたから、
おそらく水ではなく魚の出汁をふって混ぜていると思われます。
それにカサゴのような魚をトマトソースで煮て、
魚とソースは別々に供され、
プリモとセコンドを兼ねていただくようなメニューになっています。

美味しいんです。魚も、ソースをかけたクスクスも。
でもけっこうな量なので、食べ続けているとあきてきます。
2人で別々なものをオーダーして正解でした。

マグロや、カジキマグロの燻製、ムッシャーメは、
どれも薄くスライスしてあって、レモンを搾って食べます。
適度にしょっぱくて、微妙に異なるそれぞれの味がして、
冷えた白ワインによく合います。
でも、きっと美味しい日本酒と合わせるのがベストだろうなぁと思いました。
次回は、日本酒を持参しようっと。

宿にチェックインする時に、ただ連れて行かれ、部屋を見せられ、鍵を受け取っただけで、
私たちを案内してくれた人はオーナーなのか、
どこに住んでいるのか、誰に支払いをすればいいのか、
何も分からないまま滞在最終日になりました。
途中で隣の母屋らしき家の表札に、A氏と同じ姓があることには気がついていましたが。
ファーストネームが違っていたので、親戚なのでしょうか。

最終日、A氏と案内してくれた人が一緒にやってきました。
宿代を払い、港まで送ってもらえることになりその車の中で
仲良く会話する彼らの様子を見て、もしやと思い訊いてみたら、
彼らは兄弟で、貸し部屋のオーナーはA氏の弟だったのでした。
そうか、飼育小屋は、身内所有の貸し部屋だったというわけね。
ま、最終的には住み心地はよかったのだけど。

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