いまどきの北朝鮮旅行

　こうtyannさん、こんにちは。

　「北朝鮮旅行総本山」の中外旅行社は一切の北朝鮮旅行を中止したみたいですが(ちなみに下記ウエブサイトを見ると、「(旅行中止の)どういう要請がされたか」という内容が、詳しく出ています。)

http://www.chugai-trv.co.jp/

　他の旅行社で実施しているところはあるみたいですね。昔は全て朝鮮総連傘下の中外旅行社が指揮を取る。という感じでしたが、最近は自由化(?)が進んだようですね。こうtyannさんの場合、エアーコリョでなく、南方航空のチケットを押さえているのが、「勝因」の一つでしょう。

　外務省の勧告・・・ですが、今回、朝日新聞等で掲載された「ヨルダンのペトラ遺跡の前でラクダに乗ってはしゃぐ小泉首相」にはさすがに激怒しました。すぐ隣の国では大戦争をやっているのに・・・フランスのドピルバン首相は(在レバノン仏人の数が多いという事情があるにせよ。)何日か前に爆撃されて死者の出ているベイルート港へ立ち寄って、キプロスに脱出する自国民を激励した。というのに・・・

　国境を接している国の人間とそうでない国の人間(私も含めて)の「国際感覚」が違うのか、北朝鮮に国境を接している二国と日本の対応に温度差があるのも、そんなものなんだろうなあ。と思ってしまいました。だから逆に(直接当事者でないにしろ)ヨルダンでの出来事は何それ?と見られるんじゃないですかね。

　で、横道にそれましたが、外務省の言うことは「参考意見」ということで、本題に戻りますと、先日探されていた連絡先ですが、

http://hk.geocities.com/hkgalbert/fnj_info.htm

　このウエブサイトの信憑性は分かりませんが、少なくとも順安空港に南方航空の職員はいるみたいです。順安空港のカウンターで「敵国航空会社」(NWって米兵の輸送なんかもたくさん手がけていますし・・・)の発行したチケットを差し出す。というのは、それでなくてもスリルとサスペンスのあるチェックインカウンターに、さらにスリルやら「言いがかり材料」を提供する感じで、どきどきものですが、ご健闘をお祈りします。

　ただ、あの国は極端に「脱出手段」が少ないので、ピョンヤンに行っても外国の放送を欠かさずチェックして「飛行機が飛ばなくなる。」事態に注意するのと、最悪止まった場合は、鉄道で中国の丹東に脱出するようガイドに手配してもらうのがいいと思います。国際切符を売っている「切符売り場」(駅でなく、街中にある)に連れて行ってもらったことがありますが、この国で三ヶ所しか見なかった「VISA」のロゴが張られていて、ちゃんとカードが使えるんだ。と感心した覚えがあります。(現在は分かりません。念のため。)マスターカードは見なかったのですが、最近は加盟店が出来たんでしょうかね。

　本題に戻りますが、欠かせないのは「壇君の墓」です。「朝鮮版神武天皇」みたいな話ですが、朝鮮民族の歴史上初めての王様。らしいのですが、韓国ではほぼ「神話だ。」となっているのに対して、北朝鮮が「墓を見つけた。」と主張して、墓を公開しています。一般観光客にはなぜかあまり公開していないようですが・・・・。私はみられなかったです。

　ピョンヤンを離れると、もうちょいまともなのだと、高麗の初代の王、王建の墓(ただし、大幅に改築されています。)も見られます。

　歴史系で一番感動するのは、開城にある「善竹橋」。チャングムで有名(?)な李氏朝鮮は李成桂が「クーデター」を起こして建国、それ以来「朝鮮」の首都は漢陽=ソウルになったのですが、その李成桂が政敵を切り殺した現場の橋なのですけど、当時の切った時に流れた血の跡が、橋に残っています・・・・

　私が行った時のツアーの中に、戦争中に開城に住んでいた人がいて、「確かに橋の一部が赤くなっているんだよ。今でもきっとそうだと思うよ。」「そんなばかな・・・・」行ってみると、本当に石が赤く変色している・・・・・。あそこは朝鮮半島最大の「観光名所」になると確信していますけど、もう少し時間がかかりそうです。

　情勢が変わったら(危険になったら、ではありません。念のため)すぐに引き返す用意をしつつ、旅行の成功をお祈りします。

　余談ですけど、順安空港のスリーレター「FNJ」というのは、どういう「由来」なんですかね。朝鮮語読みでもないし・・・・Jが付くのが多い、「日本の空港」の頃からあるのか・・・そんなに昔の空港ではないですよね。