06/07/20 07:57

免疫

現地のかたと旅行者、特にタイは初めてのかたとでは免疫力が違います。
簡単に言えば、我々が日常吸っている空気中にも、食べている食品にも
少なからず細菌はいますが、日常生活で感染しないのは免疫のおかげな
のです。

タイ人や日本人でも屋台の食べ物や飲み物を取って、腹を壊す人はいま
せん(食中毒は別)。しかし、同じものを摂っても旅行者は下痢を起こし、
時にはコレラ様症状を呈することもあります。以前、日本人観光客だけ
が次々に、バリ島でコレラ様症状を出した事件がありましたが、これは、
日本国内の清潔さによる免疫力低下と、日本人の生もの嗜好が原因と言
われましたが、結局うやむやなまま、他にも大きな事件が次々と起こって
しまいました。今では当たり前のように使われている「抗菌剤」をむやみ
に使うべきでないというのも、過度の清潔さは免疫力低下に繋がるから
です。

現地になじんだ人ではなく、ただの、しかも初めての観光客ならば、瓶
から(ペットボトルも)開けたばかりの水以外は飲まないこと。これは
第一の鉄則。これも有名な話しですが、氷は避ける。ビールなどにも入
ってきます。水自体は清潔なものを使っていたとしても、保管場所の衛
生状態まではわかりません。まあ、全部溶け出す前に飲んでしまえば、
大丈夫とは思いますが。盲点は、カットフルーツ。ホテルの朝食は問題
ないのですが、それ意外は避けましょう。生野菜は良く注意されるので
すが、果物は落とし穴。

最後に正露丸です。これはあくまで解毒剤です。当然、直す効果はあり
ません。上記のような、「しまったあの氷は危なかったかも知れない」
というような状況下では有効ですが、下痢が止まらないような場合に服
用するのは絶対にダメ。弱っている腸壁にさらなる打撃を与えます。ま
してや、出血があったりしたら命取りにもなりかねません。ですから、
「正露丸信奉」はこのさいきっぱりと捨てましょう。

屋台の基本は、人気のある店、火の良く通った食品を摂ることです。また、
商品管理がしっかりしている店も重要なのですが、裏側はなかなかわかり
ません。

薬に頼る前に、薬の世話にならないようにすること。またも異常が生じた
ならば、薬に頼らず医者に掛かること。普通の日本人ならば、超高度な医
療設備を備えた病院に掛かってもたかが知れているし(あくまで投薬で治
る程度の病気)、保険には当然入っているはずなので、重症でも対処でき
ます。知らない土地で薬に頼るのは危険なことです。この点で薬に立つ可
能性のある薬は、虫さされ薬(かゆみ止め程度)、イソジン等の消毒剤、
日焼け止めクリーム程度だと思います。後は食べ過ぎの際の整腸剤程度。

今回は、海には入らないと思いますが、海にはクラゲや貝、魚など毒を持
つ生き物が多く棲息しています。意外に簡単な方法で対処できる場合もあ
るのですが、ここでは関係ないので終わります。

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