本当は円安なのでは? ユーロ高と良く言われますが、実は円安なのではないでしょうか? 今の大統領になってからの理不尽な戦争と膨大な借金が、世界を米国から 離れさせ、それによってドルの失墜が生じた。しかし、米国に貢いでいる 日本としてはこれを支えなければならず、資金が逃げるようなドル暴落を 抑えたい。そこで、円安にしているのだが、ドルも下がっているので対ド ルではあまり変わらない。 理由は何であれ、ユーロ圏の物価はとても高いのは事実。とくにイタリア は相当物価の高い国のひとつです。折角の美食もスーパーマッケットで 調達したものだけではとても寂しいし、調理もできないわけですし。 「価格破壊」の結果、日本の外食はとても安くなってしまいました。 ワンコインでまともなものが食べられるということは、イタリアでは驚異 的でもあります。しかし、これはある意味極度の人件費抑制、中国をはじ めとする食材や食品の輸入によるコスト削減の結果です。これが雇用、産 業や健康を考えた場合、果たして良いのかはよく考えてみる必要があると 思います。 一方、イタリアは若年層の雇用率が極めて低いものの、バールやレストラ ンにはこの道何十年というかたが仕事をしています。また、中国や南米か らの安い食材に浸食されつつあると言っても、手間暇掛けた本当の食も健 在です。これも食べ物、とくにレストランでの食事が高い理由だと思いま す。