定刻で運行する方が珍しい イタリア国鉄の駅の列車発着案内板には、Ritの文字があります。 これはRitardo(遅れ)の意味で、 その列車が何分遅れか表示されるものです。 初めから、遅れの欄があるのが当たり前なほどよく遅れます。 ESは、遅れないこともけっこうありますし、 遅れても少しの遅れですむことが多いですが、 それとて絶対ではありません。 一昨年の8月15日前後3日間は、 大掛かりな線路工事のため、大幅にダイヤ変更や 発駅、路線の変更があり、ものすごく列車が遅れていました。 8月15日は聖母被昇天祭で、日本で言えばお盆のようなもの。 この日に家族が集まるために帰省する人がたくさんいます。 たいていは、この日を挟んで前後1、2週間休む人が多いですが、 それでもこの日の前は、いわゆる下り列車が、後は上り列車が混み、 列車はその逆方向でも遅れることが多いです。 今までの経験で、列車の遅れは、北よりも南の方が頻繁です。 以上のことから考えて、前日のうちにローマに戻っておく方が無難だと思います。