ワインは酒屋で 私も今や義理土産は不要論です。 折角の旅行なのですから、喜びもしない相手に土産を買う時間が勿体ないし、 相手はその苦労や重い思いを理解してはくれないだろうからです。以前、 頼まれ土産の話題が上がったさいにも、大方は、「断れ」でした。 これまでの経験でも、「これどこのものですか?字が読めな~い。」という 程度で、ほとんどの人は何処のものか気にもしません。気合い入れるだけ無 駄なので、なるべく重石にならず、鞄の空間を占有しないようなものを買い ます。気が乗らなければ何も買いません。 ワインですが、相手がイタリアワイン好きなら良いと思います。 しかしワイン=フランスと思い込んでいるかたなら、「なんだ安物のイタリア ワインか」になってしまいます。それに、ワイン貯蔵設備がない家では高級 ワインが泣きます。重い荷物を持って帰るに値するワインは50ユーロ程度か らと思います。20ユーロでも味には大差ない場合もあるのですが、本当に良 いワインを持って帰り、その価値がわかってもられるかたでないと、苦労が 生かされません。「日本で買えば数万円のワインをまざわざ買ってきてくれ た」と大切に取っておいてくれるようなかたです。 このようなワインはエノティカに行かないとありません。酒屋の良さは、店 の主人(従業員でも良いのですが)と会話しながら、「このワインは絶対お 勧め」という言葉を信じて(暗示でも良いのです)、何か得をしたなと感じ て持ち帰ることができる点にあります。 実際には10ユーロ程度でも美味しいワインは豊富にあるので、そのような物 は現地で消費してしまいましょう。このクラスでも酒屋をお勧めします。 スーパーマーケットで買う物は水代わりと思ってください。しかし、実際に は、「昨晩レストランで飲んだ20ユーロのワインは7ユーロだったのか。」と 再会することは良くあります。