陸路はそんなに危険ですか

往復シェムリアップに空路で行き、アンコール遺跡群だけを観光する
ことはたとえれば、外国人が往復、奈良空港(こんな空港はありません
が)を利用しガイドブックに載っている、法隆寺や大仏だけを2,3日見て
母国に帰り、日本という国を議論するようなものです。

カンボジアの経済成長とともにこの道路は人の往来が盛んになり、
陸路は毎年のように良くなっており、あえて避けるほどの危険は
ありません。
カンボジアは緑豊かな美しい国です。片道だけでも陸路で移動し、
美しい大地、平原を見てほしいと思います。
道路沿いの町並みや人々の生活を垣間見ることも出来ます。
飛行機の窓から下を眺めてもこの感動ありません。
これは価値観かもしれませんが、飛行機で見えない国境を知らずに
通過するより、歩いて国境を渡るのこそ本当の旅だと思います。

また時間があれば是非首都プノンペンに行くことをお勧めします。
この街こそカンボジアの縮図です。
シェムからバスで片道5,6時間です。道路は整備されいます。


仮に多少のトラブルがあったとしてもそれも旅行の一部です。
安全第一に考えるならば、日本の大手旅行会社のツアーに参加
すればいいのです。日本を含め、スリや詐欺師はどこの国にもいます。

といっても女性一人であれば不安も多いと思います。
カオサンに2,3日いればシェム行きの日本人などいくらでも
見つかります。バスに乗っても日本人は必ずと言っていいほどいます。
日本人の2人のグループであれば、仲間となり、ついて行っても大丈夫
だと思います。(親切そうな男一人は相手を見極めて下さい)

カオサン発のツアーでミニバスを使った安いものがあります。
タイ国内でもカンボジア国内でも11人乗りのミニバスに定員通り
乗車し、4,5時間移動した場合は息苦しくなり、暑く、体も自由に
動かせないため完全に疲れます。バス版エコノミー症候群になります。
大型バスに乗車して下さい。

ここからは余計な話ですが、カンボジアは今年4月、アフリカのスーダ
ンの平和維持活動のために135名の国軍を派遣を決定しました。任期は
1年です。
10年前は自国の選挙監視、治安維持のために多くの外国からの
支援を受けておりました。まだまだ貧しい国ですが
カンボジアの復興は確実に進んでいます。