レポート

兎たちを追っかけて、ブリュッセル&ウィーンへ(嘘)

公開日 : 2005年06月01日
最終更新 :

え~。
初めての空港に、深夜到着して、タクシーを使う、旅をやりました(笑。

今年のGW、飛び石を2つ休めば11連休という並びの良さでしたが、
この時期の高値航空券にはとても手が出ないので、留守番組を決め込んでました。
が、すごく些細なストレス(それ位でストレスとか言うなと怒られそうなレベル)で
ぶっちぃぃ~んん・・・と切れてしまい、4月上旬に「行きたくても行けないんだよ~」
と叫んでいた筈が、4月下旬、航空券を握りしめてました・・・
(握り締めるったって、実物は成田受取ですけれど (^^;)。


さて、この旅行のタイトル=テーマは何でしょう?
投稿するにあたり、トピ名に何の旅と書くか散々悩んだけれど、目的が多すぎて、
これがメインテーマだ、というのが出てこない。
しかも、もともとのお目当て達の他に、たまたま時期があうってんで、
聖血の行列とか、ベルギー王宮温室の特別公開や建国175周年記念イベント等々、
目的てんこ盛になってしまい、収集がつかない状態。
いっそ、サブタイトル寄せ集めな旅とでも名づけるか・・・
(でもそれじゃイケてない)。

しかし、前々回、久々の海外旅行で引き篭もりモードになった自分に、
こんなに予定をこなせるのかと心配になるボリュームでした。
が、ぶちきれついでに、二兎も三兎も××兎も追ってみました。

まあ、お暇な方、物好きな方は、サブタイトル当ててみて下さい。
機内でいきなり推理しだすおっさん(後出)ばりに。

ま、複数ありますし、レポート読めば簡単ですね。1番の、となると難しいですが。
兎(お目当て)の数を数えて下さってもよいですし。
ちなみに、見事当てても景品はございませんので、悪しからず。


旅程は、以下の通り。オーストリア航空利用。

1日目:5/4(水) 成田発→ウィーン経由→ブリュッセル泊
   ・出発。まずはブリュッセルへ。

2日目:5/5(木) ブリュッセル泊
   ◇王立美術館と「聖血の行列@ブルージュ
   ◆フリッツ、ムール貝バケツ1杯目

3日目:5/6(金) ブリュッセル泊
   ◇「Visionary Belgium 奇想天外なベルギー」展@パレ・デ・ボザール
   ◆白アスパラガス2皿、ムール貝バケツ2杯目

4日目:5/7(土) ブリュッセル→ウィーン泊
   ◇ラーケン王宮温室(特別公開)
   ・ウィーンへ移動。

5日目:5/8(日) ウィーン泊
   ◇MUMOKと美術史博物館。
   ◆ホテルザッハーのザッハトルテ、美術史博物館のブリューゲルトルテ
   ◆白アスパラガス3皿目

6日目:5/9(月) ウィーン泊
   ◇レオポルト美術館。
   ◆デメルのザッハトルテ
   ◆ヴィーナーシュニッツェル

7日目:5/10(火) ウィーン→成田
   ◇フロイト美術館見学後、ウィーン出発。
   ◆オーストリア航空機内のゼクト

8日目:5/11(水) 成田着
   ・無事帰国。


最初に申し上げておきますが、長いです、すごく。
あんまりうだうだ長文が続いても読む人が疲れるだけでしょうから、
ポイントを絞って簡潔にしたかったんですが、書き始めるとまあ、
止まらなくなりまして。
あまりにも長過ぎて、それを再編集する気力も、推敲する気力も尽きて
しまいましたので、失笑覚悟で、そのまま載せます。
読み難い点、不適切な点等多々あるかと思います。
大変恐縮ですが、そこんとこ踏まえてお読み頂けますと、有難いです。

(早速ですが、地域別だと投稿場所に迷いますね。)

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10件のコメント

  • 05/06/01 14:22

    続きのウィーン編は、オーストリアのエリアへ


    <4日目> 5/7(土) ブリュッセル → ウィーン泊:その参
    からは、ウィーン編ですので、悩んだ末、別トピ↓にしました。
    http://bbs.arukikata.co.jp/bbs/thread.php/id/34/-/parent_contribution_id/34/


    早々にレス下さった方、有難うございました!
    お返事はまた後ほど。

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  • 05/06/01 13:34

    <4日目> 5/7(土) ブリュッセル → ウィーン泊:その弐


    ・ザベンタム空港にて

    空港について、早速チェックインする。が、なぜかスムーズに航空券を
    出してくれない。
    カウンターのお兄ちゃんは、帰国便が同日接続になっていないと勘違いして
    くれていた。
    そして今度は、スーツケースを預けようとベルトコンベアーの上に載せると、
    なんと31kgと表示されている。そんな馬鹿な!と青くなったら、
    「前の人の荷物のせいだよ~」と荷物を持ち上げながら笑って下すった。
    ここでスーツケースの重量を量るのは、重要なミッションだったのに~!
    (なんとしても20kg超は避けたいので、目安として知りたかった。)
    あげく、ようやく終ったと思って航空券を確認すると、ゲート番号が記されて
    いなかった。
    そういや、前の客には口頭で伝えていた様な・・・。仕方ないのでまた戻り、尋ねた。
    やれやれ・・・。


    お昼ご飯が食べられなかったし、ウィーンまでのフライトは機内食が有料なので
    最後にベルギー料理を、と思ったが、ベルギービールバーもカフェも、
    サンドイッチ程度しか置いていない。シーフードレストランらしきものも
    あったが、ベルギービールが呑めるか微妙だし、牡蠣なんか出てきたら
    困るので、消去法的にセルフサービスのレストランに入った。

    スープ、メイン、サラダ・・・と順に選んでいくのだが、スープは最初に取ったので
    冷めやすく、メインはセルフなのにあれくれと訴えなくてはならず、しかも
    アツアツではなかったのが残念だった。
    が、セルフなのに、ビールもちゃんと其々の銘柄専用グラスが用意されていたのには
    感動した。流石ベルギー!である。

    また、自分の後ろに並んだおじさんは、慣れない自分がもたもたしてもにこにこと
    親切で、トレーに置く紙をくれたり、カルボナードにフリッツをつけたら
    グッドチョイスだと言ってくれたり、有難かった。
    些細な事ながら、人の優しさが身にしみる・・・。

    空港には3時間程前に着いたのに、席に着いた時にはなぜかもう搭乗30分前だった。
    欲張りすぎた食べ物を慌てて詰め込み、搭乗ゲートに向かう。
    予定より少々遅れて飛行機に乗り込む。さて、これで今回はベルギーとお別れである。

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  • 05/06/01 13:19

    <4日目> 5/7(土) ブリュッセル → ウィーン泊:その壱


    ・ラーケン王宮温室

    この温室がまた、行き方がよくわからない。ガイドブックやネットで情報を
    探しても、交通機関の最寄駅が異なるのである。
    迷子になりそうな予感を感じながらも、とりあえず、DE WAND(トラム
    19、23、52番)で下車。
    これがまた微妙に方角をつかみ辛い場所で、どうしようかと思ったところに
    4人連れが目に入り、目的地は同じかも、と後を追ってみた。
    彼らも道がよくわからない様だったが、遠くにアトミウムを眺めながら木々の合間を
    抜けていくと、小さな教会の様な建物があり、その先に金色の装飾がきらびやかな
    門がそびえ、門の狭間から王宮が垣間見えた。

    そして正門前には、思い切り真ん前に路線バスの停留所があり、
    さらにはブリュッセル市内観光ツアーのバスと思われるバスも次から次へと
    やってきていた。
    バスを使えば迷わず来れたのか~と少々悔しさを感じつつ、門の中に入った。

    順路は決まっており、最初に馬車や馬具を展示している建物をさらっと見た後、
    王宮前を通って温室へ向かうのだが、順路からは結構離れているのに、見学者が
    ちょっとでも王宮の方へ足を向けただけで、警察官(警備員?)から注意が
    飛んでいた。

    ゴルフコースかと見紛う程に広大な緑地と、池の向こうの五重の塔を眺めながら、
    温室に辿り着く。またこの巨大な温室が外から見ると丸みをおびてかわいいんである。
    日によっては夜遅くまで公開され、イルミネーションも美しいらしいのだが、
    今回は昼間、明るい日差しの中の訪問である。

    入ってすぐ、いきなり竹だの笹だのが植わっていたのには、うけてしまった。
    やはり土が違うのか、紫陽花も日本でお馴染みの青系ではなく、目に鮮やかな
    ピンクがあるかと思うと、真っ白なものもあった。

    ものすごくぎゅうぎゅう詰めという程の混雑ではないが、狭い通路のあちこちで、
    皆立ち止まっては記念撮影などするので、見終えるまではやはりそれなりに
    時間がかかる。
    隅から隅まで行き届きまくりといった隙のない感じではないが、やはり見事である。
    普段は独り占め(一族占め?)なんて、贅沢だよなあ。今度は王宮の一般公開に
    来てみたいもんである。

    お土産に花の種とかないかと期待したが、絵葉書と本、ビデオだかCDの映像位しか
    なかったので、葉書だけ購入した。

    帰りはバスに乗ってもよかったのだが、来た道を戻り、トラムでホテルまで戻った。
    ホテルに着いたのが丁度15時半頃。タクシーを呼んでもらうと、5分程度ですぐ来た。


    ・ブリュッセル南駅

    本当はスーツケースを引きずって治安の悪い駅に行くなんて“かもねぎ”だから
    空港までの往復はタクシーにしようかと思っていたのだが、先日の中央駅で
    全然平気だったので調子にのり、タクシーで南駅まで行って電車に乗り換える
    事にした。

    南駅に着いたが、切符売り場が見つからない。自動券売機があったので
    チャレンジしたが、空港の駅がよくわからない
    ("AIRPORT"ではなく、"ZAVENTEM"とあった様な・・・?)。
    インフォメーションで切符買えるところを訊いても、券売機を指差す。
    (英語が出来ないので、券売機の使い方がわからない事が伝えられない。)

    しかたないので有人の切符売り場を探すと、奥にあった。
    購入出来てほっとしたのも束の間、券面の表示がオランダ語なので、本当に
    空港行きなのかと不安になる。幸い、間違っていなかったが、なんで仏語も
    併記してくれないんだろう?

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  • 05/06/01 13:15

    <3日目> 5/6(金) ブリュッセル泊:その弐


    ・グラン・プラスで音と光のショー、の筈だった

    ・・・・・・・・・で、待った。・・・・・・始まらない。
    更に30分待って、23時(2回目のショーがある筈の時間)になった。
    ・・・始まらない・・・。
    確かに、イベントがある時以外の開催、と書いてあった。
    そして、グラン・プラスには白いテントが設置され、夜もトテカントテカンと
    何某かの作業の音が響いていた。
    だけど、5/2から始まったばかりだよね?!今日まだ6日なんだけど??と
    心の中で叫びつつ、仕方ないのでタクシーで帰宅した。

    防犯上、夜出歩くのを止めるか否か迷った上で頑張っただけに、結構がっくりした。
    (航空券の安い冬だとショーはやってなかった(と思う)ので、
     今回は貴重な機会だった。)

    それでも、前回諦めたグラン・プラスの夜景を堪能出来たのが、不幸中の幸い
    以上であった。
    日本で見る夜景の煌きとはまた違う、味わい深い趣がある。
    市庁舎の暖色系の荘厳さと、王の家の寒色系の幽玄さが対をなして闇に浮かぶ様は、
    なんとも言葉に尽くし難い静謐さを漂わせていた。

    これだけでも来た甲斐があったというより、幻想的な光景を堪能出来たと
    いう意味では、むしろ光あふれるショーでなくてよかったのかもしれない。
    (負け惜しみか?でもショーもやっぱり観てみたい・・・。)

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    日頃の心がけかなあ・・・・。

    私は何の予備知識も期待も無く、3年前”ほんのついでに(出来心で)”ブリュッセルに行きましたが、
    グラン・プラスの音と光のショーはちゃんと見てきましたよ。

    ムール貝やアスパラ、ベルギービールやチョコレートは日本でもその片鱗を味わうことはできますが、
    あの音と光のショーは「現地」に行かなくちゃね。特に、音が素晴らしかった!!

  • 05/06/01 13:14

    <3日目> 5/6(金) ブリュッセル泊:その壱


    ・「Visionary Belgium 奇想天外なベルギー」展

    建国175周年記念イベントの一つ、Visionary Belgium展。
    5/15迄の開催なので、駆け込みである。
    なんだかえらい有名なキュレーターが手がけたとかで、どんなものかと思っていたが、
    展示スペースがなんだか入り組んだ構造で、順路がわからなくて辛かった。
    どこまで見終わってどこを見ていないのかがわからなくなるんである。
    恐らく、折角のものをたくさん見逃したと思われる。
    (少なくとも、事前にベルギー観光局のホームページで見た作品を観た記憶が
     無い。)
    とりあえず一回りしたであろう頃には疲れ果ててしまい、もう見逃してても
    いいや~ととっとと会場を後にしてしまった。根性無しである。
    (本当に自分が見たのは、間違いなく「奇想天外なベルギー」展だったの
     だろうか・・・。)


    ・白アスパラ1皿目@ケルデルケ

    パレ・デ・ボザールを出たのは14時近かったので、お昼ご飯を食べようと
    店先のメニューでアスパラガスを探し歩くうち、グラン・プラスの
    “'t Kelderke”に辿り着いた。
    歩き方の掲示板でも過去何度か話題に上った店である。
    http://www2.resto.be/kelderke/default.htm

    店の外のメニューには、アスパラガスは載っていない。
    思い切って店に入り、アスパラガスはあるか?と訊くとあるという答えだったので、
    少々並んで待ってから、席に案内してもらった。
    日本人かと訊くので頷くと、何かの雑誌の切り抜きと思しき写真付指差メニューが
    出てきた。まさかこの店でこんなものが出てくるとは思っていなかった。
    最初にアスパラガス、って言ったのにな、と思いつつ、アスパラガス料理の基本、
    フランドル風を注文。

    なんだかビールのメニューが少なかった気がするが、その中から呑んだ事がないと
    思われる“Mort Subite Gueuze”を注文。フルーツビールからフルーツの風味だけを抜いた様な味わい(って、発想が逆だろう・・・)。んまかった・・・♪

    で。アスパラガス。白い長身にゆで卵みじん切りが添えてある。
    これがフランドル風なんだ、としみじみ感慨に浸りつつ、ナイフとフォークを
    握り締める。
    しかし、柔らかーいアスパラガスにナイフを入れて一口サイズに切ろうとすると、
    横ではなく、繊維に沿って縦に長ーく裂けるんである。食べるのに苦労した。
    肝心のお味の方は、なんと表現すればいいんだろうか。淡白な柔らかさを
    堪能したといえば近いだろうか・・・。


    ・白アスパラ2皿目@ケルデルケ

    そして暫くノイハウス本店をのぞいたりなんだり、ぷらぷらしているうちに、夕方に。
    グラン・プラスの夜景を見れるチャンスは、もう今晩だけなので、失敗は許されない。
    前日とは逆に、先にホテルに荷物を置きに戻り、カメラと小銭入れだけを持って、
    夕食を取りにグラン・プラスに戻った。

    なんたって場所がいいので、またしても“'t Kelderke”にいく事にした。
    ショーの時間まで店で粘れば、治安上の不安もかなり軽減出来るのが魅力である。
    それに、結構昼間にアスパラガスがある店を探すのに苦労したので、
    違うアスパラガス料理をこの店で試そうと考えた。

    天井近くの壁の黒板に書かれたアスパラガスのメニューは3つである。
    が、手書き文字は、読めない以前に発音出来ない。写真もないので指差注文も
    ままならない。
    フランドル風以外は“M”と“V”で始まるメニューだったので、
    無理やり“M”で始まる方をローマ字読みすると、とりあえず通じたらしい。

    そして、アスパラガスだけしか入らないなんてこたあるまいと調子に乗って、
    ムール貝も頼む。
    本当はクリーム味を試したかったが、流石にそれは苦しいかも、と思って
    白ワイン蒸にした。
    が、今度は昼に見た筈のビールがメニュー上に見つけられない。
    とりあえず、ビール・・・じゃ、ホワイトで、という注文に落ち着いたら、
    でっっかいジョッキが出てきたので、2銘柄試すつもりが、この一杯で
    終ってしまった。

    今度のアスパラガス料理は・・・後日調べたところによると、ムースリーヌソースがけ。
    ぱっと見は、昼のゆで卵みじん切りを更に潰してソース化しただけである。
    (注:あくまで見た目の印象であって、そういうソースの作り方をしている
     わけではない。)
    味音痴の自分は、昼との味わいの違いをよくかぎ分けないままに、ただに
    うまうまと食すだけであった。

    でも、アスパラガスを2皿も食べられて、数年越しの念願が叶った事に大満足。
    残る一皿(ヴィネグレット)がどんな味わいの料理なのかが気になるところである。

    流石に付け合せのフリッツは残してしまったが、アスパラもムールも完食。
    ベルギー料理を堪能出来ていい気分になったところで、時間も程よく、
    22時半ちょい前に店を出た。

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  • 05/06/01 13:10

    <2日目> 5/5(木) ブリュッセル泊:その弐


    ・「聖血の行列」@ブルージュ

    馬や牛が放牧されているのどかな風景を眺めつつ、ブルージュ駅に到着したのは
    14時過ぎ。
    直前の到着では観る場所が残ってないかもしれない、と不安に思いつつ適当に
    歩いていると、14時半頃に救世主大聖堂前に到着した。
    丁度、沿道に設けられた観客席の後ろの柵にスペースがあったので、そこを確保する。
    行列開始の30分前でも、柵の中を通行する人も多く、なんだかのんびりしている。

    予定では15時開始という事だったが、15時15分頃に最初の行列が通過した。
    聖堂前だからか(観客席の他、宗教関係者用らしいテント席もあった)、
    行列だけではなく寸劇も披露されたので、ちょっと得した気分になった。

    意匠をこらした衣装や山車に加え、楽器や歌声も響き渡る。
    動物が多く登場するのも楽しい。馬が多いが、駱駝や羊の群れまでいた。
    当然、そそう(?)をする馬なんかもいるんだけど、行列の中のお兄ちゃんが、
    沿道の声援に応えて愛想を振り撒きつつ、片付ける。
    たまたまそういう衣装・小道具だったのか、もともとそういう役割だったのかは
    謎だが、笑わせてもらった。
    文化は違えど笑うツボは同じなんだな~思うとまた楽しかったり。

    16時半頃、行列のトリを飾るのは、恐らく聖血が入っていると思われる、
    聖櫃の様なもの。
    その後に山車も一つきたが、最後の行列が行ってしまうと、即解散で、沿道に椅子を
    並べていた店も、そそくさと片付けていた。

    帰りの電車は流石に1等も混んでいて、ゲントまで座れなかった。
    でも、電車も祭りも混み具合はそんなに酷くなかった。
    (日本の初詣や花火大会だともの凄い人込みだったりするが、そこまで
     ひどくはない。)

    「聖血の行列」、みもふたもない言い方をすると、単なる仮装行列とも言える。
    ・・・なんだけれども、そこに込められた人々の思いや歴史が連綿と受け継がれ、
    今尚生きているのかと思うと、それだけで、なんだかしみじみ感じ入るものがあった。
    来て良かったと、思った。
    どうせ言葉がわからないからと、祭りのパンフレットを買わなかったのだけが、
    心残りである。


    ・バケツ一杯目のムール@シェ・レオン

    さて、ブリュッセルの中央駅に戻ると、そそくさとイロ・サクレ地区へ。
    前回行き損ねた王立美術館に同じく、前回食べられなくて心残りだったムール貝。
    どうせ食べるならば、一度位有名店に行ってみよう(、へなちょこには安心だし、
    ねたとして)と、“Chez Leon"へ向かった。
    http://www.chezleon.be/uk/frame_offre.htm

    アスパラガスはあるか?と訊くと、無いという。がっかりしたが、次の日
    頑張る事にして、とりあえず本日は、とにかくムール貝である。
    やはり白ワイン蒸かなと思いつつメニューを見ると、スペシャルだとか書いてある
    ムール貝があったので、それを頼んでみる。
    お供のビールは、店名に同じ“La Leon"というのを見つけ、それを注文。

    さて、スペシャルのムール貝。バターも入ってた様だけど、なんだかシンプルな
    味わい。
    セロリは細かく刻まれていたので、逃すものかとスープと一緒にがしがしすくう。
    とにかく久しぶりのムール貝、2年越しの思いが叶った嬉しさに、ひたすら
    殻の山を築く。
    最近、周囲に胃も肝臓も頑丈な人が多い為、自分の胃腸の軟弱さを嘆いていたが、
    ムールに限っては別腹らしい。お代わりしそうな勢いだった。
    (すればよかったのに、なんでしなかったんだろう??)
    ビールのお代わりは、Brugs。既にこの日呑んだビールのお味を、覚えていない・・・。
    でも、軽くて呑みやすかったんではなかろうか(自信なし)。

    食べ終わって店を出たが、まだまだ明るい。
    グラン・プラスでの音と光のショー(5/2~)は22時半と23時開始とかなり
    時間があく為、一旦ホテルに戻って荷物を置いてくる事にした。
    しかし、ホテルに着く頃には結構暗くなっており、トラムを降りてホテルまで向かう
    途中に(日本人とみてか)口笛を鳴らされたりとちょっと不安に感じたところに、
    部屋に入った途端眠気に襲われ、そのまま朝まで寝てしまった。

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  • 美味しそうな兎♪

    m25さん、初めまして。

    まだ投稿が少ないので思わず見てしまいました。
    アスパラガスとムール貝、2匹の大きな兎さんにクラクラです。
    それこそ食べに行けなくて、ストレス溜まりまくりで働いているというのに~!
    (でも、仕事中に掲示板見るヤツ)
    アスパラガスは無理として、ムール貝は秋頃に行けるかなぁ・・・と画策中です。
    なので、どこでどんなカンジで美味しいムール貝にありついたのか、お聞かせ願えると嬉しいのですが。

    続きのレポート、楽しみに待ってます♪

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    05/06/01 23:06

    レス第1号、有難うございます

    こちらこそ、はじめまして。

    そうか、長文だろうが駄文だろうが、リニューアルを待ち構えてらした方は、
    とりあえず読んで下さるんですね。良いのか悪いのかわかりませんが(^^;)。

    ムールのおいしいとこはどこ?とのご質問ですが、残念ながら、
    レポートに書いたお店しか知りません。
    更に、食べるのは大好きですが、違いのわからない奴、だったりするので、
    うーん、なんとも・・・。
    でも、ムールなら、たいていハズレはないのではないでしょうか?
    日本だと、思い切り冷凍で出てきますが(苦笑。
    まあ、ベルギーで時期ハズレでも出す様な店は、冷凍だったり、輸入もの
    だったりするのかもしれませんが。

    いっそ、ベルギーで一番美味しいムール貝の店は?!なんてトピ立てられる
    とか?
    (そしたら、参考にさせて頂きます!)

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  • 05/06/01 13:07

    <2日目> 5/5(木) ブリュッセル泊:その壱


    ・王立美術館

    翌朝は8:30頃朝食。朝が弱い自分にしては早いが、その後の準備にもたもたして
    (やる事、いるものなんてわかりきってる筈なのに・・・)、結局ホテルを出たのは
    9時半頃。
    王立美術館に着いたのは11時前で、開館と同時に入るつもりだったのが既に
    1時間のロス。
    昼過ぎにはブルージュに向かわないといけないのに、まずい。

    とにかく時間が足りないので、特別展のロマン主義展は、今回はハナから鑑賞対象外。
    古典美術館をだーっと駆け足で周り、とりあえずボッシュとブリューゲルだけは、
    少々時間をかけて鑑賞。
    ボッシュの「聖アントニウスの誘惑」(この美術館にはダリの同タイトル作品もある)
    とブリューゲルの「反逆天使の転落」がお目当て。好きな作品は、やはり
    何度観てもいい。
    ブリューゲルに関しては、ウィーンの方が充実しているとはいえ、この作品と
    「イカロスの墜落」を観れただけでも、十分満足出来る。

    その後、近代美術館のクノップフ、デルヴォーあたりも駆け足で眺めていると、
    12時を過ぎてしまった。慌てて中央駅へ向かう。
    駆け足ながらも7年ぶりに再訪出来て嬉しかったのだが、今回の滞在では結局
    アートショップには寄れずじまいで、残念。


    ・ブリュッセル中央駅

    確か、ガイドブックに自動券売機の事が載ってた気がするから、使ってみよう、と
    挑戦したのだが、支払方法の2択のうち、どちらを選んでよいのかがわからない。
    英語画面を選んだのに。
    果たして選択肢はデビットカードなのか現金なのか、それともクレジットカードも
    指すのか・・・。
    結局わからずに窓口で購入したが、これが正解だった。
    この日は木曜日だったので、週末料金適用外だと思っていたら、祝日
    (キリスト昇天祭)だったんである。
    (「聖血の行列」が開催される様な日であれば、当然祝日か。)
    券売機で買ってたら、正規料金で損するところだった。
    やはり、むやみに頑張らない方がよいという事だろうか・・・。
    嬉しい様な、寂しい様な。


    さて、出発までは少々時間があったので、中央駅構内でフリッツを買う。
    またしても発音が悪くなかなかわかってもらえなかったが、指差しでなんとかGET。
    これを車中で頂いたのだが、やはり、ボリュームが多く、頑張ったのだが数本
    残してしまった。
    ちなみにこのフリッツ、フリッツだけだと味がないのだが、マヨネーズをつけると
    これがまた絶妙にあう。もの凄く美味!とまではいかないが、なかなかいけた。


    ・ICにてブルージュへ

    列車でも盗難などの話を聞くので、少しでも治安がましかと思って1等にしたら、
    がらがらだった。
    ちなみに1等だと、お一人様席がある(2-1の座席配列)。
    2等だと、2-2の配列なのでスペースに余裕がなさそうだが、
    1等ならスーツケースを持ち込んでも座席の側に置く事も可能だ。
    (実はこれも密かに確認したかったポイント。
     いつ出来るかわからぬ周遊の為に(苦笑)。)

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  • 05/06/01 13:03

    <1日目> 5/4(水) 成田発→ウィーン経由→ブリュッセル泊:その弐

    ・ブリュッセル着

    その後無事ベルギーに到着したが、空港の変貌ぶりに驚いた。
    動く歩道を中心とした広い通路の両脇に、搭乗口が延々と続くというだだっ広さ。
    手荷物受取所は本当にこの先なのか?この先はすぐ出口じゃないのか?と
    疑念を抱きつつ(他にも同じ悩みを抱く客がいた)、ひたすら出口に向かう。
    そして、広い通路を延々と歩いた後、さらに数階分エスカレーターをひたすら下り、
    Uターン不可っぽい扉を抜けてようやく、見覚えのある手荷物受取所に辿り着いた。

    しかし、出国フロアと入国フロアの区別がなさげである。
    もしかして、入国時でも免税店使用可能だったりするのだろうか?
    (出国時にチョコレートを買った時は、フライトナンバーを聞かれたけど、
     到着フライトでも許してくれるだろうか?!)

    時刻は19時半で外もまだ明るかったが、一応時間は夜だし、スーツケースもあるし、
    初めて泊まるホテルだった事もあり、タクシーでホテルに行く事にした。
    ちなみに、諦めのいい白タクの客引きは、今回も出口にいた。
    タクシーの運転手は、渋滞を避けて迂回した様で、更に少々道を間違えたらしく、
    早めにメーターを倒してくれたが、ホテル迄、40euro弱かかった。
    北駅近くなら、もう少し安く上がっただろうか。


    ・ブリュッセルのホテル“Beau Site Hotel Brussels

    ホテルは、ルイーズ通りを下った、“Beau Site Hotel Brussels”。
    HotelClub の直前格安価格でスモールシングルという部屋を予約したので、
    どんなに狭いんだろうと思っていたら、ツインにアップグレードされていた。
    今回は結局使わなかったが、バスタブとミニバーもあった。
    (自分としては、ホテル選びの際に重要なポイント。)
    広々としてなかなかよかった。

    また、1階ロビーの柱の後ろに、パソコンが1台あった。
    確認しなかったので、実際のところは不明だが、多分、宿泊客は自由に使えるのでは
    ないかと思われる。


    ・ブリュッセルで最初の晩御飯@La Petite Metisse

    まだ外も真っ暗ではないので、ホテルから近い“Rouge Tomate”に晩御飯を
    食べに行く事にした。
    タクシーから見えた時は明りが付いていなかった様だったが、とりあえず
    行ってみる事にした。が、道を間違えてしまい、辿り着けず。
    未練は残ったが、早々に諦める。

    そして、ホテルすぐそばのよさげなお店のメニューを見ると、「アスパラガス」の
    文字があったので入ったら、一杯だと断られてしまった。

    他に店がないかウロウロしていると、“La Petite Metisse”というお店があった。
    真っ赤な壁という外見にひるんだが、他にお店も無さそうだったし、
    暗くなってもきたので、飛び込んでみた。
    店内は結構照明を落としており、ややエスニック調な雰囲気。

    ガイドブックも何も持ってこなかったので、慣れない仏語メニューから、
    目を皿の様にして知っている単語を探した。アスパラガスは、見当たらない。
    唯一発見出来たのが、“Scampis(=海老)”だったので、どんな料理か
    わからぬまま、とりあえず注文。
    メニューにビールが見当たらなかったが、ワインの事はわからないし、
    ベルギーに来たらやはりビールだろう、とお店の人に訊くと、3~4種類銘柄を
    並べたので、“Leffe(確かブロンド)”を頼んだ。

    肝心の味の方だが、つけ合わせの玉ねぎの苦味がちょっと辛かったので、同じく
    つけ合せのマッシュポテトだかサラダだかのマヨネーズ系の甘味で中和した。
    メインの海老は、串焼きで、やや焦げ焦げな風味が香ばしさを醸し出し、結構いけた。
    確か、辛めのソースか何か、かかっていた気もするのだが、シンプルな香ばしさが
    印象に残った。

    店を出ると小雨が降っていたので、そそくさとホテルに戻り、就寝。

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  • 05/06/01 12:59

    <1日目> 5/4(水) 成田発→ウィーン経由→ブリュッセル泊:その壱

    ・自宅→成田

    フライトは、オーストリア航空、10:30分発。
    余裕を持って3時間前に空港に着こうと思うと、7:30である。
    そうするとものすごく早起きしなくてはならない。
    朝は弱いので、荷造りが終っていなかった事もあり、徹夜した。
    (乗ってすぐ寝れば、少しはリズムが現地時間に近づくかとあほな事も
     考えたり・・・。)

    ・成田→ウィーンの機内にて

    後半はピークより航空券の値が下がるとはいえ、さすがにGW、満席の様だ。
    とはいえ、座席配置が2-4-2だったので、窓側の席でもまだ気分的に楽である。

    トイレは人が途切れる事がなく、並んでいると、おっさんに話しかけられた。
     「所要時間何時間って言ってましたっけ?」 「12時間位と言ってましたね」
     「じゃあ、あと8時間も乗ってなきゃいけないんだ」 「そうですね」
    なんだかわかり切った事をいちいち聞くおっさんだとは思ったが、顔には出さないで
    その場は愛想良く応答。

    その後しばらくして、後ろから肩を突付かれる。
    もしかして開けている窓が眩しいのかと思って、「すみません!眩しかったですか?」
    と謝りつつ振り替えると、さっきのおっさんである。

    後ろの席じゃなかったと思うんだけどな・・・と訝しがっていると、
    「海外旅行は初めてですか?」とのたまう。「いえ、違いますけど・・・」と言うと、
    「いや、窓を開けてるから、海外は初めてなのかと推理したんですよ」などと
    自分の頭を得意そうに指差すジェスチャーつきでのたまった。

    確かに海外旅行は素人で、やっと5回目だ。
    通路側を好む人も多いが、基本的に自分は窓側派である。10回行こうが20回行こうが、
    窓を開けていい時は、開け続けるに違いない。
    “そんなに推理が得意なら、話相手を欲しがってるかどうか推理しやがれ”と心の中で
    呟きつつ、「残念ながら違いますよ~」とにこやかに話を切った。

    しかし、その他にも、機内を巡回しているおばあ様に、「あなた英語出来る?」
    などと隣の人越しに話かけられた。
    なんなんだ、人を惹き付けるオーラも魅力も全く持ち合わせてないぞ。


    ・ウィーン→ブリュッセル

    ウィーンに着き、免税店をのぞきつつ、ブリュッセルへの搭乗ゲートに向かう。
    搭乗口の近くに、オーストリア航空のカウンターがあった。
    こんなとこにカウンターがあるなんて、なんか手続きが必要なんだろうか、でも
    成田で通しでチェックインした筈だしな、と悩んだ末、そうだ、リコンファームして
    宿泊先知らせておけば、フライトの変更とかあった時に安心かも、と
    カウンターに行った。

    で。すぐに後悔した。片言英語が、いつも以上に、通じなかった
    (多分、発音が悪かった)。
    リコンファームなんかしなくていいのに調子に乗った自分を、恨めしく思う。
    が、対応した男性はわかってくれなかったが、隣にいた女性が助け舟を出してくれ、
    とりあえずリコンファームは出来た。・・・提出し損ねた宿泊先のメモが空しく
    手元に残ったが。

    早々に挫折感を味わい、まだ目的地に着いてもいない旅の先行きが思いやられ、
    すっかりブルーな気分に沈んでしまった・・・。

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