退会ユーザ @*******
05/07/24 22:51

Re: アイルランド の見所 か イギリス地方か。

ハックション! kiyaさんの書き込みに出てきた者です.

これまでアイルランド共和国には16回行き,すべての県に足跡を残しましたが,改めて何がいいと言われても・・・これが困るんですな.何かアイルランドに関する本読まれました? 或いはアイルランドの作家の本など.

私が初めてアイルランド共和国に行ったのがイギリス滞在中の1992年の4月だったか5月だったか,とにかく時期はその頃です.それまで,イギリスだけに関する仕事をしていたので,アイルランドの事なんて,800年近くに及ぶイギリスの支配とそれに対する抵抗の歴史,そして19世紀のジャガイモ飢饉について,本で学んで知っているくらいで,実際どんなところか知りませんでした.昔見たダブリンの写真は,薄汚れた古臭い町並みが印象的で,あまり行ってみたいという感じはしませんでした.

当時住んでいたイギリス西部の都市の旅行代理店の前を通ったら,アイルランドまでのヒコーキ代と宿のパッケージが安く出ていたので,突然思い立って出かけました.私の英語教師のひとりがアイルランドのゴールウェイ大学出で,彼からも是非行って見ろと言われていたということもありました,そのときは,ダブリンは通過して,アイルランド南部のコーク,そして,アイルランドで最も美しい地方と言われる国立公園があるキラーニを中心とするケリー地方で,コークで借りた車で回りました.

そのときアイルランドの魅力に取りつかれてしまったのですな!どんなって,それは一度行って見なされ.ああ,ダブリンだけではダメです.昨今のダブリンはアイルランドの経済好調を受けて,宿泊料も10年前の2倍以上にっているし,人々の気質も変わってしまいました.

共和国で日本人の多くが行く先は,ダブリン,ゴールウェイ,モハーの断崖,アラン島あたりにが中心なんですが,私はケリー地方を勧めます.美しい自然の景観,古代の遺跡,美味しい食事などが楽しめます.

アイルランドは北も含めると,大きく分けて五つの顔を持っていると思います.東部はGarden of Irelandと言われ,イギリスからの植民の子孫が多く,緑豊かです.これに対し,西部は荒々しい自然が特徴で,耕地も少なく岩だらけの世界が見られます.メイヨや北に近いドネゴルは,共和国では一番地味な地方でしょう.南部は美しく優しい自然が特徴で,気候も穏やか.観光客も多い.キラーニの近くの湖と山々,ディングル半島やリング・オブ・ケリーの美しさは例えようもありません.

中央部は平らで,河川や湖が多く,ボートによるクルージングや,ボグランド(泥炭地帯)ツアーなどが楽しめます.イギリスの一部である北アイルランドは肥沃な土地で古くから農耕が行われ,ベルファストは航空機工業,造船工業,麻織物産業でも有名です.

かつては北アイルランドを巡る紛争から,アイルランド復帰派およびイギリス帰属派とのテロ合戦が繰り返されましたが,最も有名な復帰派の非合法組織IRAも,数十人規模のReal IRAという超過激グループを除いてテロ路線を放棄していますから,今日外国人旅行者が何らかのトラブルに巻き込まれるおそれは殆どありません.ダブリンは,最近はちょっと変化がありますが,西欧の国の首都の中で最も安全な都市でした.

まあ,一度行ってご覧なさい.好きになるのも嫌いになるのもそれからです.好きになれば,私のように仕事の対象をアイルランドに変えてしまうほど好きになります.あ,繰り返しますがダブリンだけでは到底アイルランドの魅力全部を知ることは出来ませんよ.地方に出てください.

アイルランドは雨が多いので,太陽さんさんのイタリア好きの人には向かないかも知れません.私など,アイルランドの,低く雲が垂れ込め,霧があたりを包んでいるような日がたまらなく好きです.それから,イギリス以上のアバウトさにも慣れなければなりませんね.

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1件のコメント

  • ^^***~...横から失礼します。アイルランドに1票です。。

    「暮らしやすい国」ランキングで、アイルランドが1位に選ばれました。

    http://www.tourismireland.jp/announcement/20050125.html

    ではでは、おじゃましました。。...~***^^

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    退会ユーザ @*******
    05/07/24 23:53

    Re: ^^***~...横から失礼します。アイルランドに1票です。。

    お~そうだったのですか!

    何年か前,アイルランド人の奥さんを持つ人(日本人だがアイルランド人の配偶者となったため二重国籍)から,「XXさん(注:私の本名),アヴォカにコッテッジ*でも建てませんか,6~700万円でベッドルーム二つの立派なものが建ちます.土地は女房の母親の持ち物で,XXさんが彼女に気に入られば地代はタダです」(*コッテッジ=平屋の建物.山小屋ではない)と言われたことがあります.

    まあ,円高の頃はともかく,その当時は日本の経済が最悪の頃で,自分の老後の貯えことも考えて,感謝しつつ断ったのですが,今思えば建てておいた方が良かったかも(笑).

    marillenさんご紹介のページに載っていたAvoca Cafe(これはダブリンにある店)の経営主体のAvoca Handweaversの店と工場(有名なGlendaloughの南の方にある小村にあり,工場―ここは観光用―も店も小さなものですが,このあたりVale of Avocaは豊かな緑の森の中にあります)には三買いだったか四回だったか行ったことがあります.

    カフェテリアも併設され,軽食を取ったこともあります.

    http://www.avoca.ie/home.shtml?product_id=default

    この店に置かれている毛織物の色合いの野暮ったさがまたいいんですなあ!

    冬には,キラーニKillarney南のMoll's Gapという大変眺めのいい峠にあるAvocaの売店で買ったハンチングを被り,セーターを着て,都内を歩いています.

    http://www.coulouris.net/george-jean/tandemireland2002/06july/Pages/0.html

     ↑ Moll's Gap この霧が何とも言えない~