Q&A

五感の旅

公開日 : 2006年06月08日
最終更新 :

嗅覚や触覚で呼び起こされる(旅の)記憶はかなり
直接的ではありませんか?
皆さんの「こんな」という経験があったらどうか教えてください。

「五感の旅」を思った私のきっかけは
ブライスキャニオンの尾根で息子と
夕方の谷の景色を見ていた時のことです。
+++
カツカツという音に振り向くと
白い杖を使いながら息子と同じ年頃の娘さんが登ってきた。
(家族がその後を登ってきた)
彼女は顔をサインボードへ擦りつけるようにして見てから
私達のそばのフェンスへ近づいて谷を見下ろす位置に立つ。
そして
瞼を閉じ顔を空へ向け、すぅ~っと胸一杯に深呼吸をすると
何かいいものを見つけたようにニコッととってもいい笑顔になった。
+++

キャニオンの谷から吹き抜ける風のパインの仄かな香りに
私が気付いたのは、「何だろう?」と私も目を閉じ試した後です。
あの時あの場所へ彼女がやって来たおかげで目の鱗が落ちた。
以来「旅では五感を使おう」と思っています。

ツンドラも裸足になって上を歩くととても気持ちがいい
裸足で歩く砂丘のヒンヤリ感や熱さは体の旅の思い出です。
街角のざわめきや生活の匂いは
むしろ目を閉じているほうがよく分る。

先日、オレゴンデューンへ行ったときは
ある男の子が砂丘の窪みへ降りていって
座りこみ、目を閉じてサラサラという砂が風で運ばれる音を
見つけて(?)きた

旅行ではつい「見どころ」や食事がほとんどの経験と
思いがちですけれど
地元の果物や飲み物の味や香り… 物売りの声、歌 音
五感でする旅は色々あると思います。

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5件のコメント

  • 無音

    初めまして。kuraranと言います。

    このトピで私の頭に浮かんだのは・・・
    今年の3月に行った、ノルウェーTromsoでの一人旅です。

    ロープウェイでStorsteinen(ストールシュタイネン)に登りました。

    山頂を散策中、周りに誰もいなくなり私一人になった、その時でした。


    ・・・何も音のしない世界・・・。


    普段の生活の中では、「周りが静か」という時でも
    時計のチックタックという音やら、木々の揺れる音やら
    何かしらの音が聴こえます。

    けど、その瞬間は、空と雪原と、フィヨルドの眺めのみ。
    耳を澄ましても全く何にも音がしないのです。

    これは、単にその時の雰囲気や、気持ちの高揚のせいも
    あったかもしれませんが、私にとっては、このような
    感覚は初めてのことで、忘れられない出来事になりました。

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    無音の世界

    Kuraranさん こんにちは

    無音というのは現代生活では大変な価値のある音響効果だと思いますよ、私も。

    デスバレーのように、風が吹くのを感じても全く何も聞こえない広い場所で
    無音の時を過ごしていると宇宙に身を置いてるって感じが迫ってきます。

    それと
    何も無いという景色(砂丘のど真ん中、 地平線までの荒野とか)で
    無音の時間を過ごすと、だんだん耳や頭が変になったという感じがします。
    私達の日常生活はいつも何かの感覚に支えられていることに初めて気がつきます。

    宇宙空間に出たことのある限られた人達が
    ある種の宗教傾向(悟り?)に入りやすいということが何となく判ります。

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  • 春先の尾根の上で風に吹かれて

    ふもとの雪はもう消えているのに

    ここはまだ丈余の雪の世界

    風ときらめく太陽の光の世界

    青い空には大きな雲が浮かび

    ゆっくりその影が雪原をすべってゆく

    みにくき生き物の存在はここでは許されないのか

    私は腰を下ろして静かに世界を眺める

    気がつけば

    風も日の光もわが身を通り抜け

    無の世界に私をいざなう

    はるかかなたに雪崩のとどろき

    ようやくに訪れた春の足音 

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    (◎_◎;) アメンボアンチャン登場?

    ようやくに訪れた春の足音 

    アメンボアンチャン飛び起き

    山から下る小川の橋の袂

    アメンボジョーちゃん引っ掛ける

    さぁ、これからが『トタン屋根の上のアメンボ』

    梅雨空曇りて、夏の訪れを告げる

    気が付けば、アメンボジョーちゃん

    隣のアメンボ青年に片言で話しかけ

    我一人ぼっちと涙を拭き

    夢から醒めたら、マダムぼうふらの呼ぶ声だった

  • 聴覚の旅

    Kosugi様

    僕の場合の五感の旅は、聴覚によるものが多いですね。ニューヨークの硬いコンクリートジャングルに響き渡るサイレンとクラクションの音、オレゴンコーストにどよめく地鳴りのような波の音、ひっそり静まり返ったクレーター・レイクの音のない音、シダの葉の擦れ合うザワザワという響きが恐竜の足跡のように聞こえるレッドウッドNPのファーン・キャニオンなど…。

    最近お気に入りの音を二つ紹介します。

    1) サンフランシスコ北のポイントレイズNPにある、Tomales Pointへ至る草原は、遠くに太平洋の波の音が響き渡る素晴らしい場所にあります。海風に吹かれながら草原を歩いていると、太平洋を渡ってきた風が草原をなで、エルクの群の足音が地鳴りのように聞こえます。

    2) 真冬のヨセミテのミラーレイクは、夏の喧騒がウソのようにひっそりと静まり返った秘所。新雪が降り積もった中、誰の足跡もないトレイルを歩くと、どこからか雪崩の音が聞こえてきます。見上げるとハーフドームの岩肌から、前日降ったばかりの新雪が雪崩となって落下。周りの花崗岩の岩山にこだまして「ゴォーっ」という大地を揺るがす音が響き渡ります。

    嗅覚の思い出も多いのですが、アムステルダムで吸ったハッシッシの香りとか、タイの小島で食べたマジックマッシュルームの玉子焼きのにおいとか、バンコクの中華街の怪しい裏道のゲロくさい空気とか、プサンの魚市場の近くの臓物が腐りかけたにおいとか、他の人が聞いたら、ろくなものがないのでやめときます。

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    モノトーンの思い出

    冬のヨセミテ、朝のしじまの中を歩いたのは最高でした。
    アンセルアダムスの世界そのものです。 
    ああいうのを凛とした空気って言うんでしょうね。 

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  • 退会ユーザ @*******
    06/06/08 11:35

    匂い・・・

     こんにちは

     旅の匂いといって、すぐに思い出したのは、今から20年以上前、スペインのあちこちの街角でかいだ香水の香りです。

     甘く、なまめかしく、情熱的なその香りは、いかにもスペインにふさわしく感じられ、カルメンやフラメンコやアルハンブラのハーレムのイメージとない交ぜになって、強く印象に残りました。

     ところが、その後日本に戻りしばらくすると、街角で、同じ香がふっと鼻先をかすめるようになったのです。
     当時、爆発的に流行したディオールの香水、プワゾンの香でした。

     今、ネットで確かめると、プワゾンの発売とスペイン旅行の時期がちょうど一致します。
     日本に先駆けてスペインで同じ香水が流行っていたのか、もともとスペインで人気のある香にヒントを得て、プワゾンが開発されたのか・・・。

     いずれにしても、東京の街角であの官能的な香をかぐたびに、強い日差しの照りつける石畳や、オレンジの白い花とその木が作る黒々とした影を思い出して、切ない気分になったものです。


     これは国内ですが、匂いの思い出をもう一つ。

     ほんの数年前まで、かなり熱心にあちこちの山を歩き回っていました。
     山の匂いというと、早朝の露に濡れた木々が放つすがすがしい香が一番の思い出ですが、それとは別に、山小屋の匂いというのがあるのです。
     薪ストーブの煙の匂いもそうですけれど、もう一つ、欠かせない匂いがあるんですね。
     (あ、あっち系の話ではありません。)

     家にいても時々、その匂いが漂うことがあります。
     匂いの元を探してみると、あはは、タマネギが腐りかけてる。

     タマネギは保存がきくし、山小屋の定番料理カレーライスには欠かせませんから、どこの山小屋にも大量に貯蔵されていて、どうしても傷んでくるんでしょうね。

     なんて、のんきなことを言っている場合か。
     野菜庫の掃除をせねば・・・。

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    Re: 匂い・・・

    しっかり あっち系の匂いを思い出しておりましたところ

    はあ、玉葱からですか 
    私も山小屋は何回もお世話になりましたが
    あまり思い出せません。
    わが家では、鮫やハイエナが徘徊していますので
    どの食品も腐る間を与えれておりません。

    プワゾンって響きも媚薬っぽいところがありますが
    情熱の思い出か いいですね。
    最近私の行くところは空気が乾いていて
    嗅覚系の思い出は少ないような気がします。



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  • 五感の旅は好きなんですが・・・時折

    Reiおにいさま、こんにちは。

    この前、ガリシアの田舎の大西洋を臨む墓地に行った途端、
    取り囲まれました。お墓のデザインが独特で、写真に写した
    かったのですが、写したら日本までもれなくお持ち帰りになり、
    丑三つ時に立たれてしまいそうなので、ぞぞぞぞーーーとしな
    がら、写真も撮らず、南無阿弥陀仏アーメンと唱え、帰って
    きました。大陸であそこまで、強く惹かれたのは、トルコ
    のアジア側の、オスマン朝初期のスルタンの霊廟以来です。
    (日本はあちこち多いですけどね)

    第五感であれば、食感ですね♪
    ぷっりぷっりの生牡蠣は、堪えられません(涎)
    第五感までで済めば、万歳です(lll)

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    そうか六感がありましたね

    こんにちは
    貴女はかねてより人一倍霊感が鋭いので
    六感は食い気の旅クマさんですね。

    当地、オレゴンコーストの牡蠣は「大きいことはイイコトダ」と
    飼い主に洗脳されて育ったのか日本の牡蠣の3倍位大きいのです。

    食感のみならず満腹感もあります。
    これって第何感?

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