長文 バンコクでカード詐欺師に会(遭)いました。マジシャンから見た詐欺師のカード技法2 ただ誤解の無いように書きますと素人から見ればマジックの技法が分からないので プロの様に多分見える事でしょう。 その中でこれは上手いなと思ったのはフォールスカット、結構練習をしているレベルです。 簡単に言えばカードを混ぜているように見えて最後には元の通りという技法。 ただ残念なのは詐欺師なんだから華麗なセカンドディールやボトムディールなどが 見れるかと思っていましたがそこまでの技量は無いようでした。 フォールスカットが上手い事から推測できるのはあらかじめ特定のカードを セットしたデックを使いこちらに良いカードを配り、 相手にそれ以上の良いカードを配るようにする事だと思われました。 初めはこの兄と勝負するのかと思っていましたが、 今日はシンガポールからカモがやってくるのでそれを2人で引っ掛けようという話でした。 兄から教わったのは兄がディーラーになって配ったカードを符丁で送るので それによって判断してシンガポーリアンから金を巻き上げようという事でした。 ちょっと変則的なBJですが要はカードを配られた子同士の勝負です。 多分最後に間違った符丁をこちらに送りこちらが逆転負けするシナリオなんでしょうけど。 何回か兄とBJをやりながら私だけが分かるように、特定のカードにクリンプと念のため マークを付けてシンガポーリアンを待ちました。 やがて彼が来てゲームが始まるのですが演技なのか私が見間違えたのかは不明ですが、 符丁が全然違う事もたまにありました。 彼らにすればエンディングでサイン違いで金を巻き上げるつもりなのでしょう。 やがてゲームが進み彼の負けが結構な金額になったとき、彼は提案してきました。 次のゲームでラストにしよう!そして俺は今日持ってきた金の残りを全額掛けると、そしてお前も全額掛けろと言いました。 私は今そんなに金を持っていないと言うと兄の方から貸しといてやるから勝負をしろとも言ってくる。 彼らからすればグルなのだから勝負に乗ってこなくては話にならないし、 兄からすれば俺が味方だから負けるわけ無いだろと言いたいのだろう。