どっちもどっちで大差は無いですが、細かい所では違いを感じました

GWに初アメリカンしてきました。去年のGWとそれ以前の2回の渡米ではノースウエスト利用でしたが、いくつか違いを体験しました。まあ、米系航空会社のエコノミーですからどっちもどっち、大差無いですけれど。
1.NWには日本人CAがいて、日本語の機内アナウンスは日本人が行います。AAは日本人CAはいないか極めて少ないようで(日系アメリカ人の方はいるようです)、たどたどしい日本語の機内アナウンスです。
2.AAはその機内アナウンスで、“エコノミーの乗客は上級クラスのトイレは使わないように”という趣旨の説明をします。実際CAもYの乗客がFやCの方のトイレに行こうとすると制止します。アメリカ国内線でも同様でしたので会社の方針として徹底しているようです。これまで国際線では両社のほかJL、BA、AF、CX、VS、MUの利用経験がありますが、ここまでハッキリ言われ、実行するのは初めてで驚きました。もちろん、CAが休憩している太平洋上では追っかけて来てまで制止はしませんが。
3.ビデオ・オーディオサービスのイヤホンは、NWは他の外国航空会社と同様CAが配りに来て着陸前に回収します。従って離着陸の際、特に離陸してしばらくはサービスが利用できないため、パーソナルモニターがあっても地図でも見てるしかありません。AAは予めシートポケットにイヤホンが入っていますが、やはり離陸してしばらくしないと映画などのサービスは始まりませんし、着陸前には終了します。日系の会社のようにイヤホンを差し込めばいつ何時でもフルメニューが楽しめるというのは、世界的には珍しいのかも。なお、NWのジャンボ(B747)には古い-200型が残っており、これにはパーソナルモニターはありません。AAはB777で全席モニター有りです。
4.そのビデオ・オーディオサービスのメニューは、映画はどちらも大差ないです。NWでは吹き替え日本語、字幕中国語というプログラムもあって結構笑えます。オーディオは、NWは一応日本人を意識した内容になってはいるようで、J-POPは一応流行っていたり聞いたことのある曲が入っていますが、AAのJ-POPはどういう基準で選曲したのか分からないような初めて聞く曲ばかりでした。若い人が聞いても知らない曲ばかりなのでは?その代わりラテンナンバーがメニューに入っており、欧州、中南米線と共通にしようとしてるようです。なお、チャンネル構成が機内誌の番組欄通りになっていないことが多いのは、この両社を含めて外国航空会社ではよくあります。
5.食事は期待しないで下さい。どちらもお寿司が出ますけど。
6.飲料は、炭酸系はNWがコカ・コーラブランドが主力、AAはペプシブランド中心です。食事の後、日本茶はNWでは必ず回ってきますが、AAはリクエストが無いと回って来ません。その代わりちゃんと大きな急須で持って来ます。
7.AAは日本始発/終着ですが、NWは日本経由でアジアのどこかの都市が最終の始発/終着になります。成田をハブ空港にしているわけです(ユナイテッドも同様)。そのためアジア方面から遅れて到着した場合、成田出発が遅れないように機内整備を端折ったりすることがあるのかもしれません。私の初NW体験(13年前)で強烈だった床の汚さ(ちゃんと掃除機かけてね!)もそんなことが要因かもしれません。また、そういうダイヤのため似たような時刻に一斉にアメリカ各地に出発するため、NWの成田でのチェックインは乗客が集中して大騒ぎになりがちです。NWでは早めの空港入りが無難です。
8.アメリカではAAの方が大きいので、NWのハブであるデトロイトとミネアポリス(メンフィスは分かりません)以外では、ターミナルビルの配置ではAAの方が恵まれています。特に帰国便前の土産購入や飲食の場合、免税店はそんなに差を感じませんが、それ以外の店はAAの入っているターミナルビルの方が充実しているように思われます。特に飲食では。
以上、駄文を長々と書き連ねましたが、結局の所、NWは長年太平洋線で商売をしており、彼らなりに日本人を含むアジア系利用者への対応はしている感じ、AAは太平洋線では後発で、しかも全世界的に均一な対応をしているという印象を持ちました。
ちなみに、今回利用のAAは4/30出発(ダラス行)は満席でしたが、5/5のロサンゼルス発は1割くらい空席がありました。
海外旅行の際にも日本を忘れたくなければNW、海外旅行の時くらいは日本を忘れたいならばAA、といったところでしょうか。