Re: マンハイムという街にあるホテル

女性一人旅でマンハイムで宿泊・・と聞いて、つい数年前の生まれて初めての私のドイツ一人旅のことを思い出してしまいました。
私は今60ン才。ツアーでは何度かドイツを旅行したことはありましたが、その時は夫が後から追いかけるという形ではじめて一人でドイツに行くことになりました。
それに先立ち、その半年ほど前からドイツ語をアーベーツェーから習い始めたものの、当然ながら年齢のせいでなかなか上達しません。もちろん英語は喋れません。

そんな状況の中の一人旅ですから今考えるとかなり無謀でした。ともかくフランクフルト空港からマンハイムまでの切符をたどたどしいドイツ語で買って(駅員さんは私のドイツ語が聞き取れず、英語はしゃべれないの～～?とイライラ気味)、何とか列車に乗り、降車できなかったら大変なので、入り口にしっかりへばりついてマンハイムに着きました。

重たいスーツケースを持って思案していると、他の旅行客は階段の横についているエスカレーターのようなものに荷物を載せて器用に降りて行く。あーこうするんだ・・って私も真似をして荷物を載せたところ、荷物だけが勝手に先に行きあろうことかバランスを崩して落っこちそうになりました。「あっー、この重たい荷物が上から落っこちたら怪我人がでてしまう!」と真っ青になって叫んだら、カワイイ、ほんとにカワイイ女学生がとっさに私の荷物を支えて、その上、改札口まで運んでくれました。
「ダンケシェーン」しか言えませんでしたが、もう少しドイツ語が上手だったら名前を聞いて、日本からお礼の手紙を出したのに、と今思い出しても残念でなりません。

ホテルは駅の近くに予約をして道順はしっかりシュミレーションして行ったので問題ありませんでしたが、夜のことで一人で食事に出るのも怖く、その晩は飛行機の中で出た残り物のパンとチーズで侘しく夕食を済ませました。
翌日は早くヨーロッパバスでシュベービッシュハルまで行く予定でしたので、朝食を早くしてもらって、駅前のバス停に行ってもそれらしいバスは見当たらない・・。確かにヨーロッパバス乗り場と書いてあるのに・・あせりました。近くの人に聞いても誰もわからない。たぶん私の言葉がわからなかったのでしょう。(泣)

そんな私の様子を遠くから見ていたマンハイム駅の駅員さんが不思議がって出て来て、私も必死に知っている単語を並べて、ようやくわかりました。マンハイムからそのバスに乗る客は私ひとりだったので、違うところにバスを止めて他の運転手仲間と談笑していたのです。駅員さんがその運転手に苦情を言っていました。私がまた一つ覚えの「ダンケシェーン」を連発したことは言うまでもありません。

最近はマンハイムは列車で通過するだけですが、NHKで放映している「毎日モーツアルト」にもマンハイムの紹介がありました。今年はもう一度ゆっくり訪ねたいと思っています。

そんなこんなでドイツに到着するなり、いろいろとドイツでは親切にしてもらい私はすっかりドイツファンになってしまいました。それ以来毎年、年に2度ほどはドイツを訪れています。今は夫も仕事を完全に離れたので二人で行くことが多く、その時のピーンと張りつめた緊張感は味わえませんが・・。

長いレスになってしまいましたが、こんなおばーさん(気持はおばさん、いえおねえさん)だって一人で外国に行けば何とかなっていますので、あんまり心配はしないで、かといって気も緩めず楽しいドイツの旅をして下さい。

なお、私達も最近は家族経営のホテルがほとんどです。安いし、なによりも家族的なのがうれしいから。