5月28日・・・②「ウィーンの夜はオペラとホイリゲで」

開演20分前の午後7時40分頃にオペラ座へ入る。
前回の旅行では、ウィーンに6泊しながら殆どといってもいいくらいここには来ませんでした。あの時は夜何してたっけ。。。ホイリゲの飲み比べか、内部見学のできないユーゲントシュティ-ル建築を見に行っていたか。
とりあえず今回の席はパルケットのかなり良い席。ダフ屋に感謝。

内装の豪華さ、ハデさが売りの世界各有名都市のオペラ座にあって、ここウィーンのオペラ座は一線を画しているようにも思えます。
豪華な天井画もなく、リング型のシャンデリアが天井にあって、そこから放射状に延びる直線が太陽を模しているようで、なんとも印象的。
周りも彫刻や装飾は全くといってもいいくらい無い。
このスッキリしたところがウィーンっぽくて好きです。

本日の演目はオペラ、「アンドレ・シェニエ」
英語の字幕説明が各席手前についていますが、僕にとってはドイツ語も英語もあまり変わらない。よって話の内容まではよくわかりませんでしたが、どうやらクーデターに巻き込まれてしまう悲しい話のようです。

オペラは好きですが、飛行機の旅の疲れか後半、肝心の叩きこみのシーンで猛烈に眠くなる。
なんとか見終えると、疲れがドッと出てくる。座り続けがよくなかったのかも。この体の疲れを癒すにはウィーン名物、ホイリゲに行くしかないですな。

早速地下鉄乗り継ぎ、バスでグリンツィングへ。
ウィーン南郊外にもホイリゲ酒場が何軒かあるようですが、観光客の扱いに馴れたここグリンツィングのホイリゲの方が、評判がいいようですね。

前回行って一番気に入ったホイリゲに飛び込み、ハムやチーズと白ワインを頂く。流石にオーストリアの白ワインは際立ってうまいです。
新酒の時期に来れないのが辛いところですが。

日曜だからか、閉まっているホイリゲが目立ちましたが、どのホイリゲもほぼ満席状態。
酒のうまい店は、やはり込みますね。世界中、どこに行っても同じようなものでしょうが。

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  • 5月29日・・・①「思い出はこの街に」

    3年前、ウィーンに6泊、ヴァッハウに一泊してウィーンの街を観光しました。当時の目的はオットー・ヴァーグナーを始めとするユーゲントシュティ-ル建築と、グスタフ・クリムトの絵。

    ウィーンの街は、パリの街並みなどのような歴史の重厚さはなく、なんだかスッキリあっさりした街並み。かといって開発されすぎた某都市のような雑然とした面白みのない町ではない。近代的なビル建築も街中に溶け込み、美しい。
    これほど近代と現代がうまく溶け合った街はお目にかかった事がないです。

    今回のウィーン訪問は、前回の旅行でやり残した事の埋め合わせ。
    そしてウィーンが3年でどれだけ変わってしまったかを見てみる事。

    とりあえず、今日一日で、この目的を果たしてみましょうか。

    朝の観光。目覚まし時計のタイマーを2時間早くセットし間違え、朝6時に観光に出てしまう。ホステルを出てしばらくしてから、この間違いに気づく。
    朝6時なんて、観光地はおろかカフェでさえ開いていない。
    ガイドブックを開き、この時間帯に開いているカフェに目星をつける。

    「カフェ・インペリアル」

    最高級ホテル、インペリアル付属のこのカフェ。
    なんと7時から開いている。早速セレブの朝食を食べに向かってみる。

    さすがに最高級ホテルのカフェです。値段も最高級。
    コンチネンタルの朝食だと、なんと24ユーロもする。ビュッフェ形式だと33ユーロ。これにはびっくりです。
    コンチネンタルなんて、僕の勝手なイメージですがパン、コーヒー、ジュース、チーズ、ハム、よくてタマゴくらいのイメージしかない。
    もし本当にそれだけしか出なければ、24ユーロは高いっしょ?

    チャレンジしてみようか、とも一瞬考えましたが、予算の関係で諦め、安い一品朝食(茹でソーセージ)とパン、モカ、オレンジジュースの朝食。

    ホテルの宿泊客が朝食を食べに、次々と入ってくる。
    朝食はさすがにおいしく、カッぺの僕でもすごく居心地のいいサービスをしてくれる。まさに最高級カフェです。

    のんびり朝食を取り終えると、朝の8時過ぎ。ボチボチ国立劇場前売りセンターに並びに行き、今夜の観劇のチケットをゲットしに行く。

    センター脇にみゅうのツアーデスクがあったので、市内地図を手に入れに入る。ガイドブックの地図はイマイチ信用が置けませんので、地図は現地調達。
    ついでに映画館の情報も聞いてみる。日本ではまだ公開していない「スターウォ-ズ」が既に公開されていたので、旅行最終日に見てみようかな、と思いましたので。

    一つわからなかったのは、映画館の仕組み。
    日本のシネコンみたいな入れ替え制なのか、前売りを買わないと人気の映画には入れないのか、など。
    心配は無用のようでした。ウィーンには多くの映画館があり、よほどの事がない限りチケット購入は容易だそうです。オマケに前売りはインターネットか電話予約しかないそうです。

    注意事項は一つだけ。殆どの映画館がドイツ語のみか、一部が字幕無しの英語のみらしい。オーストリア人は字幕というものを知らんのか??

    英語上映の映画館は2軒ほど知っていたので、なんとかなりそう。
    いい情報を手に入れ、満足して再び国立劇場前売りセンターの列に並ぶ。

    僕が欲しかったのはブルクシアターの芝居のチケット。
    最近、旅行ではオペラばかりしか見ていないので、変化をつけようと。。。

    席は後ろのほう、バルコーンの7ユーロのチケットしかないらしい。
    入れりゃなんでもいいや、と購入。

    夜の予定は決まった。
    後は夜まで久々のウィーンの街を堪能しに行きますか。


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    5月29日・・・②「王宮見学」

    まず足を運んだのは王宮、「シシィ博物館」。
    新しい物好きの性格は直らないですな。

    まず銀器コレクションから入り、初期アウガルテンなどの素晴らしい食器類を見学。陶器のトイレなど、思わず中を覗きこんでしまった。。

    出口に出ると、ニ階へ上る階段があり、その上がシシィ博物館。
    シシィことエリーザベトは波瀾の生涯で、オーストリアだけでなく、これから行くハンガリーにおいても非常に人気があるそうで。
    悲劇の生涯など、送りたくて送った人なんかいないでしょうけど、遺品や肖像画を見ていると、なんとなくグッとくるものがあります。

    今回の僕の旅行の目的地であるハンガリーを愛し、ハンガリーの地位向上に勤めた皇后の博物館を見ている自分に、なんとなく運命めいたものを感じる。

    彼女の愛したハンガリーという国は、一体どんな国なのか、ますます興味が涌いてくる。

    10時過ぎ、博物館を出てスペイン乗馬学校の11時からの調教を見ようと、チケット売り場に行ってみる。

    よくみると予約客にしかチケットを渡していないようです。
    駄目もとで立ち席のチケットはあるか、と聞いてみると、

    「今日は駄目、火曜日に来なさい」

    とのこと。

    どうせ火曜日には行けないけど、その時のチケット予約をしてくれる気配もなし。どの道、ネット予約しなければまた門前払いなのだろう。


    さっさと諦め、近くの演劇博物館へ。
    一階部分を改装工事中で、チケット売り場には誰もいない。

    「すんませーん」

    と呼んでみると、工事中のおじさんが出てくる。

    「チケットオフィスに誰もいないんだけど、、閉まってんの?」

    「私だ」

    館員が工事をするとは、以外。

    演劇博物館はその名の通り、オペラ、芝居などの博物館。
    当然展示物も衣装やら舞台のミニチュアやらがメインです。

    偶然でしょうけど前回来た時同様、見物客は僕一人の貸し切り状態。建物も元宮殿ですし、見てみれば結構面白い博物館なんですけど。

    ここでお勧めする目玉は3つ。

    「エロイカホールの天井画」

    「クリムトのヌーダ・ヴェリタス」

    「人形劇の人形」

    エロイカホールのフレスコ画は、この博物館に入って初めて、宮殿だぁ!と感じさせてくれた部屋です。
    逆に言えば、他の部分を見ても宮殿らしくはあまり見えなかったので、ここはなおの事、鮮烈でした。

    クリムトのヌーダ・ヴェリタスは、前回の訪問では展示されていませんでした。確かパネルだけ置いてあったような。
    今回も貸し出しの為、展示されておらず、ちっこいパネルだけありました。

    人形劇で使う人形の展示は、なかなか面白く見れました。
    さして写実的に作っているわけでもないんですけど、どこかおどろおどろしい人形ばかりで、奇怪なキャラの人形もあります。
    どんな役で使うのか不明、みたいな。