フランスでの習慣とLe Meuriceでの服装と到着時間

まず、フランスでの一般的な服装に関する習慣は、猫も杓子も、社内で
も、クリスマスにはイブニングドレスやタキシードでパーティに出席す
るという海の向こうの英国とは異なり、もっとくだけています。余程の
ことがない限り、タキシードは着ません。事実、ロンドン駐在からパリ
駐在になった日系企業の現地幹部は、サイニングセレモニーや大使館の
レセプションなどに出席する機会の多かったのですが、わざわざタキシ
ードを新調したのに二年間一度も袖を通さずに帰国しました。フランス
人の結婚式に出席したことがありますが、出席者はそんなにたいそうな
格好はしていませんでした。

斯様に、一般人のプライヴェートの食事であれば、タキシードなんか着
ていったら、従業員が何事かとびっくりするでしょう。それによって上
席に通されればいいですが、入り口近くや厨房通路近くに席を宛がわれ
たら惨めです。

とはいえ、ガニェールなどではシャツにセーターを羽織っただけという
男性客も見かけますが、ゴージャスな老舗ホテルのメインダイニングで
あるLe Meuriceでは、それ自体ゴージャスな内装なので、やや堅めの格
好をした方が無難です。

今お考えの装いであれば、「下」の方でも多分大丈夫と思います。でも
折角なので居心地の悪い思いはしたくないでしょうから、少し気張って
もいいかもしれません。が、「タキシード」は過剰でしょう。周りを見
ても男性は普通のビジネススーツであることが多いと思います。

男性は濃紺や黒に近いグレーのスーツを明るい色柄のネクタイで華やか
さを出す、女性は、悪くはありませんが、仕事着であるパンツスーツよ
りはワンピースの方がいいと思います。

到着時刻については、他の発言にもある通り、一般家庭に招待される場
合は、定刻に到着するのはマナー違反とされています。

が、ちゃんとしたレストランでは、指定した時間からきちんとサーヴィ
スを始める態勢を整えていますので、普通は予約時刻に到着するように
します。寧ろ、それぞれの客に最大限のもてなしをするため、態々客の
到着が重ならないように15分おきに予約を取ったりするところもありま
すので、日本人にしては遅め(8時ごろ)の予約にして、数分の遅れく
らいにするのがスマートだと思いますが、あまり遅れるのは却ってその
後のペースを乱すことになるかもしれません。

今が旬のシェフの料理を堪能されますように。

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1件のコメント

  • トベロラカシさんへ

    はじめまして。レスありがとうございます。

    自分達が考えていたよりもフランスはドレスコードに厳しくないのですね。イブニングを着ているような印象があったのですが安心しました。
    アドバイスにならって、手持ちのスーツを華やかめにアレンジして着てみます。

    時間は予約どおりに行きたいと思います。

    いろいろ本を見た際に内装がとても印象に残っていたので前々から行きたいと思ってました。シェフの料理楽しんできます。

    アドバイスありがとうございました。

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