ビジネス翻訳

>仕事でも英語が使える方がよいと思う。
そのためには、失業した時に、英語の資格を持った方がよい。

これは仕事で英語を使えるようにするのが第一目標、資格は給与アップや再就職に有利だからできれば取得したい、と捉えて良いのでしょうか?

それならば、まず準1級を取り(これが初心者向けクラスの入学条件になっているところがほとんどなので)、その後語学学校のビジネス翻訳クラスを受講するのが良いと思います。

そこで所定の形式を覚えてしまえば、あとは社内の業務で頻繁に使う言い回しや単語を増やしていくだけです。通訳を介さず仕事をしていくレベルになるのは、日常会話で自分の思想を伝えるよりもむしろ範囲が限られて、確実に上達を感じることが出来ます。

私のやっている翻訳も産業翻訳と言われる分野です。
英語の素養の他に専門分野の知識を必要とします。・・と書くと難しそうですが、実は一般翻訳や映像字幕に比べ、母国語での教養が限られた範囲に留まるので、慣れれば間違いが少ないという利点があります。

DVDの字幕での勉強は、自分でも確実に聴き取っていかないと意味がありません。近年、ネット配信における必需性から映像翻訳の需要が大幅に増えていますが、「早く、安い」が「正確であること」より先に求められ、目を覆いたくなる誤訳も増えています。

大御所と言われる方でも、英語を専門にするなら聖書の素養ぐらいあってしかるべきなのに、PASSION PLAY (受難劇)を純情可憐なティーンエイジャーのヒロインに「情熱のプレイ」と言わせてしまったり、又は、ミュージシャンや俳優の過去の作品を検索する一手間を省いたばかりに、タイトルすら聴き間違えたまま、英字で載せてしまい、海外のファンサイトから「新しい作品が出来たらしい」と皮肉られるような場合も多々あります。

ベストセラーでも近年、身障者団体の指摘を受け、本の回収をしました。これは従来あった翻訳者→担当のシステムが省かれ、翻訳者すなわち出版者になってしまい、本来あるべきチェック機構が働いていなかったからです。
翻訳だけで収入を得るのは、労力の割りにむずかしい時代になってきました。

脱線しましたが、ラブリさんのおっしゃるように、試験対策コースを受けるのが最も効果的です。市販教材はどれも一定の効果がありますが、目的意識を明確にするという点では、スクールに通うことで他の人と切磋琢磨するのが一番です。

TOEICよりまず準1級、ビジネス翻訳、1級、とハッキリ目標をさだめて、黙々とこなすのが近道です。

そしてその意識を明確にするという日々の経験が、英検1級の面接対策や、他国の方々とのミーティングで最も効果を発揮するようになります。
悶々と英語が出来るようになりたい、と考えているよりも、一つ一つを確実にこなすことが先決です。

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