たしかに マルコポーロ3さん,こんばんは。 「ユーレイルパスは元が取れないことなんてありません」 なんてことはないでしょう。ユーレイルパスにしても個別のチケットにしても料金は決まっているわけですから,事前に完全に調べることはできなくても,事後的に(結果的に)であれば,どっちがオトクだったかは判明します。 たしかに,毎日列車を利用すれば元は取れるでしょう。2日に1回程度くらい,長距離路線に乗ればトントンくらいになるのでは,と思います。 ただ,この掲示板を最近見ていると, 「ヨーロッパ鉄道旅行といえばパス」 といったような風潮があり,それはちょっと待てよ,と思うわけです。正確に計算はしていませんが,トントン程度の頻度で列車に乗るのであれば,料金については無差別ですから,他の諸要素を加味してパス利用の是非を考えてもよいのでは,と思うわけです。 とすると,私の経験上,毎日移動するというのはそれほど楽なことではありません。また,パスを持っていると, 「とにかく列車に乗らないと」 という思いを常に持ちながら旅行することになるのも事実です。そりゃ,マルコポーロ3さんくらいに経験をつめば,そのへんのバランスをとりながら旅行することも可能でしょうが,少なくとも,この投稿者は,文面から判断する限りヨーロッパ鉄道旅行はあまり経験がないようです。 そういった人がパスを買うと,それも,1ヶ月で10万円以上するパスを持つとなると,列車に乗ること自体が目的になりかねません。ときには, 「もうすこしゆっくり滞在したいな」 なんていう町にたどり着くかもしれないのに,ゆっくりできない可能性もあるわけです。 したがって,パスを絶対視するのではなく,それぞれの長所短所,各人のバックグラウンド・経験・旅行の目的などを多面的に考えた上で,パス利用の是非を考えるべきでなないでしょうか。 なお,パスの紛失・盗難の可能性ですが,他の貴重品例えば現金類やカード,パスポートなどとくらべて,特段にその可能性が低いと言うことはないはずです。となると,お金類はTCやクレジットカードなどを組み合わせることによって紛失・盗難時のリスクを低減させることが可能ですが,パスはそれができません。したがって,長期の旅行になればなるほど,そのリスクを常に頭に置いて行動する必要はあるでしょう。
最大多数の最大幸福をもたらす夢の鉄道パス takochan こんにちは 2日に1回でトントンならいちいち窓口に並ばなくても済むのでパスの方がいいのでは。 海外でのこの時間は実にもったいなく、かなり待つこともあります。たとえ切符の方が安く、80~90%で済むとしても、タイム・イズ・マネーでパスを勧めます。 実際は連続使用型のユーレイルパス利用者で、毎日、連泊(2日に1回使用)なんていう人はほとんどいませんから、元は十分取れ、標準コースを回れば、たいていパスの金額の150%から200%乗れる計算になります。 ヨーロッパのほとんどの都市、観光地は大都市を除いて、半日で十分観光可能です。その町のベスト3は見られます。夕方まで1日観光してから、移動しても今の季節なら明るいうちに次の町に着けます。 よって、毎日、移動の方が自然です。別に列車に乗ること自体が目的なんてことはありません。次の町へ行くために、列車に乗るだけです。 1日では見切れない町、ゆっくり滞在したいなと思った町で時々連泊すれば十分です。初心者だからこそ、ユーレイルパスが最適です。 毎日移動では荷物が大変と言う人は連泊、3連泊、4連泊して例えばパリからロアールやモンサンミッシェルなどへ日帰りすればいいのです。こういう方の方がパスの有難さをより感じます。その都度、往復切符を買っていたら、大変な出費になりますから。 宿代をセーブしたい人にはユーレイルパスは無料宿泊券です。そのつもりなら、半分くらいは車内泊も可能で、意外と疲れません。特に1等は。宿が見つからなければ、列車に乗ればいい(夜行に4~5時間乗って、4~5時間で戻れば朝。要目覚まし時計!)。この安心感は大きいですよ。 ユーレイルパスは最大多数の最大幸福をもたらしてくれる実にありがたいパスです。