06/04/26 19:01

日本語力と専門性

どのレベルまでの英語について考えているかによっても変わると思います。

英語で仕事をするような人が教養や知識がないと相手に馬鹿にされます。
少し洒落た言い方や、ウィットに富んだ表現、場所をわきまえ、相手に応
じた表現ができることが求められます。

一方、海外旅行でせめて買い物や交通手段を使うときに困らない程度なら、
国民のほとんどが義務教育以上の三年間を過ごしているのですから、英語
が全くできないとうう言い訳は本来あってはならないはずです。戦後教育
を受けた世代は。忘れてしまっていても、少し勉強すればすぐに思い出す
はず。

まず、語学留学は役に立たないと思います。特に上のような簡易英語のた
めに留学(遊学だと思います)に行くのなら、他に金を使うか、お金がなく
て学校にも行けないひとに援助でもしたほうが余程ためになると言えます。
良い例が、有名私学に通っていて、学生時代にイギリス留学を経験したと
いう神奈川県の基地で有名な都市出身で、数ヶ月後には普通の国会議員に
なる予定の人です。時々日本人であることが恥ずかしくなるような英語を
喋ってくれます。

戦前の日本と違って、その気になればいくらでも英語を学ぶ機会がある。
それなのに、日本で努力をしないひとが海外で見違えるように上達すると
は思えない。使わないと英語力があっという間に落ちます。

国内で頑張りましょう。
NHKの語学講座を毎日欠かさず聴く。実は語学番組が何故、半年単位なの
かと言うと、ほとんどが数ヶ月で脱落するので、一年にすると聴く(観る)
人が居なくなるからです。要するに、数ヶ月しか持たない。英語教材も同じ
です。毎日の努力を惜しんでいたら、未来永劫語学力は付きません。この
点、戦前の人は偉かった。数世代前の語学講座の教師たちは、外国語を必
死に求めていった。そのどん欲さが、上達に繋がったのです。ですから、
できないと言っていたり、留学すればうまくなると思っている人は甘いと
言っても過言ではないでしょう。

戸田奈津子さんが仰っていました。彼女自身は喋るのは下手くそと謙遜し
ていましたが、映画が好きで、今ならDVDで好きなだけ英語の映画が観ら
れる。こんな良い時代はないと。彼女は言っていました。「良く、字幕無
しで映画を観なさいと言う人がいるが、字幕無しで理解できる人など滅多
にいない。」字幕を観ても良いから、生の英語に触れなさい。「ああ、こ
ういう場面で、こういう言い方をするのだな。」とわかっただけでもすば
らしいことだと。DVDに関しては、一度日本語字幕で観てから、二度目は英
語字幕、三度目は字幕無しとかを勧める人もいます。

自分の得意な分野を持つこと。その分野のことを英語で読んだり、WEBで
調べたりすること。これをFoothold(足掛かり)にして、広げること。
さらに自国の言葉に精通すること。綺麗な日本語を喋るひとは、他国のこ
とばも大切にするはずです。

  • いいね! 0
  • コメント 0件

0件のコメント