くそ汚い靴を、インド人に売りつけた話。(インド・ニューデリー) アジア横断中の話です。 2月初めに日本を出発、トルコ⇒イラン⇒パキスタンと歩き、4月後半にはインドに入ってきました。 4月のインドは酷暑期で、靴なんか履いてられません。 靴が、邪魔になってきました。 「ただ捨てるのは、もったいない。売って、少しでもお金にしよう。」 当時、パハールガンジには、薬の売人がいました。 通りを歩いていると、すれ違いざまに、「マリファナ?ハシシ?」 と言ってきます。 「こいつらなら、買ってくれるだろう。」そう、考えました。 声を掛けて来た売人に話を持ち掛けました。 「いいよ。でも日本製か?」 「そうだ。日本製だ。」 「そうか。それならついて来いよ。」 ついて行くと、そこは雑貨店でした。 居たのは、若い兄ちゃん。 汚い靴でしたが、興味津々だったので、 「よし、売れるぞ!」 商談が始まりました。 こちらは、ダメもとの1000ルピーからスタート。 予想外に、すんなり話はまとまり、300ルピーで交渉成立。 当時のレートは、1ルピーが3.5円でした。 300ルピーは、2泊分の宿代となりました。 めでたしめでたし。