2012年、春頃だったと思います。エジプトのカイロで。 私は、タフリール通りにある、(確か)レナホテルに、長期連泊していました。 床と鉄格子だけのエレベータ―で、5階か、6階に上ると、そこのワンフロア―全体が、ホテルになっていました。 カイロの安ホテルのエレベーターの怖さは、経験しなければ、わかりません。 チェックインするときは、トランクが重いし、それ以降も、階段は、大変なので、エレベーターを使うのですが、エレベーターに、壁がありません。 床と、鉄格子だけです。 ガチャ―ンと、自分で、鉄格子のドアを開け閉めし、ボタンを押して、目的の階へ、上ります。 目的の階に着くと、自分で、開けて、降りなければいけません。 ときどき、エレベーターが、途中で、止まることもあります。 壁がないので、宙吊りになります。 その時は、大声を出して、人を呼んで、エレベーターを、作動して、もらわなければいけません。 エジプト人男性は、女性に、優しいので、たいてい、誰か彼かが、気が付いて、エレベーターを、作動してくれます。 初めて、カイロの、このタイプのエレベーターに乗った時には、「キャー!!怖いよー!!」と、絶叫してしまいました。 (高級ホテルのエレベーターは、こんなことはありません) カイロでは、毎日、デモがありましたが、エレベーターがあるので、デモ隊は、上ってこれません。 今では、いい思い出です。 レナホテルは、交渉で、値段が決まりましたが、1泊1000円くらいだったと思います。 大きな部屋で、3つくらいベッドがあって(バスルーム付き)、何人も泊れそうでしたが、一人で、利用できました。 革命中で、外国人観光客が、いなかったのです。 当時は、選挙の最中でした。 モルシ大統領が、当選した選挙です。 ムスリム同胞団が、圧勝した選挙です。 私は、毎日、タフリール広場へ行き、新聞売り場を、のぞいていました。 アラビア語は、わかりませんが、一面に載っている、写真だけでも、見ていました。 選挙の最中の、支持率などが、円グラフになって、載っていました。 街中には、立候補者の写真が、大きく貼りだしていました。 女性が、頭から、チャドルをかぶって、目だけ出している写真も、ありました。 街中にいる女性は、頭には、スカーフをかぶっていますが、顔は、普通、出しています。 カイロの女性は、スカーフ、上着、長いスカートを、うまくコーディネートして、大変おしゃれです。 色彩感覚が、抜群に、いいです。
「レナ」でなくて、「ルナ」でした。 先の記事を、訂正します。 いいホテルでした。 フロントには、若い女性が、座っていました。