20/04/24 08:56

集団免疫獲得を目指しているのでは?

結局のところ、人類がいまだかつて経験したことのない感染症なので、色々な説が飛び交っていて、誰もが正解を出せない状態だからだと思います。少し前までは、欧州の首脳も集団免疫獲得を主張していましたが、正直、現状認識が甘すぎて、今はほとんど撤回しているようです。スウェーデンはそれを実践しているような報道です。ただし、日本もそうなのですが、コロナ一色で、客観報道が激減していて(ある意味大本営に近い)、本当のところはどうなのかは、良くわかりません。感染者数は、検査に対する姿勢の違いなので、死亡率が高いか低いかもあまり意味をなしません。

集団免疫に関しては、そもそもが、抗体(SARS-CoV2感染で獲得したIgGなど)が本当に感染防止に役立つかも不明だし、PCR陽性<抗体陽性ということはどこにも報告はないので、現時点では明らかに時期尚早でしょう。また、ワクチンが本当に効くか否かも不明です。免疫反応を逃れる仕組みは、細菌でもウイルスでも持っていることが少なくないので。特にSARS-CoV2はウイルスに関しては遺伝子がやたらと多く、感染・増殖においてわかっていない独自の反応があるはず。やはり、既存の治療薬(石田純一氏お勧めでもある)で、初期(誤解があるが、重症者には手遅れ)に撃墜すべきで、それで凌いでいる間に、金と資源を投じて真の治療法を確立すべきでしょう。多分、これしか沈静化の方法はないと思います。

消されてしまったが、ここでも書いた、米国での妊婦さんのPCR検査で14%程度、ネットで募集した抗体検査でも、カリフォルニアで3~4%、数日前の慶応入院予定者の事前PCRの結果でも6%が感染しているとの結果は、明らかに、市中感染率はすでに数パーセントで、PCR陽性者の数十から百倍程度感染者がすでに存在しているということを示しています。PCR検査を拡大させればさせるほど、感染者数は増大するのは当たり前で、日本を含め、世界のほとんどの国がおこなっている今の対応では収束はあり得ないということになるのです。この点を踏まえた対策を主張している人もほとんど居ないのも現実なのですが。

あくまで個人的意見ですが、日本の専門家会議のかたがたは本当に専門家か?少し知識が古く、ここ数ヶ月で次々出ている(本当に玉石混交で、ネット社会同様の対応をしないととんでもないことを言い出しかねないのも事実)、このウイルスの最新情報を把握し、論文や報告をきちんと読んでいるのか、極めて疑問に感じています。また、例の非ステロイド型抗炎症剤使用の危険性を訴えたフランス厚生大臣は実務のある医療専門家(神経内科ですが)だし、米国では政治とは独立したCDCなどが存在しているのに対し、日本は専門知識のないというより、治療薬とワクチンとの違いすら理解できていない政治家や官邸官僚が動かしているという点で極めて問題が多いと感じます。

スウェーデンが科学的根拠に基づいて対応しているか否かは不明なのですが、これまでの結果(日本の集団感染の調査結果はかなり参考になる)から、どのような場所と行動が危険か、どのようにしたら守れるのかがかなりわかってきています。パニック状態から抜け出して、科学的に対応することが必要だと思いますが、それを実行できる人材が枯渇しているのでしょうね。

  • いいね! 0
  • コメント 1件

1件のコメント

  • 退会ユーザ @*******
    20/04/24 11:43

    同感です。東京は梅雨の時期からこの夏にいったん収束に

    ABC dated April 23
    Trump brifing に現れた専門家 Bill Nryant が素晴らしいこと言っている。

    私が以前にも書いた湿度には弱い。それはインフルと共通しtsところがある。新型インフルの薬が効くらしいことからそう思っていた。シンガポール台湾はSARS の経験があるにせよ感染は抑えられている。

    SARS の例を挙げて説明されているが、
    70-75F 80%で2分で死滅した。」などなど

    日光でも死滅するらしい。鎌倉市は浜に人が集まるのを禁止した!

    たくさん書いていただいて
    細かくは読めないのであしからず。

    ご返事のできなかった方にはご勘弁を

    寒い屋外でWIFI でつなげているのであしからず

    • いいね! 0
    • コメント 1件
    20/04/25 08:19

    NYでも同じ結果

    www.npr.org
    The Coronavirus Crisis
    Coronavirus Has Infected A 5th Of New York City, Testing Suggests
    April 23, 20203:41 PM ET

    Based on the preliminary results of the first round of antibody testing conducted across New York, state officials estimate that 21.2% of New York City residents have contracted the coronavirus. Statewide, Gov. Andrew Cuomo said an estimated 2.7 million residents — or 13.9% of the state's population — have been infected.

    CAでは3%前後だったのが、NYでは市内で約2割(Long Island:16.7%、WestchesterRockland
    :11.7%、他が3.6%)、抗体検査で、現在市場に出ている検査キットは初期に検出可能なIgMと大抵は発症後に出てくるか完治(これは定義が難しく、SARS-CoV-2の遺伝子RNAが抜けた状態としておきます)後にも今なら確実にに存在するであろうIgGを同時に検出するので、その分布も気になるところです。研究論文では、有為差はないと言われているが、いかんせん例が極めて少ないので、これもあまりあてにはならないでしょう。PCRでもNYの短期入院患者(出産)で14%、慶応での手術予定者で6%なので、やはり感染者数を反映していると思われます。これだけ客観的データー(少なくともいくらでもバイアスを介在できる世論調査よりは科学的で参考になります)があるのに、世界の政権を任されている人や自治体の長、さらに彼らの顔色を伺う自称専門家という人達は全く言及しません。

    確かに、抗体検査は制度と感度に問題があり、特に感染初期では出ることはあり得ません。ただし、研究の場では、COVID-19発生前の血液を陰性対照として使っていて、これでプラスになることはないので、偽陰性はあっても偽陽性はほとんどないと考えらるので、これはPCRとて同じこと。さらに楽天がやりだして問題視されているように、サンプル採取の専門家的手法も不要だし、採取後のRNA特有の分解も心配する必要がなく、金も時間も、何よりも貴重な人力も不要でクリニックでもできるという点では優れもの。漸く、東京でも始めるようですが、本気でやるのなら、無作為に(これはHIV検査と同じく通知しないそうです)やり、しかもPCRも同時に検査し、同じ集団を追跡調査すれば、感染状態という都市封鎖するにも信頼できるデータがない現在の状況を打破できるし(この点でも非科学的対応と言えるのです)、感染と抗体獲得、さらに発症との関係も明らかになります。これを政治家に期待するのには、日本の今の状況では無理ですが、海外なら可能でしょし、マスコミからは排除されている真っ当な専門家(今や茶坊主か提灯持ちばかりになってしまいました)がきちんと主張することを期待します。

    勿論、地元からの反論はあります。
    nypost.com
    City health officials warn coronavirus antibody tests may not prove immunity

    しかし、検査を拡大すれば感染者は増えるのは当たり前で、夜か翌日の、”感染者は○○名で8割接触が実現できていない”という脅しにも近い言葉が続くだけです。話を元に戻して、スウェーデンに関しては、集団感染を目指すのか否かはわからないものの、できるだけ日常生活を保つという姿勢には共感します。TVに出てくる人のなかには、はっきりと言うと袋だたきになることがわかっているので、ギリギリのところで抑えていますが、本来は、止めれば確実に感染拡大阻止になることは止めて、そうではないところはできるだけ動かすことが必要だと思います。中国でも日本でも、欧米でもこれまでのデータを解析して、どのような場、どのような行為が危険なのかがかなりわかってきているのです。ライブハウスは危険だが、クラシックコンサートはかなり安全。美術館もしかりで、入場者が声を発さないところはまず問題にはならないはず。それでも危険と思うのなら、入場者の体温測定とマスク着用を義務付ければ良い。クルーズ船で、ブッフェ形式が悪者になって、今や世界から消え掛かっている制度。しかし、当初のトングではなく、立食の会話のほうが原因だったようです。勿論、料理を見て、”わー美味しいそう”という光景は以前から嫌だったので、何時も朝一番に行くことにしていたのですが。

    前回、日本の専門家という方々が古いと書いたのですが、それは確かに、ウイルスの本体がわからず、その本質からも抗生物質のような治療薬存在せず、唯一、経験から生まれた種痘、すなわち獲得免疫と隔離だけが対処法だった、100年前と同じことをしているからです。しかし、科学とりわけウイルスに関する知見は飛躍的に拡大しています。COVID-19は、重症化さえ抑えられれば人類がパニックに陥る必要のないウイルスなのです。