20/03/29 10:40

事故物件化で良いのでは

折角、五輪延期決定なのですし。ミドリのおばさまもそれ(選手村利用)を匂わせていますね。問題は、国は勿論、都も一切所有していないこと。民間からの借り上げなので、「事故物件化」は避けられないでしょう。ただし、このご時世、デペロッパーはまず拒否できないでしょう。したら、都民国民から総スカンをくらうので、泣く泣く了承。むしろ、積極的に名乗りを上げる。利にさとい会社なら、すでに都と交渉し、補償金みたいなものを得て、値下げに応じることを前提に差し出す。

ただし、あくまで個人的見解ですが、今の強制収容が間違っていると思います。「新型コロナウイルス感染症の指定感染症等への指定」により、
・患者に対する入院措置や公費による適切な医療の提供
・医師による迅速な届出による患者の把握
・患者発生時の積極的疫学調査(接触者調査)
の元に今の対応がなされています。強制入院とはないものの、現実には無症状者も入院で、しかも発見時には一回だけだったのが、退院にはPCR検査2回の陰性が必須。確か、米国ではPCR検査は公費だが、陽性になった場合の入院等は有料で、これに米国の保険制度が絡んでくるので大変。

法律の解釈でカバーできるのか否かは別にして、この即入院制度を改めることが必要なのは間違いありません。また、周囲でも言っているのは、「感染は仕方ないのかもしれないが、プライバシーを身ぐるみ剥がされてさらし者になるのが嫌だ」です。

PCR検査に関しては、知り合いの検査を指導する立場の人と話した時に検体採取法がかなり難しいと言っており、「週刊ダイアモンド」最新号にも同じことが書かれていました。”簡単で確実なPCR"と言われますが、実は検体採取は職人芸でその後はRNAなので取り扱いが杜撰なら即分解するし、専門の検査担当者の元に届くまでに相当のハードルがあります。これに検査精度の問題で偽陰性と擬陽性を入れると、無闇なPCR検査は却ってマイナスであるという主張に説得力が出てきます。日本の場合は、対象者を感染可能性の高い人に絞ることによって重症者予備軍を見いだそうとしている姿勢だと言うことです。医療現場はそうなのですが、ここに政治家が人気取りのように希望者全員のPCR検査とか言い出すと、恐らく医療現場は崩壊します。また、金持ちの道楽とも言えなくないPCR無料化提供がまさに大富豪によってなされようとしています。ビルゲイツが個人で採取し、アマゾンで送って検査を言いだしましたが、どうみても信頼できる結果がでるとは思われません。日本でも必要な人が受けられないのは解消すべきですが、手当たり次第の検査は無駄でむしろ弊害のほうが多いと思います。

これも以前から書いているのですが、制度と特異性に劣るものの簡便でスキルが不要なためクリニックでもできる抗体検査は有用だと思います。これで陽性ならPCRに回す。インフルエンザみたいな定点観測もできるようになるし、何よりも検査で陰性(偽陰性は必ず出ますが)となれば心理的にも安心できます。

まさに数年から数億年前の恒星をみているようなもので、昨日の東京の60名は先週の連休前かその中での感染を反映しているため先はもっと悪くなるだろうと誰もが思ってしまいます。これが現時点であれば、それが下がれば安心するし、上がる傾向にあれば身を引き締めます。あって欲しくないのですが、都市封鎖後の解除の目安も出てきます。また、首都圏を調べていれば、そこでの感染者が減少傾向にあるのなら、「首都圏内移動は許可」とか、大阪-神戸間は良いが、大阪-京都は封鎖とか、少しは科学的対処が可能です。しかし、空気感染し致死率50%のウイルスではないのに、限界のある都市封鎖にはさほどの効果はないでしょう。

クルーズ船での今後生かせる対策の面での感染に関する物理的対策、船内の人の生活や環境、船の設備などの情報把握と解析がなされれば感染に関する貴重な情報が得られた筈で、貴重な機会を逃したようです。通勤列車は直ぐに冷房になります。これが問題で、最近の沖縄での夏のインフルエンザ流行の要因がこれでないのかと言われています。一方、SARSでは主な感染環境の一つであった機内が、今回のウイルスでは今のところ例に挙がっていません。乾燥に弱いというこれまでのインフルエンザとは違う点があるようなので、是非、通勤列車での感染を調査・予測して欲しいのです。

政府の対策は、収束(終息はしないでしょう)してからのバラマキではなく、今をどう乗り切るかと、社会の閉塞停滞を阻止することに尽力とともに希望を与える内容は欠けています。メルケルやクオモのように自分の言葉で真摯に語り掛け科学的確証のある事実をもとに今後の展望を開けば、人の心も落ち着き、都内で感染者が100名を超えても浮き足立つことはないでしょう。

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