東京大がカモスタットの新型コロナに対する臨床研究を計画

ドイツ霊長類センターなどの研究班は3月上旬、新型コロナウイルスの細胞への侵入機構について細胞株を用いてin vitroで実験した結果を、ライフサイエンスの学術誌「Cell」に論文投稿した。この研究論文では、カモスタットメシル酸塩が、新型コロナウイルスのヒト細胞への感染を妨げることを培養細胞などを使った実験で確認したと報告している。こうした研究に基づいて、東京大学医学系研究科では新型コロナウイルスによる肺炎(COVID-19)に対するカモスタットの臨床研究を計画している。

https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/20/03/16/06694/?n_cid=nbpbto_cpco


この記事を見るに意外に早く新規/既知転用治療薬の道筋が描けるかもしれない。
ただみたいに安いカモスタットが奏功すれば世界中に喜ばしい結果が訪れよう。

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1件のコメント

  • サイトカインストーム

    重症化に至る過程は、コロナウイルスによる直接の宿主細胞の破壊はもちろんですが、免疫系の暴走・過剰反応でサイトカインストームを生じ、SIRS 全身性炎症反応症候群(ウイルス細菌が起因ならば敗血症)を引き起こし、
    肺胞への漏出液浸潤・肺水腫によるARDS 急性呼吸窮迫症候群、DIC併発による多臓器不全とするのが素直な考え方ですね。

    呼吸管理にBIPAP/APRV、薬物的には免疫グロブリンで免疫の正常化(サイトカイン抑制)、ステロイドパルス(大量投与)、細菌性肺炎合併を防ぐためにエンペリック前提で広域スペクトル抗生剤のカルバペネムとキノロンで叩く。
    決定的な治療がないが上記は重症化時には行われるはず。

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