20/02/13 08:20

マスクの過信はあるもののしないよりかは断然良い

昨日、感染者の宝庫を化してしまった例のクルーズ船に乗船した専門家が発した言葉に驚愕。なんと、単にマスクを付けていれさえすれば安全と思い込んでいる乗客がほとんどだった。

何故、これだけの感染が拡大したのかは今後の調査待ちですが、少なくとも言えるのは衛生管理が杜撰であった(多分、今も)ことで、良く言われる飛沫感染は意外に少ないのかも知れず、主たる感染はインフルエンザ同様の接触感染で、これを防ぎ切れていない。乗客に周知徹底がなされていないことを示すのではないかと思います。ただ、飛沫核はインフルエンザでは感染可能なので、多くの”専門家(実は信頼に足りる専門家は少ない)”が当初言っていたように、飛沫感染だけではなく、滞在時間と到達距離の長い飛沫核での感染は否定できません。これなら密集したところが危険です。最近は少しは知られてきましたが、サージカルマスクを飛沫核はすり抜けます。また、N95ではなくても、”花粉やインフルエンザにも効果的”と謳っている製品も、ほとんどは効果に??が付くと言われているので、マスク自体の効果が限定的なのです。それでもしないよりかは断然効果的。何より、以前にも書いたのですが保育園でのインフルエンザ感染にはかなりの効果を発揮します。それは子供が手を口(目と鼻も含む)入れないようになること。大人でも実はかなり触れているので、この効果は確実にあります。なお、海外で中国人とみられる方々のなかには、フィルター付きのN95を着用している人が少なからずいます。かなり徹底していると感じました。相当高いので、あれを毎日換えるのは相当コストが掛かるだろうと思います。

本題の機内ですが、客室乗務員は徹底しています。全てではなく、同じ会社でもフライト(恐らく経路)によって異なりますが、全員マスク装着は当然ですが、手術用手袋(機内でこれは恐らく初めて)で給仕されたフライトもありました。ホットタオルは廃止され、全て使い捨てウェットティッシュ。良く考えてみたら、眼鏡とマスクの客室乗務員をいました。普段は見かけないので、皆コンタクトなのでしょうが、あれは賢い。目は盲点で、今回の検査官の感染もそれが疑われます。

少なくとも接客にかかわる人は皆マスク着用でした。

これも良く言われるのですが、脱着はしないほうが良い(下手すればウイルスが濃縮された表面を触る)のですが、機内の客は難しいし、SARSと異なり機内感染は報告例がないので、機内はかなり安全だと思います。前か隣でマスクなしで咳をされない限り。機内の空気は外へは一部しか出せない(気圧の関係で)ため、ほとんどが循環ですが、これは高密度フィルターを通しているので、まず安心。感染が起こるとすれば、飛沫を吸い込むか、飛沫核(これは乾燥度が高いのでできやすい)中のウイルス粒子を吸い込むことによるのでしょうが、恐らく後者がSARS感染だったので、やはり後者の可能性は今回は低いと思われます。

むしろ注意すべきは座席、テーブルとトイレ。出されたウェットティッシュで良く拭くか、逆性石鹸含有のものを持参する。これも書いたのですが、100円ショップのアルコール入りは濃度が低すぎて、アルコールの効果は期待できません。50%までのものなら市販品があるので、持参するか、70%エタノールは機内持ち込み不可なので、50%に薄め、100 mL以下のスプレー容器に入れて持ち込むか。一番純粋エタノールに近いのがウオッカなので、50%ウオッカでも代用できます。

なお、長距離線でベッド仕様で睡眠をとるときは、以前から加湿マスクはしていました。わざわざ機内で配るエアラインもあるくらいで、極度の乾燥中、睡眠時はむしろ必須だと思います。喉をやられます。

結論:機内はかなり安全です。それでも素手で食事はしないほうが良いでしょう。むしろ、飛行場とそこからの移動が危険。

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