19/06/30 09:02

今の科学では8月の予報は無理

昨日あたりからの前線の活発化すら予測できたのは精々一週間前で、かなり激しい雨になるとわかったのは数日前からです。

今の欧州熱波はアフリア産のものなので、欧州南部が中心ですが、地形の関係上、 Coschenというかの有名なFrankfurt(マインのほうではなく、Oder)の南、ポーランド国境の町では38.6度記録し、70年前の国内最高記録を破ったそうです。2003年の時は、ライン川が涸れたとマインツの住人(河の正面に立つホテルの従業員)が言っていました。

その時はまさに中欧に居て(中欧に行く用事があったのですが、ならまだましと思ったのが間違い)、冷房が普及していない(この辺りは冬をむねとする造り)地域では熱波は地獄です。冷房があるだけまだ救いですが、それも効かない。外気の暑さに追いつけないのです。でも、空調のない宿は恐らく地獄でしょう。また、レストランも入口が狭い造りが多く、熱が籠もります。照明すら熱源として機能してしまうので暑いこと、暑いこと・・。昼間は日陰を求めて移動し、地下鉄は熱地獄なので、できるだけ短時間で逃げ出すとか。

そのあと、なんと残ったリラの両替のためだけに、ローマに移動。空港からのタクシー運転手が、「2019年6月29日は40度を超えたよ」と嬉しそうに?話していました。その後、日中、決死の覚悟でBanca d'Italia本店に出向き、イタリア語のみの書類を書き上げ、結局戻ったのは雀の涙のユーロ。ただし、外は灼熱地獄でも室内は快適なのは、やはり夏もむねとしている造りだからで、空調が追いつかないことはないし、レストランでもワインを飲む気になれました。

逆に、マインツで話を聞いた時は、8月のど真ん中に寒波が到来。地元民は皆ダウンジャケットでした。まあ、これが大陸の天気なので、仕方ないでしょう。

気象自体が常に振れているうえに、地球環境って実は微妙なバランスの上に成り立っていて、歯車が少し狂うと予測不能な変化を生むので、こればかりは仕方ない。恐らく、数十年に一度の熱波や寒波が、数年になり、さらに毎年、一年に何度もというのがSFの世界ではなく、現実の世界になるというのが研究者の警鐘でしょう。残念ながら、今朝鮮半島に居るお方には理解不能なのでしょうが。

できるのは、空調設備のある新しいホテルを確保するすることくらいでしょう。

半月先ならかなり精度は上がるので、その時点で判断するとか、欧州の長期予報サイト、例えばeffis.jrc.ec.europa.eu
Long-term seasonal forecast of temperature and rainfall anomalies
などを参照すると、確かに中欧から東欧は気温が高めなのですが、8月はかなり落ち着きます。

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1件のコメント

  • お返事ありがとうございます。

    皆さん、お返事ありがとうございます。

    若干、時期をずらして、冷房のある宿泊先を探してみることにします。

    ありがとうございました。

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