桃源郷、パラダイスは国境のすぐ向こう側にあります。

世界のどの国も文化遺産的ものか自然遺産的ものかのどちらかが圧倒的優位で、5対5か文化6対4くらいでもっともバランスのとれている珍しい国が日本だと思っています。それに近いのが欧州ではオーストリア、ギリシャ、クロアチアといったところで珍しいのです。

自然圧倒的優位のスイス、アイスランド、ノルウエーを除くと、欧州はどこも文化優位で、自然が好きな方には物足りないかも。

アルプスが気にいられたようなので、欧州以外では自然(山・峡谷・湖中心)が圧倒的優位のカナダ、アメリカ、チリ、NZ、台湾、ネパールなどに行かれると満足されるでしょう。
海中心では豪州、パラオ、タヒチなどでしょうか。

バランス組ではペルー、中国、ロシア、トルコの自然(山中心)がお勧めです。

スイスは8対2か9対1くらいの圧倒的自然優位で、自然6対文化(ウイーン、ザルツブルク、グラーツ、シュタイヤー)4くらいなので自然ではオーストリアにはない4000m級の高峰を有数るスイスのほうがスケールでは上でしょうが、国境を接するゆえ、オーストリアのガイド本で詳しく紹介されるバイエルンアルプスのベルヒテスガーデン、ミッテンヴァルト、ツークシュピッツェ、南チロルのメラーノも加えると、スイス(グリンデルワルト、ミューレン、ピラトス山、ゴールデンパス、氷河急行、ベルニナ急行、ツエルマット、三つ峠越え、エッシネン湖、、おまけに仏のシャモニ)と互角になります。値段は圧倒的にオーストリア・ドイツアルプス連合のほうが安いのでコスパは上でしょう。

バイエルンアルプスはミュンヘンからより、ザルツブルクやインスブルックからのほうが近いのでオーストリア旅行の際、旅程に入れるほうが合理的です。

独はメインである文化遺産的見どころが膨大なので、とてもバイエルンアルプスまで旅程に入れる余裕はないのか10人に一人もいません。

南チロルのメラーノ(独名メラン)は第1次大戦までオーストリア(オーストリア・ハンガリー帝国)だったチロルの都でチロルの発祥地(山の手のドルフチロル=チロル村)です。南チロルの3000m級山並みが広がる美しい街で住民の多くは今も独語を話しています。

インスブルックから列車で簡単に行けます。チロルのランデックからはバスで。
その東のボルツアーノ(独名ボーツェン)から入る伊の超絶景のドロミテ(世界遺産)もオーストリア領だったので、独語が飛び回っています。乗り込む乗客の話す言葉に合わせてドライバーが伊語、独語を使い分けるのも新鮮です。

スイス旅行の際に仏のシャモニに行く方はかなりいます(スイストラベルパスでシャモニに行けるようになってから)が他は今は原則国境審査もなく、通貨も€なのに無意識に国境に縛られ、その国だけに限定する方が多いのは残念です。

伊は独以上に見どころが膨大で伊旅行で最北端のドロミテに行くより、グロースグロクナー終点(南入口)のリエンツからすぐそばです。

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