埔里・布袋(嘉義)のお酒と食事 その2

5.布袋漁港観光漁市(嘉義)
ここは近くの高跟鞋教堂が有名だが、嘉義站からバスで一時間半位かかる。嘉儀前站(阿里山鉄道のある方)の駅前バス停から1時間に1本程度。私は台中から霧社を往復してその後にやってきたので、15時過ぎに嘉義に着き、次のバスが16時発、帰りの最終が漁港19時50発で、相当迷ったが、取りあえず行ってみることにした。当然ながら、魚市場は午前中の方が絶対いいし、そもそも全て閉まっている可能性もある。

バス自体は「嘉義県横断の旅」になり、北回帰線の碑や県庁(余談だが台湾の県庁は、その県の最大都市には置かない、というルールとのこと。日本も例えば政令指定市には都道府県庁を置かない、としたらいいような気がするが)、高鉄嘉義站を通り、行かなかったが通りの近くに獣魂碑(屠殺した動物の鎮魂碑で日本人が昭和9年に建てた、とのこと。)があることを知った等、そこそこ冒険旅行になる。(記載の通り、高鉄嘉義站の方が布袋には近いが、市内までバスで30分かかるので、荷物を持って降りました、そして・・・の後が続かない。)

布袋漁港は牡蠣が有名(らしい)とのことで、牡蠣を食べたいと思っていたのだが、何となく、岡山の日生みたいなイメージを考えていた。が、着いたのが17時過ぎ。さすがに市場に17時過ぎに着くと何もない・・・はずだが、観光漁市だけあって、お店も食堂もそこそこ開いている。一番賑やかそうなところ(もちろん、台湾ビールの冷蔵庫があることを確認の上)として、品鱻海産という食堂に入った。

またも中文のメニューである。蝦と蠣がいつも混乱するのだが、まずは蚵酥(カキの漢字も色々とあり、これも悩ましい)を頼むことにした。この蚵酥の「酥」だが、後で調べて分ったのだけど「サクサクしたもの」という状態を示す意味とのことで、鳳梨酥の酥といっしょだ、なんて言われても・・・私は酢と間違えて(本当に)酢牡蠣みたいなものをイメージしたら、牡蠣フライ(と言うか揚げ物)が出てきた。「青蚵」というのが生牡蠣のことみたいなのだが・・・次回挑戦である。

次がいよいよ生魚片である。私は外国では生で魚は食べない(生の肉は食べるが)主義だが、台湾はさすがに大丈夫だろうという何の根拠もない判断に従って、150元の方を頼んでみた。これはなかなかの成功で醤油もそれほど甘くない。(一時期九州に住んだことがあり、例えばキッコーマンとフンドーキンの違いはすぐに分る。)

他の食堂でも言われたのだが、こういう場合、必ず「飯は何にするか?」と聞かれる。(ジェスチャーで)私のようにつまみとビールだけという注文がどうも変らしい、と感じたのだが、ここでは従って蝦卵炒飯を頼むことにした。大陸だとたいていある揚州炒飯がない(あれは共産主義者のチャーハンなのだろうか。他でも見なかった)ため、漢字に頼ったのだが、たまごを意味する「蛋」でなく「卵」が使われていることに若干違和感を持った。当然のごとく「小エビと炒り卵のチャーハン」が来ると思っていた。

が、蝦卵というのは、香港で麺に練り込んだりする「蝦子」のことでそれが全体に入っている。(親えびも入っていたと思う。)食感的にはとびっ子が全体に入っている感じで、高級チャーハンなのかも知れないが、やや辛めでビールにもちょうどいい(金牌は2本飲んだ。)。もう一度、どこかで食べてみたい。
https://tabisuke.arukikata.co.jp/album/29040?page=3
(3ページ、下から三番目の写真がメニュー)

バスで漁港を出発したのが19時過ぎ。嘉義に戻り、台南まで「区間」で行ってホテルにチェックインしたのは22時を過ぎていた。

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1件のコメント

  • 「貞愛親王殿下御上陸紀念之碑」と布袋故事館

    >>布袋漁港観光漁市(嘉義)
    →布袋港にも行かれたんですね。私も2か月前(2019/3)に布袋港を訪れました。あの有名な高跟鞋教堂(ハイヒール教会)等を訪れるために。
    またこの時、布袋港バス停から歩いて数分の所にある日本統治時代の記念碑(石碑)の「貞愛親王殿下御上陸紀念之碑」も訪れました。
    記念碑(石碑)のまわりは、とてもきれいに整備されており、また、記念碑(石碑)には説明板(中国語)も設置されていました。
    台湾の人たちに感謝です!
    この「貞愛親王殿下御上陸紀念之碑」の隣には、新築された「布袋故事館」(布袋の歴史などを展示する資料館)の開館準備作業が行われていました。作業中にもかかわらず館内を見学させていただきました。
    現地のスタッフさんが「2019/5月ごろに開館予定(詳細日付未定)」と言っておられたので、もしかしたら既に開館しているかもしれませんね。
    もし、再度布袋港を訪れる機会があり、またこれらのことにご興味がおありのようでしたら、ちょこっと立ち寄られてはいかがでしょうか。

    布袋港がカキで有名ということは知りませんでした。なので、高跟鞋教堂(ハイヒール教会)へ行く時に布袋漁港観光漁市の前を素通りしていました。(何でこんな場所にこんな広大な駐車場があるんだろう・・・と思いながら歩いていました。)
    次回訪れる機会があれば、ぜひカキを食してみたいと思います。


    (ご参考)
    「貞愛親王殿下御上陸紀念之碑」と布袋故事館(開館準備中)を訪れた時の様子は下記ご参照。
    https://gogo-kyorochan.official.jp/volume_024/2442_budai-jpn-memorial/

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    Re: 「貞愛親王殿下御上陸紀念之碑」と布袋故事館

    pico-chanさん、こんにちは。

    私も一つくらいはインスタ系の観光地に・・・と思って、高跟鞋教堂は行きたいと思っていたのですが、グーグル先生との意思疎通が今一つ(?)なのと、帰りのバスの関係もあって、行けませんでした。中山路を布袋漁港観光漁市を左手に見ながら、真っ直ぐ行くんですよね。橋を渡って右手にまっすぐ行く、というガイドもあって、ここは迷いました。ただ、高跟鞋教堂も悲しい系(?)の観光地ですね。・・・

    貞愛親王殿下御上陸紀念之碑は時間があれば・・と思っていたのですが、飲み食い優先(?)で、これも行けませんでした。この碑もなぜ大切に保存されるか、なんか微妙な(?)感じがして、ぜひ現地を見てみたいと思っていたものの一つです。高跟鞋教堂と合わせて、もう一回・・・というところです。故事館の話もありがとうございました。

    先日、たまたまですが、下関の春帆楼(下関条約の交渉が行われた会議場になった料亭)でふぐ料理を食べた人から話を聞いて、今でも食事ができることを初めて知りました。台湾の人に取ってはある意味、究極の観光地(?)かも知れませんが、近くに行くことがあれば(ふぐ料理はともかく)寄ってみたいと思います。

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